こわいはなし ~街路樹編~
連日30度を超える猛暑の北京。
そんなに雨は降らないのに、
この暑さで、通りの街路樹はこれでもかと葉を伸ばし、
気持ちのよい木陰を提供してくれている。
大使館がひしめく三里屯。
木漏れ日の中、セキュリティースタッフが、
列をなして行進。
いつもと変わらない風景だ。
ここら辺りは整然としていて、本当にキレイ。
相変わらずところどころで工事をしているものの、
しっかりと整備されていて、散歩にはもってこいだ。
ある日の昼下がり、のんびりと散歩していたら、
突然、スピーカーでなにやら叫びながら、
放水をしている車が前方からやってきた。
まるで消防車みたいです!
・・この車に出遭ったのは二度目。
ワタクシ、見るなり、
「ヤバイ!逃げろーー!!」
と、早々にトンヅラしましたよ。
なぜなら、これは水を撒いているのではありません。
薬剤を散布しているのです!!!(たぶん害虫駆除用)
最初に遭遇したのは、昨年の夏。
通り沿いのお店でご飯を食べていたところ、
この車がやってきた。
窓際に座っていたワタクシは、
街路樹にガンガン水を撒くのを眺めながら
「あ~、これでちょっと涼しくなるかもね~」
なんて能天気に言ったところ、友人曰く、
「何言ってるの。これ薬剤。しばらく外に出られないよ」
ええ!薬剤?!
水じゃないの?
街路樹からは歩道にボタボタと水滴が落ちている。
通りを歩く人たちはその水滴を避けて
車道まで出ている人もいる。
・・確かにこれが薬剤ならかなり身体に毒だろう。
こういう危険なことを、
いとも簡単に、何の説明も無くやってしまうところが中国。
まだ北京がオリンピック候補地だった頃、
街を美しく見せるために、乾燥で茶色く枯れた芝生に
緑色の何かを吹きかけている光景を目にした、
と、北京滞在暦の長い駐在員が言っていた。
ワタクシは北京の芝生の上には絶対座らないし、歩かない。
めったに降らない雨だけど、降ったとしても小雨だけど、
絶対濡れないように自衛する。
そして靴下+スニーカーでしっかりとガード。
間違えてもサンダルなんて履かない。
タダでさえ強烈な酸性雨(という噂)の雨。
北京で雨に遭ったなら
「恵みの雨~♪」なんて言って雨に打たれたりせず
しっかりとアタマを防御してくださいね。
とくに街路樹の下なんかは・・。
マダム★ビューティー
久々のファッション通信。
今回は、「マレー日記」 Pinoko サマよりのリクエスト、
「オバサマ」特集でございます。
発展著しい北京。
次々と登場し、消えていくモノや情報に
嬉々として飛びつき消費する若者たち同様に、
オバサマたちは、豊かになった生活を満喫しているのかどうか。
気になるところであります。
年のころは40~50代を厳選して(?)ピックアップ。
イメージ雑誌「STORY」!!(←世代違う?)
ご感想おまちしております。
プリントトップスのお二人。
左のオバサマ、シルク素材でとても涼しげです。
うちの親もよく着てますが、
華やかな花柄好きってのは万国共通なんですね~。
通勤途中と思われる女性。
やはり年が上になるほど、しっかりとスーツ、
あるいはワンピースなどフォーマルな服装でご出勤。
出世に男女差別の無い中国。
殿の接待相手も半分は男の部下を引き連れた女性管理職。
こういうカンジの女性なのでしょうかね~。
イメージはWBSの女性キャスター。(名前忘れた)
北京のオバサマたち。
若い子に負けず劣らずパワフルです。
薬膳料理をいただく
中国で、ぜひ一度食べてみたかったもの。
薬膳料理
中国医学を勉強して、
ほんの少しだけ薬膳を学んだけれど、
実際食べたことは無かった。
ぜひ食べてみたい!!
食べて夏に向けて免疫力アップを図ろう!
唐突に思い立って、
早速市内の薬膳料理屋さんへ繰り出した。
そこは小奇麗で、そこそこ高級そうなお店。
薬膳料理は初めてなので、
どうやって頼んだらいいものかよくわからない。
アレコレ単品で頼むよりも、
とりあえずオススメセットにしようということで、
ワタクシは「美肌コース」(←すでに目的を忘れてる)
殿は「薬膳ラーメンセット」をオーダーした。
まずは「美肌コース」 98元
手前右から
◆とうもろこしパン
◆鶏肉のスープ
◆セロリと百合根の炒め物
◆牛筋煮込み
◆白きくらげのデザート
◆白ご飯
確かに肌に良さそうなコラーゲンたっぷりのメニュー。
しかし、北京の濃くて辛い味付けに慣れた舌には、
とてもあっさりとした薄味に少々物足りなさを感じる。
調味料をあまり使っていないと思われるおかずは、
正直ご飯のおかずにならない・・。
かろうじて牛筋がおかずにできるかな~といった感じ。
どれもこれも中途半端な味付けに感じた美肌コースメニュー。
お肌にはやはり刺激物はダメ~ってことなのかな??
