コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る -171ページ目

コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

外資系IT企業で働くコンサルタント&プレイングマネージャーのブログです。日々の雑感や読書日記を紹介します。

日本企業にいま大切なこと (PHP新書)
日本企業にいま大切なこと (PHP新書) 野中郁次郎 遠藤功

PHP研究所 2011-08-12
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今私がコンサルワークをしている中での解への参考が書かれている一書でした。

野中郁次郎氏は私が学生のときから好きな研究者。そして早稲田大学の教授兼ローランドベルガー会長 遠藤功氏。この二人の対談集ではなく、どちらかというあるテーマに則ってお互いが寄稿をしたような内容です。


日本が経営にも古き良きスタイルがあり、それがグローバリゼーションの名の下で科学的経営である米国型経営に転換した20世後半から21世紀初頭。この戦後未曾有の危機の中で、改めて原点に戻った日本型経営を見直すと共に、米国型経営との融合による総合力を生かした企業組織への変化が必要である。そしてその為には高い志を持つ、現場力を生かした共同体経営のできるプロデューサー的リーダーが必要である。というのが本書の要旨だったと思います。


日本型経営のGoodとBadを明確にし、Badの部分には欧米型の経営スタイルが合うのかを検証し、そして改善を行っていく。自分の仕事上の考えが整理された一書でした。




日本らしい思想や方法論に回帰すべき P72


若い世代のコンサルタントと話をしていても、欧米の学者やコンサルタントが書いた「論理思考」や「仮説思考」に関す本ばっかりを山ほど読んで、頭でっかちになっている人が実に多い。P73


個性的でありながら、連帯がある


最後は、リーダーが心に秘めている「志」しだい。理念なくして不可能に挑戦しようとしても、その思い自体がなかなか持続しません。P186


企業経営には、サイエンスとアートを融合させるような考え方が求められるのです。P42


企業経営者に必要なのが、(中略)「フロネシス」という実践知(賢慮)にほかなりません。「善」の実現をめざしてアリストテレスが提唱した実践哲学です。P33


たとえば、いまIBMは「スマーター・プラネット」という壮大なる構想を唱えています。まさに大ボラ中の大ボラだと思いますが、そうした強い思いで世界を変えるというビジョンを発信し、巧みなレトリックで社員をその気にさせるのがプロデューサー的リーダーの仕事です。P158


【不確実な時代に求められる賢慮のリーダーの能力】
(1) 「よい目的」をつくる能力
(2) 「場」をつくる能力
(3) 現場で本質を直観する能力
(4) 直観した本質を概念化し、表現する能力
(5) 概念を実現する能力
(6) 賢慮(フロネシス)を伝承、育成し、組織に埋め込む能力


RCAの基礎知識と活用事例―演習問題付き (シリーズ医療安全確保の考え方と手法)
RCAの基礎知識と活用事例―演習問題付き (シリーズ医療安全確保の考え方と手法) 飯田 修平 柳川 達生

日本規格協会 2006-05
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医療現場におけるRCA(根本原因分析)の考え方・方法論について記述した本。

根本原因分析の手法は我々コンサルの現場でも使われているが、より本質的な解が求められる医療現場における手法を学びたく手に取った。


当然ながら考え方は一緒だが、今後使えそうだなと思ったのが、

「何を分析するのかを決める」(豊富な事例からの優先順位付け)

「リスク徹底的に洗い出し、あらかじめ一覧を作っておく」(共有知)

「RCAを行うための組織体制の確立」



米国製エリートは本当にすごいのか?
米国製エリートは本当にすごいのか? 佐々木 紀彦

東洋経済新報社 2011-07-08
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尊敬する先輩から貸して頂いた書籍。

著者は東洋経済の記者であり、休職してスタンフォードの大学院に留学され、本書を書かれた様である。


なぜ米国製エリートはすごいのか、という論点を、著者が実際に学んだ内容から検証している点は非常におもしろい。また記者魂からなのか、豊富な情報量からわかりやすく今の国際関係を解き明かしている点も興味深いだろう。


ビジネス・経済、国際関係・政治、歴史などの観点から述べれらていましたが、個人的にはなぜアメリカで歴史教育を重んじるのか。それは歴史教育は「今を理解する」「戦略を構築する」「未来を予測する」ためにあるという点はなるほどなと思った。


またアメリカの学生は、勉強の忙しさの中からプロジェクトマネジメントスキルを学び、またInput(480冊の読書など) Process Outputを繰り返すことで知的筋力を付けている、など私の関わっているプログラムにも参考になる事例が沢山あり、非常に勉強になった。

2011年の国際競争力ランクが発表 されました。

1位はスイス、2位はシンガポール、3位ははスウェーデンという結果です。


この指標は、「世界142カ国・地域の総合的な競争力を、制度や教育など12分野111項目について採点し、比較」したランキングということですが、上位国を見ると分かるとおり小国がトップを占めています。競争という概念の中で小回りが聞くほうが優位であることを物語っています。


