「HUNTER×HUNTER」第58話「ヒキギワ×ノ×ヒキガネ」の感想など。


 約束通り、1人でクラピカの元へやって来たパクノダ

 そしてクラピカは、クロロとパクノダに対し、それぞれ2つの条件を出すと宣告。

 でもね、クロロはクラピカの弱点が分かったため、パクノダに気付くよう訴えようとする。


 まずはクロロへの条件。

 念能力の使用を一切禁止が1つ。

 が、2つ目の条件を告げる前、クラピカの中では、本当にこれでいいのか、という疑念が渦巻いていた。

 頭を潰せば蜘蛛は瓦解すると思っていたが、頭をとっても蜘蛛は動く、ということを思い知ったからだ。

 故に、クロロを殺しても、蜘蛛は封じられない。

 いい提案が思い浮かばないため、クラピカが今成すべきこととは…


 2人を取り戻す。それが最優先。


 結果的に、クロロが見抜いた弱点通りの行動を披露してしまったわけである。

 で、クラピカはクロロが今後旅団員との一切の接触を絶つことを2つ目に告げた。

 この2つの条件をパクノダが認めたため、ジャッジメントチェーンがクロロの心臓に刺された。


 次はパクノダだ。

 1つは、今夜0時までに、ゴンとキルアの解放

 2つは、クラピカの情報を一切漏らさないこと。

 躊躇なく認め、パクノダにもジャッジメントチェーン設置完了。

 仮に操作系の能力者にゴンキルアが操られていたとしても、センリツなら見抜けるみたい。


 で、クラピカがパクノダに何か告げている間、センリツはクラピカの頭の中で疑問を感じているはずだと分かっていた。

 蜘蛛の鉄の掟。クロロはそれを遵守しようとしているが、少なくともパクノダは違う。

 今、クラピカと同じ理由でそこに立っている。


 ただ仲間を。団長を救いたい一心で。


 きっと、クラピカもそれに気付いているはずだ。

 そして交渉成立し、空港へ送るよう告げるパクノダに、何故何も聞かない、と苛立ちを交えて聞いた。

 だが、クラピカに騙す気があるならば、わざわざそんなことを聞くわけがない、とパクノダも見抜いていたのである。


 が、アジトでパクノダが告げた条件を、フィンクスとかフェイタンが聞くわけもなかった。

 で、こうなるとマチコルトピがパクノダ側につくので、一触即発再び、だ。

 フェイタンは、マチやコルトピが既に鎖野郎によって操られていると決め付けていた。話を聞く気は一切なさそうだ。


 本当に分からないの?


 我慢できず、ゴンが口を開いた。

 パクノダの真意や、マチの行動は、本当に団長であるクロロを助けたいからに決まっている。

 助かりたくて必死な行動に見えるけど、何のこたぁない。こんな鎖、自力で引きちぎっちゃうよ(笑)

 こうなっちゃうと、ゴンに訂正を求めさせることが無駄。キルアも諦めて、自力で鎖から脱出しちゃった。


 これに対し、文句があるなら来い、一歩でも動けば首をへし折る、と言うフィンクス。

 じゃあ動かね~って、子供のわがままに振り回されて滑稽だわ(爆)

 クラピカは、一方的に約束を破るようなことはしない。直接会ったパクノダも、そう感じているからこそ、クラピカの指示に従っているに決まっている。

 もちろんフィンクスはまだおさまる様子はない。

 が、これにフランクリンが待ったをかけた。

 気がおかしくなったか、と思うような意見だが、ここでフランクリンはシャルナークに聞いた。

 蜘蛛にとって今、最悪のケースは何か、とね。


 団長が死んでおり、パクノダ達が操作され、クラピカの居場所は不明、ゴン達に逃げられる。


 が、それがそもそもの間違いだとフランクリン。

 最悪なのは、全員がやられて蜘蛛が死ぬことである。それに比べればシャルナークの指摘などまだ可愛いレベル。

 理由はどうあれ、どっちも団長に肩入れしすぎ。それで蜘蛛が致命的な事態を迎えれば、それが団長に対する一番の裏切りとなるはずだ。

 フランクリンの言葉は、蜘蛛を存続させることを第一に考えてのもの。


 話がまとまったところを狙ってか、クラピカから電話。

 フィンクスにまともにしゃべらせることなく、ゴンかキルアに変われ、だって。

 それシャルナークの電話だよ。剛速球のようにパスしてたら壊れるぞ(汗)


