息子はマクドナルドのバイトで配達と厨房とレジとがんばってるようです。

 

昼夜逆転は不登校になってから5年?6年?もうずっと続いています。

 

でもバイトの日は自分で起きて行きます。

 

シフトが11時からなので起きてくるといっても昼前ですけどね。

 

 

 

さて先日、

 

妻のスマホに娘からローソンで使える2000円分の電子マネーが届きました。

 

「ママお誕生日おめでとう!少ないけどこれで好きなもの買ってね」

 

「ええーありがとう!めっちゃうれしいー」

 

いつも節約生活している娘からの嬉しいプレゼントでした。

 

妻はめちゃくちゃ喜んでました。

 

さっそく私とローソンへ行き、2000円分のお酒やおつまみを買って家で乾杯しました。

 

 

 

その数日後、

 

Amazonから息子に冷蔵食品が届きました。

 

電子機器やら物しか買わない息子が冷蔵食品?

 

まもなく息子がやってきました。

 

「はいこれ、ママへプレゼント。お誕生日おめでとう」

 

「え?ママに?」

 

開けてみると、そこには誕生日ケーキが。

 

「うわーおいしそうなケーキ!」

 

「うん。いつももらってばかりやったし、俺もこれぐらいは稼げるようになったから」

 

「ええーめっちゃうれしい!ありがとう!」

 

「うん」

 

「ほんまにうれしい!ほんまにほんまにうれしい!」

 

「うん」

 

なんと、息子から妻に初めての誕生日プレゼントでした。

 

全く予想していなかったサプライズに、妻は涙目で息子とケーキを食べました。

 

まさかこんな日が来るなんてね。

 

私は後でこの話を聞いたのですが、息子の不登校時代を思い出してもらい泣きしそうでした。

 

実は妻が息子から誕生日プレゼントをもらうのはこれで2回目です。

 

1回目は15年以上も前、

 

息子が大事にしていたビー玉とミニカーを妻にあげているのを見て、

 

ジーンときたのを覚えています。

 

息子への将来への不安は常にあるけど今の親子関係を続けていけば大丈夫と思う。

 

そのうち息子が次のステップへ進もうとする時がくるだろう。

 

その時にまたサポートしようと思う。

 

 

 

ところで、

 

私は息子からも娘からも一度も誕生日プレゼントをもらったことがありません。

 

ま、いいけどね。

 

毎年自分にご褒美ワイン買って飲んでるからええんです。

先日車の免許を取得した息子ですが、

 

家の自動車保険は35歳以上の契約なので運転できません。

 

それは息子にも伝えてあります。

 

でも私は息子が運転する車の助手席に座りたいので、

 

保険を21歳に引き下げようと思って妻に話しました。

 

すると妻は

 

「うーん、それは先回りちゃう?本人が頼んできたらええけど」

 

「まあ・・・そうやな。とりあえずそのままにしておくか」

 

息子には一日保険っていうのがあることも話したし、

 

急に運転したいと言ってきても方法はあります。

 

 

 

そんな中、数日前

 

息子がめずらしく夕方にバイトから帰ってきました。

 

見てすぐ分かったのが、

 

腕が日焼けして真っ赤っか。

 

「うわっ腕めっちゃ焼けてるやん」

 

「うん、配達4時間したらめっちゃ焼けた」

 

「お、あのバイクで配達?」

 

「うん。バイクめちゃおもろいわ」

 

「そうか、おもろいんやな。

 

息子は免許を取得したので配達に行きまくってるらしいです。

 

日焼けなんて5年ぶりぐらいだと思います。

 

なんかうれしい。

 

「初めての配達どうやった?緊張した?」

 

「いや、全然緊張せんかった」

 

「そうか。どんな人が頼むん?やっぱ家族とか?」

 

「家族もいるけど、ちょっと思ったのがさ」

 

「うん」

 

「昔の俺みたいな、不登校っぽい人が意外とおる。なんか引きこもってそうな」

 

「そうなんや」

 

「なんか雰囲気で分かるねんなぁ」

 

「へぇー分かるんや」

 

 

 

この話を聞いた時はちょっと意外でしたが、

 

改めて考えるとそういうことなのでしょう。

 

Uber Eatsもそういう人からの注文も多いのでしょう。

 

 

 

息子も数年前は配達される側でしたが今は配達する側にいます。

 

いつかまた逆になるかもしれませんが、

 

今の親子関係が続けば大丈夫と思っています。

 

親としてこれからも息子をサポートしていきます。

合宿から帰ってきた息子、

 

1週間ほどバイトに行かず悠々自適な生活を送っていました。

 

(こりゃ最終試験に行くまでモヤモヤしそうだなぁ)

 

そう思っていました。

 

ところが、バイト再開してから数日たった日、

 

「明後日、最終試験受けに行くわ」

 

(おおー早いやん!)

