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半兵衛のブログ

映画やドラマ好きなので映画やTVドラマのレビュー、ビートルズ関連の曲紹介や、古い洋楽ロック、気になるJポップスのレビューをしています。ペタは見ません、いいねを中心に訪問しています。

◆The Returnedは2015年~Netflix独占配信されたドラマ
※2024年1月現在ネットフリックスでは配信されていません。

製作総指揮:カールトン・キューズ/ラエル・タッカー「トゥルーブラッド」
脚本:カールトン・キューズ「Lost」
原作:フランス映画『奇跡の朝(原題:Les Revenants)』(2004)
   ドラマ版『ザ・リターン(原題:Les revenants)』(2012年~)
出演:ケビン・アレハンドロ/アグネス・ブルックナー
ジャンル:サスペンス
現在シーズン1終了時点全10話 
おすすめ度:★★★★☆星4つ 外国版黄泉がえり
お子様注意:レズビアンなどのセックスシーンあり

◆ストーリー
山間の小さな街で、数人の死者がよみがえった。当時の姿そのままで、自分が死んだことも知らない死者たちは何もなかったように家族や恋人等の元に戻ろうとする。何故彼らはよみがえったのか?その目的は?小さな町は次第に混乱する。(半)

◆黄泉がえり
小説「黄泉がえり」が1999年発表、映画2003年公開なので、この作品の原作のフランス映画は2004年なので、作者がもしかしたら「黄泉がえり」にインスピレーションを受けたのかもしれませんが、全くと言っていいほど別物作品になっています。※映画版「黄泉がえり」を2008年にスティーブン・スピルバーグ監督の映画制作会社ドリームワークスがリメークする権利を購入しました。公開時期は未定。

又、似た作品で「よみがえり ~レザレクション~」2014年~シーズン2終了。Dlifeというところで独占放送しているらしいです。こちらは未視聴ですが、何故か死者復活ブームになっているかも知れません。考えてみたらゾンビも死者復活ですね。

Huluで配信終了している「ブレーキングバッド」見たさにNetflix契約しましたが、アメリカ大手の会社だけ有り、独占契約を結んだ作品も多くNetflix以外見られない作品もありそんな作品を中心に最近は視聴しています。中でも評価が高い作品がこのザ・リターン(the returned)ですがDVDなども発売されていないようで完璧な箱入り作品。

◆黄泉帰った人は受け入れられるのか?
派手な作品ではないので最初の数話はあまりおもしろくないと感じるかもしれませんが徐々に面白くなってきます。映画「黄泉がえり」のような感動的な作品を期待していると肩透かしをくらいます。一番の見どころは死者が現実世界に戻ったら受け入れられるか?という問題です。
黄泉がえるのは、可愛い娘だけではありません。様々な事情をもった人たちが黄泉がえるので街は次第に混乱していきます。彼らの登場により過去に起きた事件も掘り返されます。






◆ネタバレを含む感想
このドラマの一番感心したところは、生き返るという事は社会的に受け入れられないという事を訴えているところです。ただ単に懐古的に感動を呼ぶ再会ばかりではないということです。

よみがえるのが可愛い娘だけなら良いですが、
連続殺人者
手抜き工事によるダムの決壊で亡くなった人
強盗により母子ともに殺害された子ども
結婚当日に交通事故か自殺??からよみがえった婚約者
等など・・・・・

彼らは自分の死亡原因は知りませんが、周りから聞かされて知ることになります。
復讐心にかられる者、過去を取り戻そうと必死な者、殺人者は殺人を繰り返してしまいます。

●バスの転落事故で死亡したカミールの場合ep7
カミールが遺族会で紹介された時の反応はひどいものでした。
喜んでくれるだろう仲間は嫉妬からカミールを攻撃します。

「彼女だけなんて 納得できないはわ
ベサニーはいい子だったもの 朗らかで誰にでも親切だった
何故ベサニーじゃなくあなたなの? あなたは親切じゃなかった
体育の時間に ベサニーを泣かせたくせに・・・・・」

