サックス用の譜面を作るうえで、私の必須アイテムは「MuseScore」です。

 

「この歌を吹いてみたい」と思ったら、まず探すのがMuseScoreの「Dashboard」です。世界中の人がいろいろな曲のスコアをアップしてくれています。ただし、有料版アプリを購入しないと使えません。欠点は日本の曲はない場合が多いことです。

それでも、ここにあればしめたもの。

 

MuseScore用ファイルでダウンロードして、メロディパート以外を削除して自分が吹きやすいキーに移調して完成!

 

MuseScoreで見つからない場合は「ぷりんと楽譜」で探します。ここは、日本の新曲でもすぐにアップしてくれています。できればPDF版ではなくMIDI版がベター。

MIDIだとMuseScoreでそのまま楽譜にしてくれるので、後の加工が楽。

 

後は、サックス用に吹きやすいキーに移調します。

条件は

・なるべく原曲のキーに近いこと。

・最低音、最高音がサックスの音域に収まっていること。

・#や♭が5つも6つも付いていないこと。

(サックスのレッスンでは、すべての調のスケールの楽譜を渡されて「全部吹けるように練習しておくこと」と言われたのですが、今の私では4個ぐらいが限界。)

 

問題は、途中で転調がある曲です。

MisiaだとかSuperflyだとか、音域が広くて上手い歌手の定番は、ラストで半音上げる転調です。

 

そもそも原曲の音域が広いので、キーを上下できる幅が狭い。

さらに転調で半音上げるというのがやっかいです。

転調する前と後でどっちの調でも♯と♭の数が少ない組み合わせにするのは工夫が必要なんです。

 

① Cmajor(♯、♭無し)→C♯major(♯7個)

② C♯major(♯7個)→Dmajor(♯2個)

③ Dmajor(♯2個) →E♭major(♭3個)  

④ E♭major(♭3個)→Emajor(♯4個)

⑤ Emajor(♯4個)→Fmajor(♭1個)

⑥ Fmajor(♭1個)→F♯major(♯6個) (=G♭major(♭6個)  

⑦ F♯major(♯6個)→Gmajor(♯1個)

⑧ Gmajor(♯1個)→A♭major(♭4個)

⑨ A♭major(♭4個)→Amajor(♯3個)

⑩ Amajor(♯3個)→B♭major(♭2個)

⑪ B♭major(♭2個)→Bmajor(♯5個)

⑫ Bmajor(♯5個)→Cmajor(♯、♭無し)

 

できれば、どっちも4個以内にしたい。 5個とか6個とかはもう覚えているのが大変で、しかも途中から変わる場合はさらに難易度が増すので拷問です!

 

となると、③、④、⑤、⑧、⑨、⑩

ぜいたくを言えば3個以内の③と⑩

 

これでも、進歩したんです。サックスを始めたばかりの頃の譜面はほとんど2個以内でしたから。

 

実例をいくつか

転調 Dmajor → E♭major

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転調 Dmajor → E♭major 

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転調 Amajor → B♭major

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さすがSuperfly、1音上げてます! Dmajor → Emajor