コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る -175ページ目

コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

外資系IT企業で働くコンサルタント&プレイングマネージャーのブログです。日々の雑感や読書日記を紹介します。

パナソニックの省エネ化実証実験事業をシンガポールで実施されることが発表されました。

シンガポールはHDBと呼ばれる公共住宅が非常に多い国です。1件1件の作りが異なる日本と比べて、インフラとしては非常に使い勝手が良いのかもしれません。


この事業が上手く言えば、今後東南アジア展開もできる可能性が大いになります。

おそらくそこを見据えて、まずはインフラの安定しているシンガポールを選び、成功事例を作ろうとしているのでしょう。


<パナソニック>シンガポール政府と住宅省エネ化の実証開始
毎日新聞 8月1日(月)20時18分配信
 パナソニックは1日、シンガポール政府と共同で、既設の公営集合住宅の省エネ化のための実証プロジェクトを12年1月に始めると発表した。電力需要のピーク時に各住宅のエアコンの運転を自動的に抑えたり、太陽電池と蓄電池で共用部分の照明やエレベーターなどの電力をまかなうなどの実証試験を2年間行う。東南アジアでの省エネ化の一括提案事業の拡大につなげる。

 同国北東部で集合住宅1棟(約100戸)の全戸に電力、ガス、水道の使用量が分かるスマートメーターや外部から運転を制御できるエアコンを設置。電力需要のピーク時に電力会社の求めに応じて、エアコンの消費電力を75%に抑え、家庭の消費電力量の10%削減を目指す。パナソニックは実験終了後、同国全域でのシステム受注を目指す。


Harvard Business Review2011年8月号のテーマは「ビジネスモデル 構想と決断」


ビジネスモデルと戦略の違いや、BOPビジネスにおけるビジネスモデルの構築方法など興味深い論稿が沢山合った。中でもAccenture Institute for Hig Performanceのメンバーが書いた「持続的成長のS字曲線」はおもしろかった。


どんなに成長している会社・組織でも必ず成長はS字曲線のように鈍化をするためものであり、それを防ぐために、またはピークの前に、手を打つこと(=事業の再構築)の必要性。手を打つとは具体的に「エッジをきかせること」「トップを代えること」「余剰の人材を持つこと」などを指している。


※ S字曲線についても、それぞれ競争、人材、ケイパビリティの3つに分けられ論じられている。


何度も読み返して、自分のものにしていきたい。

経営戦略の教科書 (光文社新書)
経営戦略の教科書 (光文社新書) 遠藤功

光文社 2011-07-15
売り上げランキング : 3692


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

経営戦略の入門書としては秀逸です。著者はローランドベルガー会長であり、早稲田ビジネススクール教授の遠藤功氏。


経営戦略について本書でも仮説であることが書かれていますが、その仮説の構築のためには、フレームワークなどある程度の知識が必要であり、また事例研究が必要であることを本書を読むと体感することができます。


おすすめの一冊です。

私が運営に関わらせて頂いている母校のキャリアセンターの課外講座「グローバルリーダーカレッジ」にて、7月に約2年半のプログラムの集大成となる、プロジェクト最終報告会がありました。

このプロジェクトは学生の自己変革を目指すプロジェクトとして「Revolution Project」、略してRevopro(レボプロ)と呼んで、開講されています。


このRevoproは、大学3年生の春学期に2ヶ月-3ヶ月かけて行うプロジェクトベースのプログラムです。毎年ある地域の「構造的問題を発見し、その解決策を経営的見地から解決せよ」というテーマで学生の方々に取り組んでもらっていますが、今年は「日本を除くG8」の一国を選び、4チームがその国の本質的課題を挙げて、どうやったら経営(ビジネス)という視点の解決策があるのかを精一杯考えてもらいました。


このプログラムの特徴はいくつかあるのですが、一点目に社会人アドバイザーが各チームについて、レビューをするところにあります。少し年の離れた年上からレビューをもらうことは学生にとって新鮮でもあり、また年も近いのでディスカッションもできるのが良い点です。

また最終報告会では大学教授、社会の一線で活躍されるビジネスパーソンをお呼びし、かなり活発な質疑応答の中で報告会が進められます。これも得がたい経験かと思います。

そしていろいろな学部から集まったメンバーが、一つの国のことを真剣に考えることで、その国に言ったことがないメンバーでさえも、このプロジェクト後でもその国のことに興味を持ち、世界に視点を向けられる点は非常に有益であると考えています。


