ピラミッドパワー | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

(ARE(米国ヴァージニアビーチのエドガー・ケイシー・センター)のピラミッド型瞑想ハウス(現在はありません))

 

 “今から数年前にピラミッドパワーに多くの人は関心を示したこともあったが、今時それも下火になっている。

 ピラミッドに実際そんなパワーがあるのであろうか。この中では動物の死んだものが腐らないでミイラになる。これは一応そうかもしれない。だが青色した安全カミソリの刃を入れておけば何回でも切味がよく切れ止まないと言っている。この説はどうも頂けない。

 このカミソリの刃についてはあまり関心はないが、この中で食品類が長持ちするか否かを実験することにした。

 あり合わせのベニヤ板でかなり大きいものを工作し、その中へ各種の野菜類や果物、握り飯、生卵等を入れた。ときは梅雨期で最も腐敗し易い時期を見計らったのである。

 これだけでは分からないので同一のものを冷蔵庫に入れて正確に比較実験してみて驚いたことには、冷蔵庫よりもずっと長持ちできる。

 例えば握り飯では冷蔵庫の場合ですと、五日頃で変色して黄色になり、七日で少しカビが生えてくるが、ピラミッドでは乾く程度で変色もカビもない。野菜、果物も冷蔵庫よりも長く保つ。生卵では冷蔵庫では三十五日で卵の中が分離して、振ってみれば音がして動くが、ピラミッドではそれより十日間長く保つことがわかった。

 この私製のしかもあり合わせで荒細工したピラミッドは正確な作品ではないことを考慮すれば、この実験期間よりも相当延長することであろうと想像される。

 それから数年後に知ったのであるが、大阪府立大学の元名誉教授で理学博士、武者宗一郎先生も筆者とよく似た実験をされたとのことで、知り合いの先生から小型のピラミッドを御恵送されもした。”(P131~P132)

 

 “そのピラミッドの作り方と使用法について述べてみますと、大きさは自由であるが、正確にせねばならないのが、寸法である。

 即ちその正三角四面体の底辺よりも稜線の長さは約五パーセント短くすること。

 四面体はプラスチック等で囲ってよいが、骨組だけでもよいとのことであるが、これではパワーが少し弱いとのことである。

 それを配置する方法としては、三角四面体の正中線が東西南北に正確に置くことが最も大切である。この材質としては電導の材料は使用しないことのようである。”(P133~P134)

 

 “私がピラミッドに関心を持ったのは十年余り前のことである。

 それまではピラミッドと言えばエジプトを連想し、歴史的遺物くらいにしか思わず単純なものであった。

 その頃日本でも極く一部の人がピラミッドを口にするようになった。私もその中の一人でピラミッドに対する見方が変わってきた。

 それはその存在に不思議を抱くと共に何かあると思うが、目当てはない。ただ暗夜に鳥を探すようなものである。

 ピラミッドを研究したい、そんなときピラミッドに関する本が出たのですぐ読んだことは言うまでもない。

 そして早速そのパワーを実験することにした。希望としてはプラスチックで作ってみたいが一ヶや二ヶ注文しても製作してくれる訳がない。そこでベニヤ板で小型の冷蔵庫程度のお粗末なものを作った。屋根をピラミッド型にして内部は三段にした。

 実験は梅雨期の食品が最も腐敗しやすい時期に果物、野菜類、生卵、御飯物等数多くを二品ずつ用意した。これは冷蔵庫と対照するので同一のものが必要であった。

 この結果では冷蔵庫よりも一・五倍から二倍長く保存できることを確認することができたが、残念ながら当時の実験データは紛失して見当たらない。実験は数回行ないほぼ同一の結果であった。

 その頃は石油ショックで農機具もさっぱりお手上げの様である。農機具の製作会社の社長さんから、何か変わったものはないだろうかと相談をうけたので、私はすぐ食品保存庫をやってはどうかとおすすめした。

 その社長さんも乗り気であったので私の方からその会社へ出向き、会社の主だった人の前で詳しく説明した。しかし当時としては夢の様な話にしか聞き取って貰えなかったようであった。

 それは無理からぬことで今こそピラミッドと言う言葉が多くの人から聞こえる様になったが、その頃は知られていなかったから農機具からそれに切換える気にはなれなかったのは当然であったであろう。

