【読書】コンサルティングの極意 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る
- コンサルティングの極意: 論理や分析を超える「10の力」/東洋経済新報社

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ATカーニー代表 岸田氏の書籍です。
コンサルタントのみならず、すべてのビジネスに携わる方々にとって大事なことを教えてくれる良書だと思います。世の中総コンサルタンティング現象と呼ばれる今日において、コンサルティングという技法はコンサルタントという職種の特権ではなくなっていると思います。本書の中でもコンサルティングの歴史について書かれていますが、事業会社、つまりお客様が戦略を立案し、問題解決能力に長け、またインターネットで簡単に情報が入る今、私のようなコンサルタントは常に自分自身のイノベーションをしていかなければならないと改めて感じました。
本書ではコンサルティングに必要な10の力を定義し、展開されています。
- 聞く力:相談されることから仕事は始まる
- 先見力:常にクライアントの利益を第一に考える
- 献身力:正しい方向にクライアントを導けるか
- 突破力:自分の限界を超えるまで考えて考え抜く
- 巻き込み力:志とコミュニケーションで人を動かす
- 共創力:共にプロジェクトを創っていく
- 好奇心:常に新しいことを学び続ける
- 歴史観:歴史ぬきにブランドは語れない
- 忘れる力:ストレスは上手にコントロールする
- 恋愛力:個人と個人で惹かれ合う関係を築けるか
- 私自身印象に残ったのは、① 常に「最初に相談される人」であること ② 論理的であるだけでなく創造的であること。③ ストレスは上手にコントロールすること ④ 時に自分の限界(リミッター)を切ること ⑤ 会うとわかっている人に対して徹底的に事前に調べること(対話の極意) ⑥ 相談される・信頼されるために、時に自分を消すこと(服装などを含めて) ⑦ お客様がどういう気持ちで今いるのか、その行動をされるのか仮説を立てる習慣をつける ⑧ 自分で自分をイノベーションしないとコンサルタントと言う職業は陳腐化する
の8点です。今後の仕事に対する姿勢でも意識をしていきたいと思います。
また下記、本書の中で触れられた著者が推奨する書籍などの一部です。
◆ 参考情報
網野義彦 「日本とは何か」
立花隆「僕わたしはこんな本を読んできた」「ぼくの血となり肉となった五〇〇冊・・・」
塩野七生「ローマ人の物語」
大野和士(プロフェッショナルの流儀)