薬膳ラーメンセット 45元
同じく手前右から
◆薬膳ラーメン
◆カステラ
◆海草スープ
◆紫キャベツサラダ
◆豆腐煮込み
◆チャーシュー・漬物
◆スイカ
全部味見させてもらった。
まずラーメン。
すごい漢方味~~・・。
・・不味くはない。
ワタクシは結構好き。
でも、スープに香る漢方臭・・。
好き嫌いがかなり分かれそうな味だ。
そのほかのメニューも全体的に、やはり薄味。
サラダのドレッシングは香酢かな~?
シンプルだけどしっかり中華テイストだった。
一緒に飲んだお茶は「温胃茶」。
中医の医者が調合したというお茶で、
胃弱の人にはもってこいのお茶らしい。
殿とワタクシにはぴったり。笑
味が無い!というくらい薄味茶だったけれど、
しばらくカラダがホカホカしていたので、効能はあったのかな。
初体験の「薬膳料理」
味はともかく、効能は??
翌日のワタクシのお肌の調子・・。
う~ん。・・普通?
一日やそこらですぐツルツルお肌になるわけないか。
何でも続けてこそ効果が出てくるんだよね。きっと。
でも毎日あのメニュー?!
・・ちょっとご遠慮。
『爺』 登場
が、とても可愛くお利巧さんだったので、
我が王国にもブログペットを・・。
そう思い立ったが吉日。
早速王国にやってきたのは、
熊猫(パンダ)でございます~っ!!!
その名は「爺」
王国を見守るお目付け役として、
含蓄のあるお言葉が聞けるかもしれません。
暖かく見守ってやってください。
どうぞよろしく。
夜光杯でひとり酒
殿は本日不在にしております。
鬼のいぬ間にナンとやら。
酒をかっ喰らおうと準備中でございます。
なぜかあまり得意ではない赤ワインをカラダが欲しております。
ポリフェノールを摂れ!ということなんでしょうかね。
中国産赤ワイン「長城」をスタンバイ。
赤ワインならコレを出すしかないでしょう♪
と、食器戸棚の奥から出してきたのは、
敦煌名産 夜光杯
先日の敦煌旅行で買ったものです。
これ、ガラスのように見えますが、材料は石です。
祁連(きれん)山脈から切り出した石を
薄く加工して作ります。
緑、黒、黄色の模様はひとつとして同じものが無く、
選ぶときも「どれが一番キレイか~?!」と
殿とスッタモンダしました。
光に当てると怪しく光るところから
「夜光杯」の名前がついたそうです。
太陽にかざしてみると・・
手の形が透けて見えます。
ホンモノは磁石に引っ付く性質があります。
薄ければ薄いほど上モノ。
実際コレはどうなんでしょう?
散々値切り倒して買ったので、
あまり良いものではないと思われます。
さて、これからワタクシ、
この杯で赤ワインをいただきます。
準備しながら改めて思います。
黒+緑+赤・・
なんて毒々しい色の組み合わせだろう。
「夜光杯」って、考えようによっては
なんかちょっと不吉な名前・・。
陰謀渦巻くローマの宮廷の一室で、
皇帝を暗殺せんと暗躍する一派が
成功を祈り、杯を交わす・・。
そんなイメージ・・。
映画「タイタス」
の世界です!!!
そんなことを思い出していたら
食欲がなくなってくるので、さっさと酒盛り開始。
皆様よい週末を~♪♪
ガラクタコレクション
以前紹介した骨董市 「藩家園」
友達のお誘いがあり、
またまたそこに行ってきました!!
平日のため、店の数は全然少なかったのですが、
同時に人も少なく、前回よりもゆっくりと見ることができました~♪
見れば見るほどヘンチクリンなものが並んでいます。
おもしろ~い!!!
もう発狂寸前。
時間を忘れて見入ってしまいました。
さて、今回は、
そこで見つけた、ワタクシのおめがねにかなった、
か~な~り~悪趣味な品々をご紹介します。
ご感想、お待ちしております。
まずは中華的解釈 「キリストの磔」
本場のキリスト世界に負けず劣らず
様々な寓話が潜んでいそうな、
キリストの両サイドにある彫り物。笑
「ダ・ヴィンチ・コード」公開記念ってことで。
あ、中国では公開中止になってしまったみたいですけど。
兜!!