 ってなわけで、ゴン、キルア、そしてパクノダだけで、指定された場所へ向かうことになった。

 フィンクスも納得はしてないが、とりあえずは様子見を選んだ。

 が、この時誰も気付いていないが、既にこの中で異変が起きていたのである。ヒントは、ヒソカ


 で、ゴン達の姿が見えたところで、クラピカは止まっている飛行船に乗るよう指示。

 だがこの時、レオリオが別方向より誰かが来るのに気付いた。

 何とヒソカであった。狙ったかのように、クラピカの携帯に電話が。

 もちろんパクノダも、何故来たのかと怒鳴った。

 そう、アジトに残っていたヒソカは影武者のイルミだ。が、あまり長い時間はヒソカの顔を保てなさそう

 ヒソカも、飛行船に乗せるよう指示。


 ボクのターゲットは団長のみ。彼が解放されれば、ボクも船を下りるよ。


 団長と戦うことを要望である。


 やがて取引場所へ。

 キルア達が操られていないことをセンリツが確認し、人質の交換開始が行われた。

 ゴン達はそのまま飛行船に乗って去っていく。

 そして、クロロとヒソカはここで戦うことになる、とヒソカは思っていたが…


 ヒソカがドッキリテクスチャーでつけていた偽の旅団の刺青を捨てたことで、クロロは突然不敵に笑い出した。

 団員じゃなければ、話しても問題ないもんね。


 俺は奴に、ジャッジメントチェーンなる鎖を心臓に刺されて、もう念能力も全く使えない。


 一発でヒソカのやる気が削がれたな~

 そして団員でなければパクノダだって何か話しても問題ないし、もう旅団を抜ける(最初からメンバーじゃないけど)ヒソカとしても関係ないこと。

 で、以前偽装した占いの本当のことを話した。

 本来であれば、ヒソカとクロロは火曜日に戦うはずであり、その時にはもう団員が半分になっていたのである。

 少しずつ運命はずれてきている。


 ゴンとキルアの無事を確認し、団長に鎖は刺せたが、これで全てが解決したわけではない。

 そしてパクノダはアジトへ戻る前に見かけた猫に、にゃ~って(爆)


 かと思いきや、右手に拳銃を手にしていた!?

 フィンクスからきっちり説明するよう言われ、パクノダは覚悟を決めた。

 待て、しゃべったら死ぬんじゃね?

 例のメモリーボムは、一度に6発までしか撃てない。そして撃てばパクノダは死ぬ。

 そして、ちょうど結成時のメンバー分がそれだ。


 フェイタン、フィンクス、マチ、ノブナガ、シャルナーク、フランクリン。

 パクノダが選んだのはこの6人。

 信じて、と告げて、銃を構える。

 マチ、そしてノブナガは、パクノダの覚悟に気付いたはずだ。


 私の記憶…私の想い…全て込める!


 そして、メモリーボムが放たれた直後、掟を破ったパクノダはジャッジメントチェーンで心臓を貫かれて命を落とした。

 最後まで反論していたフィンクスも、全てを理解した。


 あれ以来、クラピカは熱で倒れたまま。まあ、無理しすぎたもんな。

 それはさておき、ゴンはクラピカがもう、旅団と戦っては行けない気がすると感じていた。

 それは、クラピカの能力を聞いた時に思ったから。

 でもね、対象が1人でなければ、情報を聞き出す上ではその能力もありだろう。

 報復のためならまだしも、今のクラピカはそうではないはずだ。


 と、ここで話は変わるが、オークションで思い出した。

 ゴンが言っていた、G.I.に関する秘策ってホンマに大丈夫か?確率が以前より下がってるよ(汗)

 でも、内容を聞いたキルアは、5分5分どころか、8割方成功すると太鼓判だ。


 そしていざ、オークション会場へ。


 いきなりフィンクス、フェイタンに再会しちゃった~!


 何で会いたくない時に限ってこうなるのよ(爆)

 が、やっぱ逃げられなかった。

 でもね、あの時とは事情が変わっているのが救いだった。

 例のメモリーボムで知った情報により、クラピカを殺すわけにはいかなくなったからだ。

 でもそれだったら、殺せば念が消えるのではないか、とゴンが素朴な疑問。

 そうとは限らないと、やけにフィンクスがおしゃべりだな。

 が、フェイタンの視線に気付き、重要なこと、除念師のことまではしゃべらなかった。


 なので、今日は単に競売を楽しみに来ただけだそうだ。

 そんなフィンクスに、パクノダのことを聞いたゴン。

 パクノダの最期を見て、あとメモリーボムの記憶から、ゴンとキルアの本心を知っていたので、パクノダが2人に感謝していた、ということを告げるのである…


 次回からG.I.編に移るそうだが、そもそもどこまで続くんだろうねぇ?

 フジテレビ版でOVAになったところまでやる気かな?





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