歴史を創る、文化を創る企業-Sonyの今 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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Sonyがタブレット端末の発売を発表しました。iPadに次ぐ世界2位の座を目指すことが目標のようです。

正直このタブレットの発売も、目標もがっかりしました。Sonyも1企業体であり、売上・利益向上のための戦略なのでしょうが、Sony DNAといいうのがどこか失われかけているのではないかと危惧しています。


その昔Sonyはトランジスタラジオを売り、またウォークマンが我々の音楽生活を大きく変え、そしてハードとソフトの融合を目指し・・・と常に時代の魁にいたおしゃれな企業というのがイメージでした。そして歴史を創り、文化を創ってきた企業だったと思います。


主役の座はものづくり企業ではなく、アップルやGoogleのような知的産業へシフトしているでしょう。

ソニーの復権も知的産業+ものづくりなのかもしれませんが、その為には今の組織の規模では肥大化しすぎており、リスクが大きいと考えます。


今回のSonyの件は、組織の規模を大きくしていく=安定が求められ、チャレンジというのが難しくなることを如実に表した例かもしれません。


ソニー、タブレット端末を発表 9月に発売へ
ロイター 9月1日(木)0時7分配信

 [ニューヨーク/ベルリン 31日 ロイター] ソニー<6758.T><SNE.N>は31日、独ベルリンの家電見本市「IFA」の開幕を前に、タブレット端末の新製品2タイプを発表した。ユニバーサルリモート機能を備えた「S」と2つ折りにできる「P」で、他メーカーの機種との差別化を打ち出している。 

 「S」は9月に発売される予定。グーグル<GOOG.O>の基本ソフト「アンドロイド」を搭載する。米アップル<AAPL.O>による「iPad(アイパッド)」発売から1年半、韓国サムスン電子<005930.KS>による「ギャラクシータブ」の発売から1年近く遅れてのタブレット市場参入となる。ソニーは1月、タブレット端末市場で2012年までにアップルに次いで世界2位の座を目指す考えを表明していた。

 しかし、専門家の評価は手厳しい。「S」を調べたある専門家は「『アイパッド2』や『ギャラクシータブ』が持っている高級感やデザイン、質の高さは備わっていない。率直に言って、ソニーがこの製品を通じてアンドロイド端末市場で飛躍できるとは思えない」と語っている。市場でも、アイパッドやギャラクシータブ発売前のような期待感は高まっていない。

 ソニーは「S」について、ユーザーが多くのブランドのステレオやケーブルボックス、テレビをコントロールできるユニバーサルリモート機能を内蔵している点や、片手で持ちやすい曲線のデザインを宣伝している。「S」はシングルスクリーンで、WiFi(ワイファイ)のみで利用できる。スクリーンの大きさは9.4インチ、重量は約600グラム。表と裏にカメラを搭載している。

 価格は16ギガバイト(GB)の製品が499ドル、32GBが599ドルで、同じメモリー容量のアイパッドと同水準。

 31日から購入予約を受け付ける。

 「P」は容量が4GBで、5.5インチのスクリーンを2枚搭載し、折りたたむことができる。重量は1ポンド(約453グラム)以下で、4G携帯サービスを利用できる。年内に発売する予定だが、具体的な時期は明らかにされていない。価格も未定。AT&T<T.N>が独占的に販売する。