「平和への祈り」の呼びかけ | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

・アッシジの聖フランチェスコの平和の祈り

 

 主よ、わたしを平和の器とならせてください。

  憎しみがあるところに愛を、

  争いがあるところに赦しを、

  分裂があるところに一致を、

  疑いのあるところに信仰を、

  誤りがあるところに真理を、

  絶望があるところに希望を、

  闇あるところに光を、

  悲しみあるところに喜びを。

 

 ああ、主よ、慰められるよりも慰める者としてください。

  理解されるよりも理解する者に、

  愛されるよりも愛する者に。

  それは、わたしたちが、自ら与えることによって受け、

  許すことによって赦され、

  自分のからだをささげて死ぬことによって

  とこしえの命を得ることができるからです。

 

*この祈りは、マザー・テレサも屡々唱えておられたことで知られていますが、実は本当は聖フランチェスコの作ではありません。しかし、それでも素晴らしい祈りだと思います。

 

・聖ベルナデッタ (ルルドで聖母マリアの出現を受けた聖女)

 

(シスター・マダレニ・ブネックスの回想)

 “ある日、私たちは聖マリアへの信心業について話していた。私は、彼女に、私の気に入ったものがある。神の御母の十二の特典を称えるために、「アヴェ・マリア」を十二回となえること、と言った。彼女は幸福で満足した表情で答えた。

 ―――「この業を続けて下さい。聖マリアはそれを大変喜ばれる。」

 

(森谷峰雄訳「ベルナデッタの言葉のいくつか」(シオン出版社)より)

 

*ここで言われている「聖マリアの十二の特典」というのが何かわからないのですが、聖母の頭上にある十二の星の冠のことかもしれません。ルルドやファティマ、ガラバンダルなどの出現地で聖母マリアが告げられたメッセージでは、聖母は特に「ロザリオの祈り」を求めておられますが、これは様々な玄義の黙想を伴うもので、カトリック信徒でない者にはハードルが高いように思います。ですが、聖ベルナデッタは、「アヴェ・マリア」ではじまる「天使祝詞」を十二回となえることでも、聖母は大変お喜びになると言われていますので、ここに紹介させていただきました。

 

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
    
主はあなたとともにおられます。
    
あなたは女のうちで祝福され、
    
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
    
神の母聖マリア、
    
わたしたち罪びとのために、
    
今も、死を迎える時も、お祈りください。

アーメン。

 

 

*明日の3月2日は、カトリック典礼暦では復活祭の前46日目の水曜日で「灰の水曜日」に当ります。人はいずれ死すべき存在であるということを想起させるため、この日のミサでは司祭は、一人一人の信徒に対して「汝は塵(ちり)、ゆえに塵に帰る」と唱えながら、額に灰で十字の印をつけます。まるでゴーレムになった気分です。ローマ教皇フランシスコは、2月23日(水)にバチカンで行われた一般謁見で、3月2日の「灰の水曜日」の日、ウクライナの平和のために祈りと断食を行うよう、カトリック信徒だけでなく、すべての人に対して呼びかけています。

 

・ローマ教皇フランシスコのメッセージ

 

 「ウクライナにおける情勢の悪化のために心に深い悲しみを抱えています。ここ数週間の外交努力にも関わらず、その状況はいっそう危機的な展開を見せています。

 わたしと同じように、世界中の多くの人々が苦悩と不安を感じています。皆の平和が再び一部の人々の利害のために脅威にさらされています。

神の前で真剣に良心を問いただすよう、政治責任を負う人々に呼びかけたいと思います。神は平和の神、戦争の神ではありません。神は皆の父であり、誰かのものではありません。わたしたちが必要とするのは兄弟であり、敵ではありません。

 国家間の共存を破壊し、国際法を軽んじながら、人々の苦しみを増すようなあらゆる行動を控えるよう、関係するすべて当事者たちにお願いします。」

 ここで、信者の皆さん、そうでない皆さん、すべての人に呼びかけます。暴力の悪魔的な無分別さに対して、神の武器、すなわち、祈りと断食をもって答えることをイエスは教えました。来る3月2日、「灰の水曜日」を、平和のための断食の日とするよう皆さんにお願いいたします。特に信者の皆さんが、その日を祈りと断食に熱心に捧げるよう励ましたいと思います。平和の元后マリアが、世界を戦争の狂気から守ってくださいますように。」

 

(VATICAN NEWSのHPより)

 

*前にも書かせていただきましたが、カトリックの断食とは何も食べない絶食ではありません。通常は「灰の水曜日」の断食では、1日に1回だけの十分な食事とそのほかに朝ともう1回わずかな食事をとることができます。肉は食べません。誰でも無理なく実行できる内容ですが、念のため子供や病人、妊娠中の女性は免除されています。メジュゴリエで聖母が望まれた断食はパンと水だけですが、日本ではパンではなくご飯で問題ないと思います。決して無理なこと、極端なことが強制されることはなく、各自ができる範囲でかまいません(私はお茶は飲みますし、ご飯と味噌汁だけ、あるいはおにぎりとお茶だけという人もいらっしゃいます)。せめてこの日はお酒を飲まない、とかお菓子を食べない、とかそれぐらいであれば誰でもできますし、健康にもよいと思います。

 

