パワーストーンの作用 〔エドガー・ケイシー〕 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “単なる御利益崇拝ではなく、自分から人生なり環境なりに働きかけて宝石を使うのがベストなのである。次のリーディングは、その意味で警鐘となるだろう。

 

 「ラピス・ラズリを身につけたとしても、ただ瞑想のために額につけて魔力が出てくるのを待ってるだけでは得るものは何もないだろう。しかし、そのような体験が石によって助けられるという理解を持ち、必ず実現するという強い願いを持てば助けとなる。」

 「しかし、これらのもの(石)があなたを導くわけではないことを知りなさい。自分自身を通しての作用が重要なのである。導くのは自分の意志であって、その作用によって石が補われ、強められるのである。体は石の作用によって導かれることも支配されることもない。それを演じなければならないのは自分自身である。再度言えば、あなたは自分に働きかけをする必要がある。宝石は有益な作用となるかもしれないが、それが望んだ性質や目的を作り出すということではないのだ。」(八六一)

 

 「石には体内でそれに結びつく波動がありはしても、それは単なる指針にすぎず、極端な影響を与えることはない。特定個人の行動の中で最大の活動と真の目的を生み出すものは、自分の意志であり願いである。」(一〇三二)

 

 「宝石はその効果を持ちうるが、体に実際の力を生み出すのではなく、人の中にすでに存在する想念と理解力、また個人に内在する願いと同様、ある特定の属性を強める助けをするにすぎない。それ自体に強力な力があるわけではない。というのも、そのような波動を生かすのは個人に内在する心とそのメカニズムなのである。それは宝石についても同じである。」(二〇〇-一)

 

 「石はあなたの人生におけるともし火にすぎず、しるしにすぎない。闇の中で人がつまずかないための燭台のようなものだ。燭台の火を崇めてしまってはいけない。それは人々への奉仕へとあなたを導くためのものなのである。数霊や金属、石の波動であれ、それはあなたが創造の力と同調するのに必要な作用を与えるためのものにすぎない。自分を同調させるためにそれを使いなさい。応用してゆくにつれ、次の段階が与えられる。」(七〇七)

 

(林陽「宝石の神秘力 七人のサイキックによる宝石のパワーの解明」(中央アート出版社)より)

 

*文中に「ラピス・ラズリ」とありますが、ケイシーのリーディングで言及されるラピス・ラズリは、正確には「アズライト」という鉱物です。また、霊能の開発は、それが虚栄心や金銭欲などの物質的欲望を満たすためであるなら、本人にとっては呪いでしかなく、あくまでも同胞への奉仕を目的とせねばならないようです。

 

*この林陽氏の本は、エドガー・ケイシーの宝石に関するリーディングを集めたものとしては、最もよく纏まっており(他の霊能者のリーディングも載っています)、様々な石や金属のことだけでなく、水晶玉による霊能開発、占星術と宝石の関係、自分に合った石の選び方なども載っています。

 

*健康のために特定の石や金属を身につけることは確かに効果があるようです。しかし、開運とか自分の内なる力を目覚めさせる目的であれば、ただ漠然と身につけるのではなく、まずは自分自身が確固たる意志を持っていなければならないと説かれています。以前ある占い師の方が、たとえ運勢が最高潮にあっても、何も行動を起こさなければせっかくの幸運を逃してしまう、と言われるのを聞いたことがありますが、正しい目的のもとに自分に合った石を身につけるとともに、自分でも努力するならば、その石の力が追い風になってくれるのだと思います。

 

*よくパワーストーンのブレスレットやネックレスなどがありますが、これらは作られた方の想念も併せて作用するようですので、ただ単に販売して利益を得るためだけにつくられたものではなく、やはり何らかの信仰を持った方が、持ち主となられる方の幸せを願って作ってくれたものを身につけるのがよいと思います。あるいは、出口王仁三郎聖師は、「神様は皆に福を与えたいと思っておられるのだから、神社へ参拝に行ったときは参道の店で値切らずに何かを買え、おかげはある」と言われていますので、神社仏閣へ参拝に行かれたときに、その参道にある店で購入されるのも良いようです。

 

 

 

 

 


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