カミールはピーターの助言もあって遺族会の人たちの前で慰めるような発言をしました。
※一度は死んだ人間の言葉なので説得力がある。

「みんなを感じた 誰も苦しまなかったはずよ」
>具体的に何を感じた?
「みんなの存在よ 元気で幸せなところにいると伝わってきた ベサニーも」
>僕達のことを覚えている?
「オリヴァーのご両親でしょ? 彼はいい人だった みんなを笑わせて・・友達だった」
>向こう側で オリヴァーに会った?
「姿が見えるわけではなかったの でも感じたわ 一緒にいた 穏やかで幸せそうだった」
>天国にいたの?
「どこにいたのかわからない でも今までに見たことないほどに美しくて平和的な場所だった」
>オリヴぁーは何か言っていたかい?
「言葉じゃないけど 家族を恋しがっていた いつか再開できる日を楽しみにしてる」
>抱きしめていい?
親父「正しいとは思えんつくり話だ」
妻「前進する手伝いよ」

オリヴァーの両親に果物を届けに行くとふたりは首を吊っていた。
「両親に会いたがっている」という作り話は前進するための嘘でしたが、全くの逆効果でした。彼らは死んでオリヴァーに会いに行ってしまいました。

※カミールの父さん役のマーク・ペルグリノは、「lost」でジェイコブ「スーパーナチュラル」ではルシファーを演じチョイ役以外の人間の役を見るのは初めてかも知れません。



●ローワンの場合
サイモンは結婚式当日に行方をくらまし事故死したとされる。

その後彼女(ローワン)はおなかにいた娘を育てながらも失踪したサイモンに想いを寄せていた。サイモンが亡くなりその後の4年間は新しいフィアンセの警察官であるトミーが支えてくれた。
彼女は死んでしまった婚約者サイモンの幻覚に悩まされていた。
いざ彼が目の前に現れると、最初は幻覚だとわからずに接しますが、蘇ったのだとわかると、よりを戻そうとし、肉体関係までもってしまう。

しかしその現場はトミーにより監視されていて、肉体関係がバレて修羅場を迎える。
しかしトミーの言い放った一言「実は、サイモンは自殺したのだ」と打ち明けられる。
それを知った彼女は「自分は捨てられていた」とサイモンに対する態度を一変させる。

ローワンは自宅周辺に警察官の警備まで置き彼を遠ざけるようになる。
サイモンは警察官のいない隙を伺い彼女に接触を果たしますが、トミーが隠れて待ち受けており、トミーは自分は警察官だとサイモンに名乗りローワンに近づくサイモンに「静止せよ」と銃をつきつけます。
自分が死んだ理由を知らないサイモンは自分が死んだ理由は自殺だと聞かされますが、「あの時の自分と今の自分は違う、確かなことは一つだけだ ずっと愛していた 永遠に・・」とローワンに訴えかけるも、サイモンは警察官トミーにより射殺されてしまう。
その横で驚きながらもホット息をなでおろすローワン。

警察の事情聴取で彼女は
「見知らぬ男が6年前に死んだ元婚約者のサイモンのフリをしていて、連れされそうになった 帰って欲しいと頼んだけど、ナイフを突きつけてきた・・帰宅したトミーに救われた」と完璧な演技力で嘘の自供をしました。まるで計画的にサイモンを殺害したとしか思えず恐ろしいです。

一番好印象のキャラクターだっただけに彼女の行動は裏切られ感も手伝ってから、一番嫌いキャラにかわりました。ホント女は怖い!
嬉しさのあまり翌日セックスを始めるふたり・・・全くついていけない。

私はもしかしたら自殺と言うのはトミーの嘘で、サイモンを嫌いになってもらうための嘘のような気がします。もしかしたら、サイモンは誰かに殺されていたのではないかと思っています。
もしそうだとしたら、ローワンはサイモンにとんでもないことをしてしまったのではないでしょうか?