組織論という観点からも同じで、稲盛経営の代名詞と言われる「アメーバ経営」のように適切な最小単位で戦略や戦術、また結果を求めていくほうが良い方向に行くのかもしれません。但し強力なガバナンスを効かせることができるマネジメントチームまたはビジョンを示せるリーダーがいること前提条件です。


日本は今回のランキングでは昨年から三つ順位を下げて9位。この指標が全てではなりませんが、道州制のような枠組みを考える必要性を最近は感じています。



思考のレッスン (文春文庫)
思考のレッスン (文春文庫) 丸谷 才一

文藝春秋 2002-10
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芥川賞作家 丸谷才一氏の思考や読書に関する考察。インタビュー形式で彼の人柄が出ていて面白い。また改めて日本語の大切さを学ぶ。レトリック。最近忘れてしまっている表現技法であることに気づかされた。


たしかにいろいろ問題はあると思いますよ。でも、ああいった大胆な仮説を立てて、それによっていろいろ論じ合うということは極めて大事なこと 40


つまり、昔の日本人ならば、「白玉クリームあんみつ」には比喩的に「夏の月」といった名前をつけたものでしょう。54


本の読み方の最大のコツは、その本をおもしろがること。103


読書の効用は、三つあると思うんです。105
第一は、情報を得られるということ。
二番目の効用は、本を読むことによって考え方を学ぶことができる。
読書の三番目の効用は、書き方を学ぶということでしょう。


考える上でまず大事なのは、問いかけです。180

戦略自体のスピード競争に入っていることを予感させるニュースです。

9月1日にソニー・東芝・日立が中小型液晶の新会社を作ることで合意したようです。シャープは先日亀山工場を中小型パネルの生産に転換する戦略を発表したばかりで合った為、戦略評価の見直しを図らざるを得ないでしょう。


国際競争という視点で立てば、今回の連合はやむを得ないと思います。シャープとしてはこの連合体は織り込み済みでの戦略立案であったか、またはそうでないのか。戦略を考える際に改めて、競争プレイヤーの次の次の一手までを読まなくてはいけないことを学ぶことができるケースであったと思います。



どうする「液晶のシャープ」 ソニー・東芝・日立が“日の丸連合”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110901-00000516-san-bus_all
産経新聞 9月1日(木)10時13分配信
 ソニーと東芝、日立が来春をめどに新会社「ジャパンディスプレイ」を設立、中小型液晶事業を統合する“日の丸連合”の誕生は、液晶の雄として成長してきたシャープの戦略にも重大な影響をもたらす。シャープは、価格下落の著しい20~40インチのテレビ向け液晶生産を縮小し、スマートフォン(高機能携帯電話)などで需要の高まる中小型液晶を成長戦略の柱の一つに掲げてきたが、新会社の誕生で、見直しを迫られる可能性もある。

 シャープは2010年の中小型液晶パネルの世界シェアで14.8%と世界トップだが、今回の新会社誕生で取り巻く環境は大きく変わる。東芝、日立、ソニーの3社を合わせると21・5%と逆転し、リーディングカンパニーの地位を失うことになる。

 シャープの片山幹雄社長は経営方針説明会で「赤字の市場では戦わない」と述べ、採算が悪化していた中型テレビ用液晶事業からの脱却を宣言。液晶テレビ生産の代名詞だった亀山工場の大半を、中小型パネルの生産に転換するなど、大幅な戦略転換を図ったところだ。

 今後、市場の優位性が低下する可能性も懸念されており「液晶のシャープ」の先行きには不透明感も漂う。

先日10歳でバルセロナと契約した選手がいるとのニュースが流れましたが、その久保君という選手に関する分析した記事が出ましたので紹介します。


記事にもある通り、「考える力、学ぼうとする意識、そして、大人相手にも臆することなくコミュニュケーションをとろうとする姿勢」が優れているといいますが、これは我々大人にとっても非常に大事な能力であり、心がけなくてはならないなと思いました。


また、サッカーインテリジェンスが優れているとのことで、どういう意味か読んでいくと「常に周りの状況を確認し、プレーの中でベストの選択ができる」とのこと。状況把握まで出来る人は一般社会にも多いのですが、そこから次のアクションが打てるか打てないかで、勝負の分かれ目となるなと最近つくづく感じています。


10歳の選手から多くのことを学べそうです。彼の成功にも期待したいと思います。

記事はこちら です。

先日w杯アジア予選の北朝鮮で行われましたが、試合後のザッケローニ監督のコメントに鳥肌が立ちました。


上に立つものとして、メンバーの気持ち、精神状態を汲んだコメントが素晴らしいですね。戦術面もさることながら、こういうコミュニケーションが出来る部分が日本代表の好調の秘訣なのかもしれません。


下記ザッケローに監督のコメントの一部。こちらのサイト から引用。


「(本田圭や長友が欠場していたが、清武やハーフナーなど、代わりに入った選手たちでも戦っていける手応えをつかんだか?)あとから入った選手はよくやってくれた。ただ、その理由の一つとして、前半から我々が試合を支配し、相手がだんだん疲労してきたことが挙げられる。そのため、途中出場の選手たちが入ったときにはスペースがあった。最初からプレーした選手たちにも賞賛を与えなければいけないと思う」