 これは冷やして飲むビールには適しないが、それ以外の食品は何でも長く保存が出来るばかりでなく、味が良くなることも特長である。

 こうしたものがプラスチックでもうそろそろ出てよいのだが、冷蔵庫で充分と思うのかまだ出来ないのは、これほどピラミッドパワーが常識的にもなろうと言うのにちょっと淋しい思いがするのは私だけであろうか。

 昭和五十九年十一月十日のサンデー毎日の臨時増刊を読まれた方も多かろう。

 これは毎日新聞社発行のものであるが、この刊行物はピラミッドの記事で埋め尽くしている。

 それによると中曽根総理や小坂善太郎氏の様な大政治家が石で造った小さなピラミッドを宅地内へ埋めているとのことである。

 これにはいささか驚いた。人間は誰でも弱いところがあるもので、それを迷信という方が迷信かもしれない。

 人生はプラスに向かいプラスの心を持つことがその人生を豊富にするものである。

 これは関西の霊能者の進言で実行された由であるが、ピラミッドを地中に埋めと言うことは初耳であった。”(P197~P200)

 

(山下一郎「実在の神と生き生き人生」(山雅房)より)

 

*正直、最初にこの本を見つけたときは妙な本だと思いましたし、出版社が山雅房でなければ手に取りもしなかったと思います。しかし、読んでみると著者の戦時中からの独特な霊性の探究についてのことが述べられており、神道や神仙道などの様々な団体での体験や、正木和三先生のこと、霊能者との出会い、空飛ぶ円盤の目撃体験など、なかなか面白い内容でした。

 

*山下一郎氏によれば、小型ピラミッドをわざわざ土に埋めなくとも地上に置くだけで効果があり、またカタカムナで知られるようになった埋炭法は、効果が出るのは三ヵ月過ぎてからだそうです。

 

*食品保存について、ピラミッドの方が冷蔵庫よりも優れているとは意外でした。これが本当なら、電気のない山小屋などで活用できそうです。自分で作るとなると寸法のカットがややこしいですが、材料はすべてホームセンターで手に入ります。

 

 

・実験用ピラミッドの寸法

 

(高さ20㎝のピラミッドの場合、底辺30㎝、斜辺28.6㎝の二等辺三角形になるはずですので真ん中の点線の20㎝の表示は間違いです)

 

(マックス・トス&グレッグ・ニールセン「ピラミッドパワーを発見した」(KKベストセラーズ)より)

 

*過去に何度か紹介させていただいた、「秘められインド」(日本ヴェーダーンタ協会)の著者で、南インド・アルナチャラの聖者ラマナ・マハリシの弟子となったイギリス人ジャーナリスト、ポール・ブラントン氏の著書に「秘められたエジプト(A Search in Secret Egypt)」というのがあります。残念ながら日本語には翻訳されておりませんが、その中の一部の、彼がグレート・ピラミッドの王の間で一晩を過ごしたときの神秘体験のダイジェストが、このマックス・トス&グレッグ・ニールセン著「ピラミッドパワーを発見した」(KKベストセラーズ)に載っています。なかなか興味深い内容です。

 

*私も若い頃、エジプトに滞在していたときにピラミッドを訪れ、王の間で一人だけの時間を過ごしたことがあります。運良くすべての団体客が引上げて、自分一人になったので、王の石棺の中に横たわって、しばらく目を閉じて瞑想しました。石が暖かくて気持ちよく、幸せな気分になりました。別に何かしら特別なことがあったわけではないのですが、とても貴重な体験だったと思います。

 

*ちなみに「霊界物語」にはエジプトは「イホの国」の名で登場し、スサノオがコーカサスからそこへ宣伝使を派遣するという話になっているのですが、これはエドガー・ケイシーのリーディングとも共通する内容です(コーカサスからエジプトへの文明の流入)。私は古代エジプト、ピラミッドについては、エドガー・ケイシーのリーディングを全面的に信じておりますので、いずれはエジプト文明とアトランティスやコーカサス、ペルシャ、インド、ユカタン、ゴビなどとの関連や、イエス・キリストとの関係、さらには未知の新しいエネルギーの存在等が明らかになる時が来るであろうと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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