 

「そうか、電車で行くのか?」

 

「うん、でも行き方が分からん」

 

息子は妻に相談して、ナビタイムであーだこーだと調べてました。

 

そして、

 

「明日5:40に出るわ」

 

「はやっ」

 

「行けるかどうか不安やから早めに出るわ。朝の試験受けて、もし落ちても午後からもう一回受けれるらしい」

 

「へぇーそうなんや」

 

1日で2回受けられるなんて知りませんでした。

 

息子はそのあと0時まで試験勉強をしていました。

 

 

 

次の日。

 

本当に5:40に家を出た息子。

 

私も妻も日中、仕事をしながらLINEをチェックしていましたが、

 

息子から何も連絡がありません。

 

昼休み中に我慢できず、

 

「無事付いたか?」

 

とLINEしてみました。

 

数分後、返事がきました。

 

「付いた。もう少ししたら試験」

 

ん?今から試験?もう午後やけど。。

 

 

 

それから夕方まで一切LINEが来ませんでした。

 

私は嫌な予感がしました。

 

こういう時、息子は合格したらLINEしてくる性格なんですよね。

 

おそらく落ちてるな。。

 

 

 

日が暮れたころ、

 

ようやく息子が帰ってきました。

 

家には妻も帰ってきていました。

 

「ただいまー」

 

「おかえりー遅かったね。どやった?」

 

「受かったー」

 

「まじ!?おめでとう!」

 

なんと、息子は受かってました。

 

以下、息子から聞いた一部始終です。

 

・1本目の電車には間に合った

 

・2本目で逆方向の電車に乗ってしまった

 

・1時間ぐらいかけて戻ってきたが、また違う電車に乗ってしまった

 

・結局電車だけで4時間かかって午前の試験に間に合わなかった

 

・合宿で一緒だった友達は午前の試験で受かってバイバイ

 

・午後の試験を受けて無事合格した

 

・ヘトヘト

 

 

 

「というわけでめっちゃ疲れたわ」

 

「はははは!なんともネタの宝庫みたいな1日やったなぁ。駅員に聞けばええのに」

 

「そやねん。次から聞こうと思ったわ」

 

「でもわかるで。聞くのってなんかこっ恥ずかしいよな」

 

「うんそう、なんか恥ずかしい」

 

「とにかく免許取得おめでとう」

 

「ありがとう。家の車運転したいわー」

 

「家の車な。実は保険の年齢制限が35歳以上やから運転できないねん」

 

「え、そうなん。まあマクドの配達のために取ったから別にええわ」

 

 

 

息子が思ったより早く取得したので車の保険変更が間に合ってません。

 

でも新車をぶつけられると嫌やしなぁ

 

前の車やったら「どうぞどうぞ」やったのになぁ

 

1日保険っていうのがあるみたいなので調べてみよう

 

 

 

さて、

 

我が家の次の目標は、

 

”息子が就職に向けて動き出すこと”です。

 

ちょっと漠然としているのでまずは息子と話をすることですね。

 

今はバイトをがんばっているし、マクドの配達を始めたらその話も聞きながら、かな。

 

 

 

とにかく、今は息子が車の免許を取ったことを喜びます。

 

数年前は夢のまた夢でしたから。

 

夢はちょっとずつ叶うものなんですね。

 

いろんなことに感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土曜日、息子からLINEがきました。

 

「明日卒業検定。受かったら帰れる」

 

え、はやっ

 

2週間経ってないのに!?

 

私も妻も息子が教習所でがんばってる姿を一目見たいと思っていたので、

 

うれしいのと同時にちょっと焦りました。

 

姿を見れるのは明日しかない!

