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コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

外資系IT企業で働くコンサルタント&プレイングマネージャーのブログです。日々の雑感や読書日記を紹介します。

コンサルティングの極意: 論理や分析を超える「10の力」/東洋経済新報社
¥1,728
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ATカーニー代表 岸田氏の書籍です。
コンサルタントのみならず、すべてのビジネスに携わる方々にとって大事なことを教えてくれる良書だと思います。世の中総コンサルタンティング現象と呼ばれる今日において、コンサルティングという技法はコンサルタントという職種の特権ではなくなっていると思います。本書の中でもコンサルティングの歴史について書かれていますが、事業会社、つまりお客様が戦略を立案し、問題解決能力に長け、またインターネットで簡単に情報が入る今、私のようなコンサルタントは常に自分自身のイノベーションをしていかなければならないと改めて感じました。

本書ではコンサルティングに必要な10の力を定義し、展開されています。

聞く力:相談されることから仕事は始まる
先見力:常にクライアントの利益を第一に考える
献身力:正しい方向にクライアントを導けるか
突破力:自分の限界を超えるまで考えて考え抜く
巻き込み力:志とコミュニケーションで人を動かす
共創力:共にプロジェクトを創っていく
好奇心:常に新しいことを学び続ける
歴史観:歴史ぬきにブランドは語れない
忘れる力:ストレスは上手にコントロールする
恋愛力:個人と個人で惹かれ合う関係を築けるか

私自身印象に残ったのは、① 常に「最初に相談される人」であること ② 論理的であるだけでなく創造的であること。③ ストレスは上手にコントロールすること ④ 時に自分の限界(リミッター)を切ること ⑤ 会うとわかっている人に対して徹底的に事前に調べること(対話の極意) ⑥ 相談される・信頼されるために、時に自分を消すこと(服装などを含めて) ⑦ お客様がどういう気持ちで今いるのか、その行動をされるのか仮説を立てる習慣をつける ⑧ 自分で自分をイノベーションしないとコンサルタントと言う職業は陳腐化する
の8点です。今後の仕事に対する姿勢でも意識をしていきたいと思います。

また下記、本書の中で触れられた著者が推奨する書籍などの一部です。

◆ 参考情報
網野義彦 「日本とは何か」
立花隆「僕わたしはこんな本を読んできた」「ぼくの血となり肉となった五〇〇冊・・・」
塩野七生「ローマ人の物語」
大野和士(プロフェッショナルの流儀)

2020年を見据えたグローバル企業のIT戦略 ~クラウド、GRC編~ (IT Leaders選書)/インプレス
¥価格不明
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タイトルに興味をひかれて購入したが、正直期待を満たすものではなかった。
テーマはクラウドとGRC(Governance, Risk, Compliance)について。

ガバナンスにおける信頼性とはすなわち完全性、正当性、正確性であるという概念を理解できたことはためになった。
アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)/PHP研究所
¥983
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賛否両論(批判の方が多い?)元国会議員 田村氏の著作。今はシンガポールでシンクタンクをやられているようだ。本著作はおそらくこのBlogを基にした著作。
田村氏から見るアジア(特に東南アジア)の最新動向を伝えている本だろう。すべてが事実とは受け止めない方が良いとは感じた。

一方でいくつかシンガポールの教育に関して興味深い情報を得ることができた。

- NUS-イエール大学の設立
- リークアンユー公共政策大学での地政学プログラム

これから間違いなく中国・インド・インドネシアなどの人口大国では経済的には大きなポテンシャルとなる。田村氏が言う、隣国の成長センターと仲良くするというのはその通りあると感じた。
儲けを生むためのSCM 御社のサプライチェーンを見える化・スピード化・全体最適化する方法/幻冬舎
¥1,296
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著者はSCM計画系ソフトウェアで有名なAsprovaの創業者。
SCMの本質を突くかつ入門書としても素晴らしい本だなと思いました。
SCMを学びたい方にはおすすめの一書です。
自分の経験を中心に若手コンサルタントに求められる能力・経験・資質を徒然なるままに綴っています。今日は「戦略からシステム保守まで幅広く経験すること」について書きたいと思います。

今回は少し総合系コンサルティングファーム特有の事柄について述べますが、
可能な限り、すべての若手ビジネスパーオンの方にも適用できるように書いていきたいと思います。

総合系コンサルティングファームの特徴は戦略コンサルティングと言う経営戦略や事業戦略を策定するサービスから、サプライチェーン、財務・経理、人事などの業務を改善、またそれに伴うシステム導入をするサービス、また導入後の効果検証や定着化支援、障害対応などお客様の変革をしていく過程を一気通貫で支援しています。

