今回から具体的な仮説検証の方法について学んでいきたいと思います。
◆ 仮説検証が失敗するケースとは?
仮説の検証が失敗するケースとはどういったケースでしょうか。失敗するケースには大きく2つの種類があります。一つは仮説を立証するための「仮説の根拠」に誤りがあったケースです。これはそもそも立て仮説の否定にあたりますので、仮説の再構築をする必要があります。
もう一つは仮説を立証するための「仮説の根拠」に対する必要な情報が"ない"ケースです。どんなに頑張っても見つからない情報があります。こういうケースの時は、仮説を立証するために新しい「仮説の根拠」を導き出す必要があります。
例えば、「中国がASEANより今後経済的に優位な立場になる」という仮説を立証するための一つの根拠として、ASEANの輸出品=中国の輸出品という根拠が必要だとしましょう。しかし、残念ながら「ASEANの輸出品>中国の輸出品」というが事実だとわかりました。輸出は、グローバル経済において重要な要素ですから、ASEANより中国の方が勝っていると「中国がASEANより今後経済的に優位な立場になる」という仮説は成り立たなくなる可能性があります。この場合は、仮説の再構築をする必要があります。
また仮説の根拠として、「ASEAN FDI<中国FDI」を成り立たたせる必要があるとしましょう。一生懸命統計資料などを探しましたが、見つかりませんでした(実際は簡単に見つかると思いますが)。この時は「ASEAN FDI<中国FDI」という根拠を諦め、新たな根拠から自分の立てた仮説を検証する必要があります。
検証の際は、シビアに自分の仮説の評価をしていく必要があります。間違っていたらやり直す。検証材料がなかったら新たな根拠を探す。地味で気が遠くなる作業ですが、根気よくやっていくことが大事です。
次回は仮説検証のポイントについて述べたいと思います。