 

「そうか、順調そうやな。ところでそこの教習所の中においしい食堂があるって会社の人から聞いたんやけど、ほんま?」

 

「うん、あるで。安くてうまくて、ご飯とみそ汁食べ放題」

 

「そうか。日曜日ママと食べに行ってみるわ」

 

あくまでもその食堂が目当て、ということにしてね。

 

 

 

翌日(昨日)、

 

その教習所の中にある食堂に11時に着いたんですが、ランチは11:30から。

 

時間をつぶすために教習所の練習コースを眺めていました。

 

すると妻が、

 

「あ、あの運転してる人、○○(息子)に似てるね」

 

「あーたしかに」

 

すると、なんと、本当に息子でした。

 

息子が車を運転してる!

 

感動しました。

 

その息子(パーマ&メガネ)が車から降りてきて、何やら教官と話しています。

 

そして、おそらく一緒に合宿に来た友達と歩きながら私がいる建物の中に入ってきました。

 

私には気づかず目の前を通過する息子に、

 

「こんにちわー」

 

「こんにち、、、うわっ!なんでおるん!」

 

「時間つぶしてたらたまたま見かけてん」

 

「びっくりしたー」

 

 

 

息子は昨日、学科の最終試験があり、

 

不合格をくらい(汗)、

 

今朝、追試験を受けてなんとか合格し、

 

さっきは卒検前の最終練習だったそう。

 

このあと昼から卒検があり、受かれば帰れるらしい。

 

一緒にランチ食べたかったけど時間が合わずあきらめ、

 

私と妻は街をぶらぶら遊びに行くことにしました。

 

 

 

3時間後。

 

街をあちこち巡って買い物や食事を楽しんで、そろそろ帰ろうかと思っていると、

 

また息子からLINEが(↓原文のまま)。

 

「受かった

わ~~~~~~~~~~~~!」

 

「おー受かったんやな!おめでとう。こっちはまだ近くで買い物してるから時間が合えば迎えに行けるよ」

 

「できれば迎えに来てほしい」

 

「おけー」

 

私と妻はルンルンで迎えに行きました。

 

息子は帰り道の車内でいろんな話をしてくれました。

 

その一部です。

 

「卒検でさ、車の横を木の枝にガリガリって擦って、もう終わったと思ってたら減点20で済んでなんとか合格したねん」

 

「今までなんも思わんかったけど、道路の標識の意味が分かってなんか新鮮に見えるわ」

 

「学校と違ってお金払ってるから講習は休まず出た」

 

 

 

通信制高校の授業料の方がよっぽど高いけどね。

 

 

 

「お祝いにどこか食べに行く?」と聞くと、

 

予想通り「お寿司食いたい」でした。

 

息子とお寿司を食べに行くのは通信制高校の卒業式以来3年ぶりのことでした。

 

息子は陸上時代の記録20皿食べるつもりが12皿に終わってヘコんでました。

 

(そりゃそうやろーでも意外に食べるな)

 

私がビール飲んでると息子がレモンサワーを注文しました。

 

久しぶりの乾杯ができてうれしかったです。

 

 

 

あとは免許更新センタ-へ行って最終試験に受かれば免許取得。

 

日にちは決めていないらしいけど近いうちに行くでしょう。

息子が車の免許取得へ向けて動き出して1か月半が経ちました。

 

まず、息子はメガネを作りました。

 

作るときは息子からのお願いで妻も付き添いましたが、

 

取りに行くのは自分で行きました。

 

息子はメガネが予想に反して似合っており、ちょっと賢く見えます。

 

 

 

そして二日前の土曜日、息子から話してきました。

 

「明日さー髪切りに行くんやけど。送ってほしい」

 

「ん?ああいいよ。散髪行くんやな」

 

「さんきゅー。パーマ掛けてみようと思ってるねん」

 

「お、パーマかけるんや。ちょっと楽しみやなぁ」

 

息子は数日前、妻が普段行っている美容室を予約してました。

 

散髪とパーマで¥9000。たかーい。

 

実は、1月の誕生日の時に、妻がゲーム以外で何か欲しいものを聞いたらしいんです。

 

すると息子は、

 

「今は物欲がないねんなぁ。お金も貯まる一方やねん。あ、パーマとかしてみたいかも」

 