一般の事業会社で言えば、企画から、その施策の実現、実現後のアフターサポートと考えて頂ければと思います。

私が今回述べたいのは、若い時には戦略のみ、業務改善のみといった一領域のみを担当するのではなく、また保守は何かつまらなさそうだからやりたくない食わず嫌いをせずに、幅広く挑戦をしていってほしいと思います。

今後のキャリアパスとして戦略(企画)を選ぶ方、どっぷり現場支援(BPRや保守対応)を選ぶ方それぞれかと思いますが、とにかく上流~下流までを一回経験すると、自分のやっている業務の視野が広がります。
どうしても自分が与えられた領域だけをやっている自分の業務の価値と言うものが見えにくくなる時があります。なので自分の業務前後がどうなっているのかというバリューチェーンを意識することが大事だと思っています。

私も現在の会社に入った時には漠然と戦略コンサルへの憧れがありました(たぶんかっこ良さそうだったから笑)。
しかし、実際最初に参画した始めた仕事はSAP(基幹システム)のテストと移行。
自分の想定していたコンサルタント像とは大きく異なるものでした。

ただその後はシステム導入プロジェクトも経験しましたが、M&A後の購買業務の統合プロジェクトや、あるM&Aを希望する会社の相手先のデューデリジェンス、事業戦略策定プロジェクトなど幅広く上流も経験することができました。
この上流でなぜ若手の自分が業務遂行できたか - それは下流の経験をしっかりとしていたからです。改革テーマを机上で作ってもお客様には響きません。やはり経験に裏打ちされた企画・構想でないとお客様にとっては意味がないからです。
私は下流を経験できたことで、実現可能性の高い・お客様視点の提案・企画・コミュニケーションができるようになっていました。

自身のキャリアを積まれるときに、最初からピンポイントでここ!と選ぶのではなく、
自分の好き嫌いを超えて、幅広く業務に従事をした方が良いと思います。
上流~下流までを一気通貫できる能力をつけるとより高い視野・広い視野での仕事ができるようになると思います。
世界基準の上司/KADOKAWA/中経出版
¥1,512
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マッキンゼーの元コンサルタントが書いた書籍です。
上司(上長・管理者・経営者)は、個人技でだましだまし凌いでいる部下のマネジメントを、しっかりとした基準(=世界基準)を持ってやっていくためのマインドやテクニックを具体的に教えてくれている。先日読んだ「はじめての課長の教科書」よりも良き本かもしれません。

新版 はじめての課長の教科書/ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,620
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本書では「世界基準の上司」の本質を、「真剣に部下のことを考え、最高の仕事をやってもらってチームの成果を最大化し、他のどの部署よりも部下が早く育つ環境を提供すると定義していいます。

その上で世界基準の上司になるための基準(ポリシー)とは、
① 方針を明確に打ち出し、部門の成果を最大化する
② 部下の持つ力を最大限引き出し、成果を出す
③ 成果を出しつつ、部下を最速、最大限育成する
④ 部下の成長可能性を信じ、常にポジティブに接する
⑤ 一人一人に合わせて部下育成を進める
⑥ 部下育成は、上司の自己満足で行うものではない
⑦ 部下を罵倒したり感情の発散対象にしない
⑧ 部下は上司の奴隷ではない
⑨ 部下育成は上司の責任、成長は部下の責任
⑩ 部下に上司の質問を汲み、よいところだけ前向きに学ぶように教える

を提唱しています。私が特に印象に残ったのは、
- 前任者である上司や周りに部下・メンバーの状況を聞く
- 品質管理をするために「アウトプットイメージ作成アプローチ」を取る
- 自分が部下・メンバーであったことを忘れない
- できる部下も、できない部下も一様に悩んでいる
- 優秀なのにすぐに怠けるメンバーには高い目標を掲げ・ほめる
- 怒らずにポジティブフィードバックを心がける
- ピープルマネジメントにおいて、どうしてここまでやらなくてはならないと思わない

です。これからリーダーになっていく方々にもおすすめの書籍です。
異業種に学ぶビジネスモデル (日経ビジネス人文庫)/日本経済新聞出版社
¥864
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早稲田大学大学院教授の山田英夫氏の本。

ビジネスモデル構築の方法として、
① ゼロから構築する
② 同業ベンチマーク
③ 異業種にヒント

の中で③にフォーカスをしながら論を進めている。
ビジネスモデルにも型があり、その企業のコアコンピタンスや企業文化とビジネスモデルを掛け合わさせて、本当に儲けのモデルになるのか検証していく。そのビジネスモデルの型として異業種を参照していくことが大事と言うが要旨だろう。特に顧客視点で考えることの重要性を説いていた。