→ 目立った選手だけでなく、その他大勢のメンバーを激励する姿勢。



「(前半は選手が重かったように感じたが、これはプレッシャーによるものか、それともピッチコンディションの影響か?)どちらでもない。相手の戦い方がよかったと素直に言うべきだろう。我々はやるべきことをやっていたが、唯一足りなかったのは、サイドのところでのオフ・ザ・ボールの動きだ。また、あえて課題をあげるとすれば、普段よりもパスミスが多かった。ただ、これも説明がつく話だ。相手がスペースを閉じてきたので、スピードを上げなければならなかったわけだが、スピードを上げれば、当然ミスが増える」


→ ミスが起こったことに対するポジティブフィードバック。



「(本田圭と長友の欠場はどれだけ影響したか?)同じ選手というのは存在しない。選手によって戦い方も変わるので、代わりの選手と比較をするのは難しい。ただ、代わりに入った選手については100パーセント満足している」


→ 誰かの代わりとしての評価ではなく、その人自身への評価をすることでのその選手の主体性を引き出すコメント

Sonyがタブレット端末の発売を発表しました。iPadに次ぐ世界2位の座を目指すことが目標のようです。

正直このタブレットの発売も、目標もがっかりしました。Sonyも1企業体であり、売上・利益向上のための戦略なのでしょうが、Sony DNAといいうのがどこか失われかけているのではないかと危惧しています。


その昔Sonyはトランジスタラジオを売り、またウォークマンが我々の音楽生活を大きく変え、そしてハードとソフトの融合を目指し・・・と常に時代の魁にいたおしゃれな企業というのがイメージでした。そして歴史を創り、文化を創ってきた企業だったと思います。


主役の座はものづくり企業ではなく、アップルやGoogleのような知的産業へシフトしているでしょう。

ソニーの復権も知的産業+ものづくりなのかもしれませんが、その為には今の組織の規模では肥大化しすぎており、リスクが大きいと考えます。


今回のSonyの件は、組織の規模を大きくしていく=安定が求められ、チャレンジというのが難しくなることを如実に表した例かもしれません。


ソニー、タブレット端末を発表 9月に発売へ
ロイター 9月1日(木)0時7分配信

 [ニューヨーク/ベルリン 31日 ロイター] ソニー<6758.T><SNE.N>は31日、独ベルリンの家電見本市「IFA」の開幕を前に、タブレット端末の新製品2タイプを発表した。ユニバーサルリモート機能を備えた「S」と2つ折りにできる「P」で、他メーカーの機種との差別化を打ち出している。 

 「S」は9月に発売される予定。グーグル<GOOG.O>の基本ソフト「アンドロイド」を搭載する。米アップル<AAPL.O>による「iPad(アイパッド)」発売から1年半、韓国サムスン電子<005930.KS>による「ギャラクシータブ」の発売から1年近く遅れてのタブレット市場参入となる。ソニーは1月、タブレット端末市場で2012年までにアップルに次いで世界2位の座を目指す考えを表明していた。

 しかし、専門家の評価は手厳しい。「S」を調べたある専門家は「『アイパッド2』や『ギャラクシータブ』が持っている高級感やデザイン、質の高さは備わっていない。率直に言って、ソニーがこの製品を通じてアンドロイド端末市場で飛躍できるとは思えない」と語っている。市場でも、アイパッドやギャラクシータブ発売前のような期待感は高まっていない。

 ソニーは「S」について、ユーザーが多くのブランドのステレオやケーブルボックス、テレビをコントロールできるユニバーサルリモート機能を内蔵している点や、片手で持ちやすい曲線のデザインを宣伝している。「S」はシングルスクリーンで、WiFi(ワイファイ)のみで利用できる。スクリーンの大きさは9.4インチ、重量は約600グラム。表と裏にカメラを搭載している。

 価格は16ギガバイト(GB)の製品が499ドル、32GBが599ドルで、同じメモリー容量のアイパッドと同水準。

 31日から購入予約を受け付ける。

 「P」は容量が4GBで、5.5インチのスクリーンを2枚搭載し、折りたたむことができる。重量は1ポンド(約453グラム)以下で、4G携帯サービスを利用できる。年内に発売する予定だが、具体的な時期は明らかにされていない。価格も未定。AT&T<T.N>が独占的に販売する。

ユニクロが就業開始時間を朝7時からにするそうです。代わりに終了時間も2時間早めるとのこと。その後のAfter4(16時が終業時間)は英語公用化に向けて、学習の時間に充ててもらいたいようです。

朝に勝つ仕組みとしてはいいかもしれないですが、朝に弱い自分が当事者だとするとちょっと悩んでしまいますね。。。


http://news.livedoor.com/article/detail/5822911/
カジュアルウェアの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは2011年9月から、山口市と東京・六本木の本部の社員を対象に始業時間を現行の朝9時から2時間早めて、7時からにする。
終業時間を16時にして仕事を早く切り上げることで、就業後に英語やビジネスに役立つ知識を身につけてもらうのが狙いだ。

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