「おっけー。じゃ、美容室代出してあげるから行くときは言ってな」

 

それから5か月経過してようやく、というわけです。

 

 

 

そして昨日、

 

息子を美容室へ送迎しました。

 

ボサボサのクリボーみたいな髪型で、おしゃれとは程遠い服装の息子が、華やかでおしゃれな美容室へ行くなんてね。

 

車から降りる息子は何だか緊張していました。

 

「建物はあれ?入口どこにあるん?まあ・・・行ったらわかるか」

 

「ほな、終わったらLINEちょうだい」

 

私はもちろん付き添いません。

 

何かアドバイス言おうかなと思いましたがそれもやめました。

 

 

 

2時間半の後、

 

ようやく息子からLINEが来て迎えに行きました。

 

息子のヘアースタイルは、

 

前髪は長さそのままでふっくらパーマ。

 

サイドとバックはすっきり刈り上げ。

 

バッチリ似合ってました。

 

「おおーめちゃ似合ってるやん!会社にもそういう髪型の子おるわー」

 

「へへへ。めちゃ切ってもらったわ」

 

5年前ぐらい前だったかな。

 

息子が散髪行くか行かないかを見守るのがすごい苦しかったのを思い出しました。

 

あの時はバイトの面接の直前で、息子もギリギリで苦しそうに散髪行ったんだった。

 

今は全然違う。

 

笑顔があるし、親との会話がある。

 

これでいい。

 

 

 

そのあと、息子と一緒にスーパーで買い出ししました。

 

あちこちに“父の日”とか”お父さんありがとう”とか書かれていて、私は言ってみました。

 

「今日は父の日なんやなぁ」

 

すると息子は

 

「ふーん」

 

だけでした。

 

うん、全然おっけー。

 

 

1か月ぶりのブログです。

 

前回1か月前のブログで免許のことを書きましたが、

 

あのブログを書いた数日後、

 

息子宛てになんと自動車学校から封筒が届きました。

 

妻「こ、これは・・・!」

 

私も妻もドキドキしつつ、何も知らないふりをしました。

 

そこから3週間ぐらい経過した昨日の夜、

 

息子が言ってきました。

 

「自動車学校の申込書を書くから一緒に見てほしい」

 

(き、きた!)

 

「お、申し込むんやな。ええよ」

 

私は仕事の疲れが吹っ飛びました。

 

パンフレットを見ながら楽しく息子と一緒に申込書を書きました。

 

息子はバイト先の友達と二人で合宿に行くらしい。

 

相部屋で食事付きで25万円。

 

時期は6月中旬。

 

1年で一番安い時期を狙ったのだそうな。

 

さすがフリーター。

 

「ところで、マクドには言ったのか?」

 

「え、なにを?」

 

「いやだって、二人も抜けるんやろ?2週間も」

 

「あ、そうか、たしかに。言っとかないとあかんな」

 

「そりゃそうやで」

 

「うん、店長に言うわ。それでお金のことやけど」

 

「うん、お金は○○が返してくれた50万円から出すよ」

 

「ありがとう。じゃあここに振込お願いします」

 

「わかった」

 

(おー、息子から“お願いします”って初めて聞いたかも)

 

 

 

そして妻が、

 

「そういえば視力ってどうなん?両目で0.7が必要って書いてあるけど」

 

「うーん、たぶんない」

 

「そうなんや。じゃあメガネがいるね」

 

「うん、どうしたらいい?」

 

「あそこにメガネ屋さんがある。そこに行けば作ってくれるで」

 

「あーうん・・・。付いてきてもらってもいい?」

 

「ママも付いて行くんやな。ええよ」

 

息子と妻はGWにメガネ屋に行そうです。

 

息子がメガネかぁ。

 

楽しみです。

 

「あとさぁ、合宿までには髪切りたいわ。さすがに」

 

息子は以前、マクド仲間の人にすごいツーブロックに切ってもらって以来、またクリボー頭に戻っています。

 

床屋には行かず自分で切っています。

 

でもクリボーで合宿に行くのは恥ずかしいみたい。

 

髪型に関しては一般の感覚は持ってるみたいやね。

 

 

 

あとは、洋服か。

 