●居酒屋の店長サニーの場合
サニーは殺人に手を染め手のつけられない弟を殺した罪悪感に苛まれていた。
生き返った弟をかばい警察でルーシー、メレディス・ウィリアムズ、カルメン・サントス、ジョン・ロドリゲス、ジュリー・ハン等の殺人事件を自分が殺したと嘘の自供をしました。
取調室で自らの頭を机に打ち続け自殺を図るところやめさせようとした警察官の拳銃を奪い自殺しました。

※私の好きなTVドラマ「ギャラクティカ」でチロルチーフ役のアーロン・ダグラスが好演しています。

●ヘレンの場合
ダムが決壊した事故で死亡しました。
彼女はダムの工事が手抜き工事であり施工者は罰せられること無く大金を手に入れている事に憤り、新しいダムを決壊させて復讐を果たそうとします。

※私の好きなTVドラマ「ギャラクティカ」でヘレナ・ケイン提督役のミシェル・フォーブスが好演しています。


以上のように黄泉がえりはしても決して幸せになることはなく、本人や周りの人は殆どが不幸になってしまいます。やはり一度死んだ人間はよみがえるべきではないのかもしれませんね。

果たしてシーズン2はあるのか?Netflix専用なので情報が少なくわかりません。最後まで見てみたい作品です。まさかの宇宙人オチはないように願います。


◆That's What Friends Are For
邦題「愛のハーモニー」は1985年に発売されたアルバム「フレンズ」からの収録曲で、ディオンヌ・ワーウィックの全米ナンバーワンヒットソング。

◆チャリティーソング
オリジナル曲は1982年の映画「ラブ IN ニューヨーク」のサウンドトラックに収録され、ロッド・スチュワートが歌いましたが、そのバージョンを気に入らなかった作者のバート・バカラックがその頃、自分の曲の歌い手であったディオンヌ・ワーウィックにスティービー・ワンダーとのデュエットをすれば良いと思いつきました。ふたりでレコーディングしている時に、エイズに対する活動をしていた女優のエリザベス・テイラーが訪れました。妻のキャロルがエイズ研究基金に寄付することを提案してこの曲はチャリティーソングとなりました。さらに、クライヴ・デイビスとエルトンジョン(ピアノ・ヴォーカル)が参加することになりました。※スティービー・ワンダーはハーモニカも吹いています。この時の収益は300万ドルをこえました。

グラミー賞最優秀ポップパフォーマンス賞デュオ/グループと、最優秀楽曲賞を獲得した(最優秀楽曲賞の受賞者は、ソングライターのバート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガー)。さらに、Billboardによる1986年の年間1位の曲となった wikiより

※皮肉なことに人助けのチャリティーソングでヒットを飛ばしたが、彼女自身は税金滞納による利子が払えずに2013年に1070万ドルの負債を抱え自己破産しています。

◆歌詞の内容
友情ソングです。友情ソングをお友達と一緒に楽しそうに歌うのはいいですね。

お勧め友情ソング
きみの友だち ジェームス・テイラー ←クリックで飛びます。
チキチータ アバ ←クリックで飛びます。

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That's What Friends Are For

  作詞・作曲:バート・バカラック、キャロル・ベイヤー・セイガー              

こんな気持ちになるなんて 思いもよらなかった
私としては
こんな機会が訪れてすごく嬉しい
「あなたを愛している」と確信して言える

もし私がどこかに行ってしまったら
そうね、その時は目を閉じてみてね
わたしたちが今日感じた事を
思い出せたらね

笑い続けて、輝き続けて
いつでも私のことを頼ってね
友達ってそのためにいるのよ
良い時も、悪い時も
いつでもあなたの側にいる
友達ってそのためにいるのよ

君がやって来て僕の扉を開いた
そして今 もっとたくさんのことがわかった
だから言うけど ありがとう

僕らが離ればなれでいる時
そんな時は目を閉じて知ってほしい
その言葉は僕の本心だということを
もし君が思い出せればね

笑い続けて、輝き続けて
いつでも僕を頼っておくれ
友達って そのためにいるのだから
良い時も、悪い時も
いつまでも君の側にいるからね
友達ってそのためにいるのだから

笑い続けて、輝き続けて
いつでも私のことを頼ってね、もちろんよ
友達ってそのためにいるのよ
良い時も、悪い時も
いつでもあなたの側にいるわ
友達ってそのためにいるのよ