*なお、プロテスタント系の教会でも、ウクライナの平和のために祈る合同礼拝を日本時間の3月3日午前1時よりオンラインで開催する予定です。

 

 “世界的な教会連合組織5団体が、灰の水曜日の3月2日、ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナの平和のために祈るオンライン祈祷礼拝を合同開催する。

 

 祈祷礼拝への参加を呼び掛けているのは、ルーテル世界連盟(LWF)、世界改革派教会共同体(WCRC)、欧州教会協議会(CEC)、メノナイト世界会議(MWC)、世界メソジスト協議会(WMC)の5団体。中央欧州時間(CET)3月2日午後5時(日本時間3日午前1時)から、オンラインで祈祷礼拝を開催し、ウクライナで現在進行している戦争の終結と平和を求めて祈るときを持つ。

 

 5団体は、ロシア軍によるウクライナ侵攻を強く非難。直ちに侵攻をやめるよう求め、「平和が勝たなければならない」と強調。ウクライナ人の命だけでなく、欧州内外の平和も脅かすものだとし、「この危機は緊急であり、世界のキリスト教共同体の関心と連帯を必要としている」と訴えている。

 

 LWFのアンネ・ブルクハルト総幹事は、「イエスはわれわれに、平和のために働く希望の使者となるよう求めておられる」と強調。「キリスト教会としてわれわれは、ウクライナの人々の命、人権、尊厳が守られるように、この紛争の即時停止を求める」と述べた。

 

 WCRCの共同総幹事3人は、「聖書がわれわれに悪から離れ善を行い、平和を求めてそれを追求するように勧めているように(1ペテロ3:11)、われわれはこのようないわれのない攻撃を悪と考え、それに立ち向かうためにできる限りの努力をすると同時に、その影響を受けた人々への支援を備える」と述べた。

 

 CECのヨルゲン・スコフ・ソレンセン総幹事は、「今こそ欧州と世界の教会が、ウクライナの戦争の影響を恐れる人々と強い連帯で一致するとき」だと強調。「命を救い、平和を可能にする決定を下す力を持つ人々のために祈りのうちに集まるべきときだ」と呼び掛けた。

 

 WMCのイオアン・エイブラハムズ総幹事は、「ウクライナで何が起ころうとも、この地域の平和のために力を合わせれば、国際社会は変化をもたらすことができると信じている」と語った。

 

 祈祷礼拝はオンライン会議システム「ZOOM(ズーム)」を用いて行われる。参加申し込みや詳細は、LWFのホームページ(英語)を。”

 

(2月26日付CHRISTIAN TODAYのHPより)

 

*今回のロシアのウクライナへの軍事侵略について、大半の人はまさかプーチンが、たとえ局地的な戦闘の指示を出したとしても、このような全面侵攻を命令するとは思っていなかったと思います。ルドルフ・シュタイナーは、第一次世界大戦の勃発の時、各国の指導者の意識が666の悪魔ソラトによって鈍らされていたと語っていますが、プーチンも同じように、悪霊に憑依された状態にあるようです。そしてこれは、習近平や金正恩にもあり得ることで、そもそも共産主義自体が悪魔によってもたらされた思想ということですので、おそらく彼らは既に何年も前から憑依された状態にあり、日本にもそのような連中は多数存在しています(彼らは口先では平和を叫びますが、平和のためのいかなる現実的な策も否定し、まず「家庭」を破壊しようとします)。エドガー・ケイシーは、二十世紀の世界でこれほど多くの動乱が起きる理由について、「人々が神を忘れ去ってしまったからだ」と言っていましたが、戦争が悪霊の作用によるもので、我々の罪、悪想念の蓄積が悪霊によってつけ込まれ、善良な人々がターゲットにされているのであれば、戦争終結のためには政治的なアクションだけでなく、聖なる存在への祈りが不可欠なはずです。

 

 “いまや、大いなるソラトの悪魔の信奉者である、悪魔たちが入り込むための道が開かれています。たとえば、第一次世界大戦の出発点について何らかのことを知っている、あの悟性的な人々と話をするだけで、このことがわかるはずです。ここで、「この世界大戦の勃発に関して責任のある、約四十人の人々のほぼ全員が、戦争勃発の瞬間に、意識を鈍らされていた」といってもまちがいではないでしょう。このような入り口をとおって、アーリマン的な悪魔の力は、そしてこのアーリマン的な悪魔の中でも最大の存在の一つである、ソラトが入り込んでくるのです。まず最初に少なくとも一時的に人間の意識のなかに入り込み、災厄や混乱を引き起こす、というのが、ソラトの側からやってくる誘惑なのです。世界大戦ではなく、それに続いて起こり、それよりももっと恐ろしく、将来ますます恐ろしいものとなるものを―― たとえば現在のロシアの国家体制を(訳注 旧ソビエト連邦を指す)、人間の魂のなかに入り込むソラトの霊が引き起こそうとするのです。(GA346 123~124)”

 

*道院・紅卍字会でも、香港の本部より全世界の会員に向け、「ウクライナの化刼」のための奉誦の要請が発せられています。今は、世界中の人々が、それぞれの宗教のやり方で、平和を祈るときだと思います。ここで抑えきれなかったら、下手をすると全世界が巻き込まれてしまいかねません。ロシアと国境を接し、台湾問題と密接に関わる日本にとって、決して遠い外国のことではありません。

 

 

 

 

 

 


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