2週間の合宿だから思春期の男子ならあれこれ洋服を考えるけど、

 

果たして息子はどうだろう。

 

お願いしてきたら買ってやるんだけど、

 

息子は洋服に興味なさそうなのでたぶん言ってこないだろうな。

 

 

 

いろいろ楽しみになってきましたが、

 

本当に行くのか、本当に免許を取得できるのか。

 

昼夜逆転生活のままではやばいんじゃないか。

 

いろいろ不安もあるのでここは一旦平常心に戻して、

 

色んな想定をしておきます。

最近月に1回ぐらいのブログになってきました。

 

息子は5月ぐらいに免許合宿に行くって言ってましたが、

 

結局何も動きはありません。

 

先日それとなく聞いてみました。

 

「そういえば合宿はどうなったん?」

 

「あー、申し込んでない」

 

「そうか。合宿は早いもの勝ちやで」

 

「うん。でも車に必要性を感じないんよなぁ」

 

「そうか」

 

想定はしていたけど、ちょっとがっかり。

 

免許を取れば、就職とか何か次の動きへのきっかけになると思っていたので。

 

 

 

そうこうしているうちに、マイカーが不調に。

 

16年間丁寧にメンテナンスしていた大切な車でしたが、

 

エンジンからオイルが漏れ始め、簡単には治らないことが判明。

 

ついに乗換となりました。

 

予定外のタイミングだったので予算が十分でなかったけど、

 

あちこち動いて希望の車を購入できました。

 

 

 

で、変なのは、

 

車を買い替えたことを息子に言ってないこと。

 

何となく言う必要もないかな、って感じで言ってません。

 

妻は面白がって言いません。

 

普通の家庭なら「車買い替えたぞー!いえーい!」とか言いますよね。

 

やっぱり我が家は普通じゃないな。笑

 

当然一人暮らしの娘にも言ってません。

 

 

 

ふと思ったこと。

 

息子が免許に動いてたら絶対言ってるだろうな。

 

やっぱり息子に免許取ってほしいなぁ。

 

これが私の正直な気持ちです。

二日前の土曜日のことです。

 

 

 

私「昨日のバレーで全身筋肉痛でさぁ、身体がたんぱく質を欲しているねん。牛丼食べにいかへん?」

 

妻「お、ええよ」

 

すると息子が起きてきました。

 

「あ、おはよう。今からママと吉野家行くんやけどどうする?」

 

「吉野家か。行く」

 

「おけ-」

 

 

 

息子と外食することは滅多にありません。

 

私も妻もめちゃくちゃ嬉しのですが平静を装います。

 

 

 

お店に入って席に着くと息子が、

 

「なんかここ来るのめっちゃ久し振りや」

 

「せやなぁ。3年ぶりぐらいちゃう?」

 

そして息子は牛丼ではなく、カレーの大盛りに肉大盛りをトッピングしてました。

 

ほんまカレー好きやなぁ。

 

 

 

食べながら息子が、

 

「最近うれしいことがあってん」

 

「お、なに?」

 

「おれ、絵で稼げるようになった」

 

「え?どゆこと?」

 

「依頼された絵を描いて、それを買ってもらうねん」

 

「え、もうちょっと詳しく」

 

あるサイトに登録しておくねん」

 

「うん」

 

「そしたら依頼が来るねん。こんな絵を描いてほしいって。写真とかペットとか」

 

「ほう」

 

「そしたらこっちで値段を決めて、交渉成立したらその絵を描いて、それを買ってもらうねん」

 

「へぇー。そういうサイトがあるんや」

 

「最近描いた絵は7000円で売れた」

 

「え!7000円!」

 

妻「すごいやん!どんな絵?」

 

「いやぁ、それはクライアントとの契約もあるから。あんまり見せん方がいいかも」

 

私「まあそうかもな。でもヒントくれ。リアル系?アニメ系?」

 

「んーキャラクター系かな」

 

「なるほど、キャラクター系ね」

 

「そのサイトはさ、値段を自分で決められるのがいいねん。これぐらいで売れたらええなーって」

 

「そうか」

 

「ほんで実際に『その値段でお願いします』って依頼がくるねん」

 

「すげー」

 

「昨日も8時間ぐらい描いてた」

 

「8時間!」

 

 

 

