映画「ダンシング・ベートーベン」を観ました。
2017年の作品ですが、AmazonPrimeで観ることができます。
2014年、スイスのベジャールバレエ団と東京バレー団の共演でベートーベンの第9交響曲のバレー公演を東京で開催するまでのドキュメンタリーです。オーケストラはズービン・メータ指揮のイスラエル・フィル。
ベートーベンの第9交響曲をダンスにするなんて、モーリス・ベジャール以外にできる人はいないでしょう。
初演は1964年だそうですが、この東京公演のときには、ベジャールはすでに亡き人になっています。
映画は、練習風景、インタビュー、公演の時の映像を織り交ぜながら進んでいきます。
チャイコスフスキーやストラヴィンスキーのバレエ音楽はバレエを前提に作られたものです。しかし、ベートーベンは、自分が作った曲がバレエになるなんて想像もしていなかったことでしょう。
「ボレロ」もそうですが、ベジャールの手にかかると、「第9」がこの踊りのための曲であるかのように感じられます。
映画自体の作りはそれほど良いとは思いませんが、バレエダンサーの練習風景だけでも観る価値があります。
一つの作品が出来上がっている様子を観るのも楽しいですが、私達観客としては、やはりその出来上がった作品そのものを観たい。
こんなすごい公演があったことも知らなかったわけですが、生で観たかったな~。ドキュメンタリーではなく、この公演そのもののDVDとかは無いのでしょうか。