ハンターカブCT125に乗り始めてこの春4月で丸3年、13,000キロ弱になりました。
じじぃの年代になってるしセローの時みたいにダート林道へは行かなくなるだろうことは予想されていたけれど、それでも年に4回ほどはダートへ行く事がハンターカブに乗り換えてもあった。
その時に感じること
上り坂スタートのダート道での出足のもたつき。
これは多分遠心クラッチが原因であり、それが所以の動力伝達の緩慢さですね。
シフトペダルでは半クラッチを使ってのスタートを行うのは至難の業であること。
(だるまやウィリー事件のようなことになるww)
一般道路ではたまにスタートのもたつきを感じることもあるけれど、原付2種のカブであることを思えばそんなに気にするほどでもない。
半年くらい前にマニュアルクラッチ化できるキットがタケガワから販売されているのを知った。
作業自体はそれほど難しいことはなく私でも悩むことはなく実施できそうではあるが・・・
あえて言えば、作動が油圧式なのでエア抜きがめんどくさそうだなぁと関連動画見ながら思ってた。
そんな状況の中、寒くてなかなかバイクに乗れないしちょっと遊んでみるかと暇人の遊び心がうずいてしまった(笑)
20日の月曜日の朝から始めた
午前中いっぱいかけてエンジンの下回りのパーツを外す
これが結構大変な作業でした。
ステップ、シフトペダル、キックペダル、アンダーカバー、サイドスタンド、フレームガードなどなど
ここまで外さないとクラッチケースカバーが外れません。
ケースを外す前にはエンジンオイルも抜かないと・・
そして昼食を挟んで午後からクラッチケースカバーを外す
これがまたなかなか外せず💦
木槌の柄をクラッチケースの突起にあてがって何とか外すことができた。
外した後もガスケットの残渣を綺麗にはがす作業もしなければならず・・
外したクラッチカバーや車体側はとっても綺麗なままでした!
1,000キロごとにエンジンオイル交換してるのは効いてるかもしれない(#^.^#)
外したクラッチケースカバー
三角形のパーツでベアリングが3個付いたパーツを取り外します。
右が遠心クラッチで一次側
左が二次側クラッチです。
一次側は一切触らず、二次側の上下についてる茶色のパーツを外します。
2日目の火曜日の朝から作業再開
2日目は写真撮る余裕がなく💦
油圧クラッチのピストンアッシーを外したケースカバー側に仮止めしてケースカバーを元に戻します。
ここで新しいエンジンオイルを規定量注入しておきます。
ノーマルのクラッチ調整ボルト部分に油圧式シリンダーが付きクラッチレバーを握ることで二次側のクラッチが切れることになります。
(一般のマニュアルクラッチのバイクと同じ)
付属のメッシュホースを車体に這わせて左手クラッチマスターシリンダー側へ接続します。
油圧ホースを接続した後、付属のブレーキオイル(油圧用)をマスターシリンダーに注いでからのエア抜き
これがやっぱり面倒でした。
新設したクラッチレバーをニギニギすること1時間以上💦
スカスカだったレバーの感触が変わってきたのが分かりました。
先ほど注入したエンジンオイルの漏れがクラッチケースから発生していないかを確認
漏れは発生していませんでした。
外したチェンジレバーを仮付けしてエンジンをかけて、新設クラッチと変速動作に問題が出ないかを確認しましたが、問題はありませんでした。
しっかりクラッチが機能していました。
これが終わったのが昼食挟んで2時ころまでかかりました。
各部の作動が問題ないことを確認してから、最初に取り外したパーツを元に戻す。
ステップ、シフトペダル、キックペダル、アンダーカバー、サイドスタンド、フレームガードなどなど💦
特にアンダーカバーを再装着する時にボルト位置がなかなか合わずに苦労した(*´з`)
作業が終わったころには筋肉痛が💦
工具や何やら辺りに散らばった物を綺麗に片づけてから家の周りで試運転
特に違和感がなく問題なく作業が出来たようです。
このクラッチキットの概要
スタート時は遠心クラッチが効いてるので今まで通りに1速に入れてもエンストしないしスタートもできる。
但し、1速に入れてクラッチレバー握ればアクセル回してもスタートしない。
クラッチを普通に繋げばマニュアル車と同じ動きをするし、エンジン回転上げて半クラッチ使ってのスタートダッシュも可能となる。
一部の純正部品を撤去してるので今まで使えてたチェンジペダルの半押しによる半クラッチ状態は使えなくなる。
2速から上へ変速するときは一般マニュアル車と同じでクラッチ切ってから変速するのが原則(回転合わせれば変速できない事はない)
以下、4速迄同じ。
シフトダウン時はマニュアルバイクと全く同じでクラッチ切れば1速迄ショック無くギアを一気に下げられる。
ノーマルのカブでは1段づつギアを下げなければならないですが、このクラッチキットを付けると2段でも一気に下げることができます。
減速時のシフトダウン時のブリッピングもノーマルでもできないことはありませんが、マニュアルバイクに乗ってる人なら手元のクラッチ操作でブリッピングする方が扱いやすいと思います。
遠心クラッチの良い部分と悪い部分があるノーマルカブですが、このキットを付けることで少し扱いにくさを感じてた部分がマニュアル化に伴って解消されるかもしれないと期待しています。
マニュアル化が却って不便になるかも(カブの良さが消える)しれないですけど・・
嫌になったらまた元に戻せるし( ;∀;)