「かぶりたーい!!」
と思ったけれど、埃まみれでした・・。
一体何時代のレプリカでしょう?!
そしていくらふっかけてくるんでしょう?!
気になります。
さらに武器シリーズ!笑
アイアンクロー!!!
これ本気で買おうかと思って、ずっとウロウロしてました。笑
友人 「何に使うん?」
ワタクシ 「あ~・・北海道で・・クマと・・対決?」
・・・
女たれがよい錠前屋の娘~♪
錠前屋器量よしじゃが小町でござる~♪
・・の錠前です。
文字ではなく漢字で合わせます。
めでたい文字が並んでいます。
大きさもデザインもバラバラ。
隣りのバイオリンみたいなモノも錠前です。
コレクションしたくなります。
羊の置物
よく見ると、毛の部分が全部お金です。
縁起よさそう~。
お金たまりそう~。
対になってお互い顔を合わせています。
何か意味があるんでしょうねえ。きっと。
香瓶
水晶で作った瓶の内側に絵が描かれているもので、
よく観光地でも売っている北京土産のひとつです。
お土産屋さんではここまで汚くありません。
たぶん骨董的価値を上げるために
演出として、わざと汚しているのだと思われます。
ただ・・
これ、興味がある人は拡大してみてください。
春画です。
金瓶梅の世界です。
浮世絵の春画を見たときも驚きましたが、
中国にもあったんですね~。
おお~っ!!
摩羅観音の御神体が!!
「摩羅観音」
結婚後、親に連れられお参りに行きましたが、
これがちょっと・・なんと言っていいかわかりませんよね~。
「御神体って言われても~」みたいな。笑
しかし、先人はこの御神体に子宝を願ったのだから
笑うものでも照れるものでもありません。
が、
そういうモノが中国にあるとは思えません。
誰かがインテリアとして飾るのでしょうか?
謎です。
一体何なんでしょう??
蓄音機
美しいですね~。
こんなにキレイな蓄音機は初めてみました。
動かないみたいですけど、
インテリアにはいいですね~。
店のオヤジに
「写真とるな~っ!!」
と怒鳴られましたが、無視しました。笑
まだまだ紹介したいものは尽きませんが、
今日のところはこのへんで~。
このセンスについて来れましたか?!笑
ミーハー心に火がついて
巷でよく見るDollmaker 。
やってみました。
誰?!
決してワタクシをモデルにしたワケではありません。
こういう格好が好きなワケでもありません。
しかし、
このどれもコレもアンバランスな
ある意味悪趣味とも言える世界は大好きです。
「The 妄想 中華オンナ」
皆様もやってみてください。
面白いです。
時間を忘れます。
さくらんぼ
我が家のマイブーム。
朝ごはんに、
小腹がすいたときのおやつに、
毎夜のサッカーのお供にと、
毎日もりもり食べております。
さくらんぼ!!
今が旬のさくらんぼは、
この時期、北京の街のあちこちで見かけます。
道沿いにリヤカーで量り売りしているオジサン。
通りがかりに買って、食べながら歩く人も。
路面の果物市場ではカラフルなフルーツに混じって
山のようにさくらんぼが!!
(画像手前)
見た目はアメリカンチェリーに近く、皮もちょっと固め。
味は、アメリカンチェリーのような強烈な甘みがあるものの
日本のさくらんぼの酸味、独特の風味も
プラスされているような、和米折衷の味。
日本では高級品でめったに口にしなかったさくらんぼ。
佐藤錦になるとキロ5,000円以上!ぐらいした。確か。
しかし、北京では、
一番上の画像のさくらんぼで、たぶんで7・80円くらい。
値段は全然庶民の味方だ。笑
さて、そのさくらんぼ。
中国人曰く、
「さくらんぼの名産地は煙台」
だそうだ。
「煙台」
この地名ご存知ですか?
山東省は山東半島の中部に位置する工業都市で、
北京から飛行機で2時間弱くらい。
なぜかそこがさくらんぼの名産地。
その理由を尋ねたら、中国人は言う。
「それは日本の種を使っているからです!」
・・
本当かな~。
気を使って言ってくれているのかな~。
それともかつて本当に日本の技術指導があったのか・・。
ともかく、煙台はさくらんぼの産地だそうなので、
もし近くに行くことがあればお土産にどうぞ。
お土産にもらった煙台産さくらんぼ。
2.5キロで25元!
確かに美味しかったー!!