ヒト型ロボットの市場だと? | 5番の日記~日々好日編~

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人間の造形に近い、いわゆる "ヒト型ロボット" の市場が2028年には2兆円になると予測されています。


アメリカのヒト型ロボットの新興企業がOpen AIやNVIDIAから約1,500億円の資金を調達したり、前のめりな企業の中にはヒト型ロボットの開発過程を動画公開する例も出て来ました。




私、常々不思議なんですが、なぜロボットが "人間の形" をしていないといけないんでしょう?



昨年だったか....  二足歩行できるロボットが開発されました!と大々的にニュースになっていまして、


だから何?

としか(笑)



日本人は手塚治虫『鉄腕アトム』の呪縛から抜け出る事が出来ないからロボット=ヒト型にこだわる。

要は子供の頃の夢を追う技術屋の自己満足だという指摘があり、私もそうだと思っていました。


しかし?

どうやらそうじゃなく、ヒト型にこだわるのは海外も同じようです。




AI生成した "人間" もそうですが、生身と違って目に表情がないので不気味なんですよね...



それでもヒト型にしたいのは、代表的な用途が「人間とのコミュニケーション」だからとされています。

人間に近いシルエットをしているヒト型ロボットには親近感や安心感を抱きやすい為、人間とのコミュニケーションが多い用途にはヒト型ロボットが適している、とか?(私が言ってるんじゃないですからね)




そうでしょうか?

ロボットなんだから求められる機能に特化した形で良いと思います。


人間とのコミュニケーションが多い用途って?

例えばビジネスホテルのチェックインの際、フロントに人間を立たせる代わりにヒト型ロボットを設置しなくてもタッチパネルで済みますよね。



「ロボット」と呼ぶから、それこそ『鉄腕アトム』の呪縛で人間の形を思い浮かべてしまうんでしょう。

製造工場で動いてる機械、アレもロボットなのに。




高層ビルのガラス掃除とか、放射線量の値が高い現場とか、あるいは水中の探索など、危険で人間が立ち入れない場所での作業をロボットにさせるとして、当たり前の話ですがそれが人間の形をしている必要は全くない。


人間の形はむしろほとんどの場合で非効率的です。



二足歩行するロボットを作って、

ソレ、何に使うんですかね?




こんな事を言うと「夢がない」と言われそうですが、どこまでも人間に近づけるヒト型ロボットって、結局は技術屋の自己満足では?