私も妻も驚きっぱなしでした。

 

 

 

「あともう一つ嬉しいことがあってさ」

 

「うんなに?」

 

「おれが絵を描いてるの見て、絵をはじめた人がおるねん」

 

「へぇー」

 

「描いた絵を俺に見せてくれるねん。『これどうかな?』って」

 

「そうなんやーそれは嬉しいな」

 

「うん。ほんまマジ嬉しい」

 

「それはマクドの人?」

 

「うん。俺より2歳ぐらい上の人。あとネットの人にもおるで」

 

「そうなんや、すごいな。先生やん」

 

「ずっと絵を続けてきてよかったって思う。継続って大事やわ」

 

「うんうん、継続って大事やな。どれぐらい続けてるん?」

 

「4年ぐらいかな」

 

「4年か、すごいな」

 

「バイトの休憩時間にも描いたりしてる」

 

「へぇー休憩時間にも描いてるんや」

 

「好きなことでお金もらえるのってマジ嬉しいわ」

 

「せやろな。パパは趣味でお金もらったことないからほんますごいと思う。

 

妻「ママはあるで。小物作ってバザーで売れるで」

 

「せやな。荒稼ぎしとるもんな」

 

妻「荒ないわっ」

 

息子「でも物作りっていう趣味はいいと思う。絵でも小物でも売れるから」

 

「たしかに。物は売れる可能性があるもんな」

 

 

 

息子がイラスト系の専門学校を半年で辞めてから2年。

 

趣味程度に続けてそうな気はしていたけど、

 

まさか売れるほどにまで上達しているとは。

 

しかも、500円とか1000円のレベルじゃなくて7000円て副業やん。

 

これは息子にとって大きな自己肯定感UPになっていると思う。

 

めちゃくちゃ嬉しい話でした。

 

 

 

(私も何か副収入を得たくて数年前からお小遣いで競馬をしてるけどずっとマイナス収支)

息子がコロナ発症する前日、息子が話しかけてきました。

 

「次バイトいったとき何かいるもんある?」

 

「そうやなぁ、フィッシュバーガーがいいな」

 

「おっけー。倍にしとく?」

 

「おーじゃ倍でたのむわ」

 

 

 

翌日、息子は発熱したのでバイトは休んでました。

 

 

 

で今朝、

 

私が起きると食卓に倍フィッシュバーガーが置いてあり、妻が

 

「これ、○○(息子)からパパにって」

 

「おーこないだゆうてたやつやん」

 

「『3人の看病してくれてありがとう』ってゆうてたで」

 

「へぇーそんなこと言ってくれたんや」

 

 

 

するとまもなく息子がやってきました。

 

「あ、おはよう。倍フィッシュさんきゅー」

 

「うん」

 

「これっておごり?」

 

「そやで。というか俺が作ってきたもん」

 

「お、なるほど。さんきゅー」

 

 

 

朝から倍フィッシュはキツかったけど息子が作ってくれたと思って食べきりました。

 

食べてると息子が、

 

「新しいスマホ注文したねん」

 

「お、そうか」

 

「なんぼやと思う?」

 

「うーん、5万ぐらい?」

 

「最近の若者はそんな安いスマホ持ってへんで。13万」

 

「13万!すげーな。分割払い?」

 

「いや、一括」

 

「すげー」

 

「でさ、契約も俺に変えようと思う」

 

「ん、そうか」

 

「そういう約束やったやろ?」

 

「・・・そうやったな」

 

約束ってなんだっけ?と思いましたが、思い出しました。

 

数年前、我が家はスマホ代についてこう話していました。

 

・学生の間か、二十歳になるまでは親がスマホ代を出す

 

・二十歳を超えて社会人になっていたらもう親は払わない

 

これを息子は覚えていたんですね。

 

「今俺のスマホ代って月いくらぐらいなん?」

 

「えーと、¥1500ぐらいかな」

 

「やっす!それなら全然払えるわ」

 

 

 

というわけでスマホの名義変更をしていくことになりました。

 

自分から言ってくるなんてね。

 

 

 

息子は少しずつ元気を取り戻しています。

 

その元気を取り戻すために大事なのはやはり親子関係。

 

一時期崩壊してたけど数年かけてようやく修復できてきた気がします。