本書で私が初めて学んだ概念が、サービスドミナントロジックという考え方。

【参考】
サービス・ドミナント・ロジック:
先進企業事例に見る「価値づくり」の世界観
http://www.dhbr.net/articles/-/2698

MBAでもセオドラ・レビットの「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である」という考え方を学んだが、正にモノではなくサービスに主眼を置いて商品化をしていくのがこの考え方である。
前回は仮説構築のためのプレリサーチの方法について学びました。いよいよ仮説構築の方法に移りたいと思います。

引き続きASEANと中後の今後の経済的関係に関する仮説を立ててみましょう。
プレリサーチである程度、仮説を立てるための”何となく”の情報を集めることができました。
これが仮説の「根拠」となります。この根拠を使って、”論理的”に仮説を立ててみましょう。
宝物がどこにあるのか、目星を付けます。

今集まった情報が、
① ASEAN経済(トータルのGDP)は中国経済よりも現時点では上回っている
② ASEAN輸出総額は中国輸出総額よりも小さくなっている
③ ASEAN FDIは中国FDIよりも小さくなっている

これだけの情報しかない中で皆さんはどんな仮説を立てるでしょうか。
輸出やFDIは経済成長のためには大きな要素ですので、論理的に考えると、
「中国がASEANより今後経済的に優位な立場になる」という仮説を立てることができます。



少し仮説を立てるトレーニングをしてみましょう。
下記の情報からあなたはどんな仮説を立てますか?

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メジャーリーガーイチローは2015年に何本ヒットを打てるか?

プレリサーチを少しした結果下記の情報を手に入れました。
① 2014年のヒット数は102安打

さて少し考えてみてください。
もう少しだけ、プレリサーチをした結果さらに次の情報を手に入れました。

② 2014年の打席数は385打席

もう一度考えてみてください。例えば2015年の打席数を500とすると○○安打くらい打ちそうだなあと言う仮説ができるかもしれません。

更に更にプレリサーチをしてみました。
③ 2013年打席数は555、ヒット数は136本

ここで理解をして頂きたいのは、プレリサーチをやり、インプット情報が多くなれば、仮説を立てやすくなる可能性があるということです。一方で時間を掛けすぎてはならないというのも心がけなければなりません。

私が心がけているのは、プレリサーチをしながら仮説を立てるということを意識して、ある程度仮説が固まってきたら、その論拠となる情報を集めるようにしています。でも基本はプレリサーチ⇒仮説という順序を立てたほうがいいでしょう。

では仮説設定のポイントは何でしょうか。次の2点をあげたいと思います。

① 良い仮説と悪い仮説
仮説にも精度があります。「具体的」かつ「誰もが一意に解釈できる」仮説を設定することがポイントです。図を見てみてください。

【悪い仮説】
当社○○製品が2008年には爆発的に売れるだろう

爆発的にというのは個々に認識が違ってしまいます。

【良い仮説】
2008年には国内市場で当社○○製品のシェアが70%程度になる

シェアが70%であれば、客観的にわかりやすい仮説になります。


② 論理的に分析思考で仮説を立てる
仮説は論理的に導出することが大事だと述べました。事実から意見を導出する過程と仮説構築はまったく一緒です。よって分析思考が役に立ちます。①「分けて考える」 ②「比較して考える」 ③「変化を考える」の3つの分析手法が仮説を設定する基礎的な考え方となります。

参考:

【GL思考】まとめ:分析力
http://ameblo.jp/conmonkey/entry-10523637166.html

そして仮説を立てる際に「論理的に」散々言ってきましたが、時にひらめきも大事です。ひらめいた上で論理的に検証することも一つの選択肢と持っておくといいでしょう。

まとめに入りたいと思います。仮説を導出上で大事なのは、

 1. 可能な限り「Fact」に基づいて、Logicalに仮説を構築する

 2. 日常的に情報を収集し、知識を蓄積する

 3. 仮説は時間を立てずに構築する

 4. 一つの仮説に絶対にこだわってはいけない!

となります。仮説の精度を高めていくには、日ごろからの習慣化が大事だと思います。
今回学んだ仮説設定の方法を意識して、トライをしてみてください。

次回は立てた仮説を検証する作業に入りたいと思います。

アクセンチュアが米国のコンサル会社を買収したというニュースです。

近年アクセンチュアはAccenture Strategyというブランドで、戦略コンサルの強化を行っていますが、この動きもその一環と言えるでしょう。買収されたアクシアと言う会社は「アクシアは生命科学、消費財、医療の各分野に顧客を持ち、新規市場の開拓戦略や合併・買収(M&A)を専門としている」とのことです。日本にはこの法人はないようです。