姫路城三の丸に建つ平成中村座に来ました。
姫路城に来ました。平成中村座の芝居小屋が三の丸広場に建ち、小屋の背後には、白く輝く白鷺城こと姫路城が!この姫路城も、法隆寺と同じく、世界遺産に登録三十周年。その記念として白鷺城の天守閣が舞台の泉鏡花作「天守物語」が上演される、というわけです。何年か前、玉三郎さま(天守夫人富姫さま)と、まだ若かった海老蔵さま(図書之助)のコンビで歌舞伎座でやったのを観ましたが、今回は七之助さまと、扇雀さんのご子息、初々しい虎之助くんとのコンビ。玉三郎さまは総合演出を務めていらっしゃいます。この世のものならぬ姫の役作りは、まるで玉さまが乗り移ったかのよう。玉さまより気っ風がいい七之助さまのニンですが、本当によく研究して成り切っています。美しさも格別!虎之助くんもキビキビとよく動き、若武者の清潔感いっぱい。最後にはお待ちかね、芝居小屋の背後がぱあっと開いて、真っ白くライトアップされた白鷺城が漆黒の空に浮かび上がる、、、はずでしたが、そして、この興行が始まったばかりの5月初旬には、確かにその通りだったらしいのですが、、日が長くなり、終演時にはまだ明るく、背後で観ていた沢山の観客の笑顔がはっきり見える状態。まあ、自然の摂理には逆らえませんねー。。芝居小屋を出て、濠を渡ったその後に振り返ると、漆黒の闇の中に、真っ白な白鷺城が見えました。。あと30分終演時間を伸ばせば完璧でしたね。前半にはもう一演目、中村屋といえばこれ、テッパンの「棒しばり」太郎冠者を橋之助くんが演ったのですが、ダイエットしてほっそりして体のキレもあり、なかなかの出来栄え。勘九郎お兄ちゃんの何とも言えないおかしみと良いコンビ。#姫路 #姫路城 #天守物語 #歌舞伎 #平成中村座 #玉三郎