笑い続けて、輝き続けて
いつでも僕を頼っておくれ もちろんね

友達って そのためにいるのだから
良い時も、悪い時も
いつまでもあなたの側にいるから

友達はそのためにいるのよ

訳詞:半兵衛
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楽しそうに歌っていますね!見ているだけでもこちらまで楽しくなってきます。
左から、エルトン・ジョン ディオンヌ・ワーウィック グラディス・ナイト スティービーワンダー

Breaking Badは2008年1月~2013年9月までAMCにより放送されたアメリカのドラマ

製作総指揮:ヴィンス・ギリガン
出演者:ブライアン・クラストン
ジャンル:サスペンス/ブラックコメディ
全5シーズン62エピソード完結

おすすめ度★★★★★ 星5つ95点! 麻薬製造にとりつかれる男を描いたドラマ。
                海外版イヤミス

※2016年6月現在 Netflixにて全話見れます。
このドラマからのスピンオフ作品「ベターコール・ソウル」はNetflixのオリジナル作品です。

<ストーリー>
舞台はアメリカ南部のニューメキシコ
温厚で真面目な性格の高校の化学教師ウォルター・ホワイト(ブライアン・クラストン)は妻スカイラーと息子のフリンと平穏な生活をしていた。プール付きの邸宅に暮らしているが余裕など無く洗車のアルバイトを掛け持ちしていた。

ある日義弟であり麻薬取締局(DEA)のハンク・シュレイダーと共に麻薬取締でメス製造の現場を見学するが、その最中取締の現場から逃げようとする犯人をみつけ遭遇していまう。その犯人は偶然にもかつての教え子ジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)であったが逃がしてしまう。ジェシーは「キャプテン・クック」と名乗りメスの製造を行っていた。

やがてウォルターに癌が見つかり末期だと診断される、多額の治療費が必要になる。その一方で奥さんスカイラーのお腹には新しい生命が宿っている。息子は脳性麻痺のため、軽度の言語症と松葉杖を必要とする運動機能の障害を抱えている。切迫する家計を案じるウォルターは何を考えたのか、ジェシー・ピンクマンと一緒にメスの製造に踏み切る。 (半)


◆埋もれた名作ドラマ
あまり日本では話題になっていない作品でも本国では大人気の作品は多くありますが、この作品もそのうちの1つで、私もヤフー知恵袋などでお勧めTVドラマで話題になっていましたのでいつか視聴したいと思っていましたがHuluではすでに配信が終了しており、仕方ないのでNetflixの契約をしました。
・ブライアン・クラストン エミー賞主演 4度連続獲得
・アーロン・ポール エミー賞助演男優賞 3度獲得
・作品賞5度ノミネート2度受賞

◆回を重ねるごとに評価があがる
シーズン1が7話なので、シーズン5で完結なので全35話かと思いながら鑑賞していましたが、甘かった・・・・途中で人気になったのかシーズン2から4までは13話、シーズン5は16話でした。
これだけ話が長くなっているにもかかわらず中だるみも少なく、批評サイトでの点数はシーズン1から順に74点85点89点96点99点とどんどん評価を上げており最後まで面白いことが分かります。

◆見どころ
死期が迫っており、家族の危機を救う目的のため危ない橋を渡ろうとするウォルターですが、彼は化学者で今は高校教師ですので裏の世界のことなどは全く無知です。頼りはジェシーだけですが、彼はすでにジャンキーであり、短気で物事を短絡的に考え目先のことばかり気にしますので、冷静で抜目のないウォルターとは正反対ですから、うまくいくはずがなく様々な対立が起きます。やがて嫌でも裏社会のどす黒い世界に巻き込まれていきます。そんな中で家族や友人には当然メスを作っていること等言えるはずがないので嘘に嘘を重ねながらも周囲を徐々に巻き込んでいきます。