今年で4回目を迎えたこのプロジェクトですが、素晴らしい発表の数々でした。「ロシアの医療コングロマリット」「イタリアのリキュール仲介業」「イギリスの大麦ビジネス」「ドイツの地熱発電」。答えのない課題の中でどのチームも最後までやりきってくれました。


学生の皆さんの真摯な姿にただただ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

三洋電機の白物家電事業の売却先がハイアールに決定したようです。

元々Panasonicの事業領域と被っており、Panasonicとしても三洋の電池事業 への選択と集中を行う方針であったため、今回の結果は驚くものではないでしょう。


ただ従業員の方々は、ハイアールという中国資本の会社へ移られるとのこと。何よりも「人」を大事にしてきた松下経営がこのグローバル経済の下で大きく変化していることを感じる一つの出来事でした。

PwCがPRTMというこの業界では有名なファームを買収したようです。

http://www.prtm.com/uploadedFiles/Our_Firm/News_and_Events/News_Archive/Press_Releases/PwC_to_Acquire_PRTM.pdf


こちらの記事 が情報源です。ありがとうございます。


今年はカートサーモンアソシエイツというと特化型のコンサルファームが、グローバルレベルでIneumと合併し、新カートサーモンとしてビジネスを展開するなど、コンサル業界でも再編がちょこちょこと始まっているようです。

今週の東洋経済は「再生エネルギー」 がテーマ。


ソフトバンクの発電発電事業への参入など、原発事故以来、ホットなテーマであるが、エネルギー政策そのものは何十年もの間、今回の原発の問題とは関係なく語られてきているものである。


特に今注目されているのが、本ブログでも何回か紹介した「スマートグリッド」。


今回の東洋経済の特集でもスマートグリッドにフォーカスした記事が多かったような気がする。発電の仕組みとしての太陽光、地熱、マイクロ水力など。そして電気の需給を管理する「スマートグリッド」。今回の東洋経済では最新のエネルギー問題について非常に整理して、記事を書いて頂いてる。


また元外務省の佐藤優氏の連載企画も興味深かった。MBAの価値について、佐藤氏なりの考え方が書かれている。

適正在庫のマネジメント
適正在庫のマネジメント 勝呂 隆男

日刊工業新聞社 2005-01
売り上げランキング : 47434


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

本書も現在のプロジェクトのインプットのために手に取った本。


インプット内容を下記にまとめる。


適正在庫の3つのアプローチ

生産管理アプローチ: リードタイム短縮、需給調整、適正在庫

営業・物流アプローチ:拠点統合

設計改善アプローチ:アイテム削減


平均在庫

平均在庫=サイクル在庫+安全在庫


デカップリングポイント

中間製品在庫(部品在庫)をどの工程とどの工程の間で保有をするか


リードタイム

資材計画リードタイム、生産計画リードタイム、資材手配リードタイム、調達リードタイムなど

図解ビジュアル 経営の「見える化」
図解ビジュアル 経営の「見える化」 本道 純一

実務教育出版 2011-03-15
売り上げランキング : 151692


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

現在入っているプロジェクトのテーマが多角化しているため、整理のために複数の書籍を手に取っている。本書もその一冊。


「経営の見える化」というと良きテーマのように聞こえるが、具体的に何をやればいいのかというと、わからない方もいらっしゃるのではないか。本書は経営の見える化について図解を用いながら、わかりやすく記載されている。


経営戦略は仮説というのが、本書のキーメッセージと考えるが、私も納得するメッセージである。戦略の短命化、また外部環境の多様な急速な変化により、戦略は静的なものではなく、動的なものとなる必要がある。戦略を仮説構築し、それを検証する。新事業、新プロセスを仮説構築し、検証する。そのPDCA(本書ではPSCS)サイクルを回すために必要なものが「見える化」である。


本書ではバランススコアカードについてや、具体的な進め方など仕事にすぐに応用できる参考情報がかかれており、エントリー書としては十分な内容であると考える。


企業再生プロフェッショナル/著者不明
¥1,890
Amazon.co.jp


企業再生ファームであるアリックスパートナーズの方々による企業再生の具体的な方法が書かれた一冊。先輩からの薦めで手に取らせて頂いた。


私たちコンサルとは違う分野で企業に貢献する仕事。それも企業再生という名の通り、病にかかっている企業を救うという点では私たちと一緒、ただ、私たちの仕事以上にスピード感と逼迫感が求められる仕事であると感じた。(当然ながらコンサル案件のスピードが遅いというわけではない)


企業再生に興味のある方は、小説仕立てなので非常にわかりやすく読むことができるだろう。