主人公が学校ではうだつのあがらない普通の高校教師という設定がなかなかおもしろいと感じました。また化学者としての知識をフル活用して戦います。

◆メスとは
メタンフェタミンの事で米国ではメスと呼ばれ「最も危険なドラッグ」とされています。
日本ではシャブやスピードと呼ばれており覚せい剤に指定されています。
 
1893年(明治26年)日本の薬学者・長井長義によりエフェドリンから合成されて生まれ、1919年(大正8年)緒方章がその結晶化に成功しました。
中枢神経を刺激して覚醒させる作用があるため、うつ病・精神病などの虚脱状態や各種の昏睡・嗜眠状態などの改善・回復に用いられます。医薬品の商品名としてはヒロポン。

風邪薬にその成分が含まれているためある程度の知識があれば簡単にその成分を取り出すことができるそうです。

◆Breaking Badの意味
このタイトルを考案したヴィンス・ギリガンは「to break bad」は「to raise hell(大騒ぎする、わめき散らす)」という意味で南部のスラングを使いました。
※ドラマ中ではジェシーのセリフで「道を外す」と訳されていました。

◆保険制度のない国アメリカ
日本のように国による健康保険制度がありませんので、いざ病気になると莫大な治療費が必要になります。お金がある人は民間の保険に入ることができます。そのことが貧富の格差の原因や犯罪につながっています。又、メスは長時間労働をする人たちの間でかなり広がっています。
貧乏→掛け持ちによる長時間労働→メス依存→体を壊す→医療費が高くて払えない→犯罪にはしる。
ですから、このドラマはアメリカ人にとってはかなり身近なことのように感じられるドラマみたいです。
オバマ大統領がオバマケアという政策を打ち進めていますが、トランプはこのような貧乏人を救うような政策を潰そうとしています。





◆ネタバレを含む感想 鑑賞後見てね!

最初は生活苦と死期が間近という事で、ウォルターに感情移入をしながら見ていたのですが、グスタボ・”ガス”・フリングを殺すところで一件落着かとおもいきや、ウォルターはすでに味をしめていて、もう簡単にはやめられなくなっていました。

ここからは新しい章となり、マフィアのボス的な存在に登りつめていく様子が描かれて行きます。
しかしウォルターを応援する気持ちがすでになくなってきますので、呆れながらウォルターを見ることになります。悪人が主人公のドラマになるのですから。
ウォルターは不幸菌を次々と周囲に撒き散らし続けます。ウォルターと接した人は殆どが不幸のどん底に落ちていくか、死亡します。

huluのドラマ「フジコ」と似た感想をもちました。最初は幸せになりたい一心で犯行を重ねて行きますが、その境遇などから視聴者にはフジコに対する同情心が残っているのですが、途中から平然と殺人を重ねていくフジコと付き合うこととなり、同情心がまったくなくなっていき嫌悪感に変わっていきます。そして最後までフジコの無様になるであろう終わりを見届けなくてはならないという気持ちになります。

ブレイキング・バッドもこのパターンなのですが、ウォルターをどの立ち位置で鑑賞したらよいのかわけがわからなくなってきます。何度も「やめてくれ」と思いながらウォルターを見ることになります。ピンクマンは最初嫌いだったのですが、ウォルターの方がよほど最低人間になり、最後にはピンクマンにさえ同情するようになりました。
なんで、見てしまうのか本当に訳の分からない不思議な魅力がある作品です。

面白いことに批評サイトでは後半になるにつれ評価が上がっていきます。つまり悪いウォルターの方が世間は魅力的なのだと思いました。
恐らく悪に染まったウォルターの着地地点(死に様)に興味が向き、最後まで見届けようという思いになったのだと思います。

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◆好きなキャラクター
やはり、ハンク・シュレイダーですかね?唯一のこの作品の正義の象徴でした。自分を大きく見せようとするきらいはありましたけど。
まさかの死亡はちょっとショックでした。ただ、この場面でのウォルターが全財産を投げ打ってでもハンクを殺さないでくれと叫ぶところはやはりウォルターにとってハンクは大切な人だったのでしょう。堕ちていくウォルターが見せてくれた救いの部分でもありました。

◆好きなシーン
S1の1話、ベットでラップトップ片手にネットオークションしながら旦那をしごく場面w
思わず笑ってしまいました。なんか、ありがちな夫婦生活の日常で微笑ましくなりました。