本日は早稲田大学の箱根駅伝の振り返りを行っていきたいと思います。中谷世代が最終学年を迎え勝負の年となった今シーズン。トラックシーズンは全体としてはまずまずの結果を残しますが、駅伝シーズンに入ると主力の足並みが揃わず、出雲と全日本は6位、箱根はまさかの13位に終わりました。1年生の健闘などもありましたが序盤で流れに乗れなかったのが苦しかったですね。結果は以下の通りです。
1区:井川(3)区間16位 1時間2分23秒
2区:中谷(4)区間14位 1時間8分45秒
3区:太田(4)区間6位 1時間2分23秒
4区:石塚(1)区間6位 1時間2分20秒
5区:伊藤(1)区間11位 1時間13分24秒
6区:柳本(2)区間19位 1時間0分13秒
7区:鈴木(3)区間5位 1時間3分48秒
8区:千明(4)区間5位 1時間5分23秒
9区:佐藤(2)区間14位 1時間10分42秒
10区:山口(4)区間13位 1時間10分42秒
1区は井川。全日本後に一度調子を落としていながら、何とか間に合わせた2度目の1区。しかしハイペースがたたったのか、学生連合の中山の仕掛けに付いていけず区間16位とまさかの出遅れになってしまいました。最終学年となる来年度はエースとしてのリベンジに期待です。2区は中谷。1年生の時からチームのエース格として活躍してきた中谷がついに2区に登場。しかし区間14位と中々思うような走りとはならなかったか。それでも中継所で最後まで井川を鼓舞する姿や、最後の坂で力を振り絞っている姿からは1年の時とは比べ物にならないくらい箱根に懸ける熱い思いを感じました。3区は太田。今シーズンは昨シーズンと比べると今一つ状態が上がり切らず、全日本も出場を回避していました。しかし最後の箱根にはきっちり間に合わせると区間6位の好走でチームの悪い流れを断ち切ってくれました。4区は石塚。1年生ながら出雲、全日本共に好走を見せた期待のルーキーが準エース区間の4区でも区間6位の好走でチームをシード争いの位置まで押し上げました。来年度以降は主力としてトラック、ロード共に活躍が期待されます。5区は伊藤。5000mで高校歴代2位(当時)のタイムを持って鳴り物入りで入学したルーキーの初の箱根は5区。途中まで東洋の宮下に食らいついていく走りで何とか鬼門の山を乗り切りました。シード獲得に向けて復路に望みを繋ぎました。
大学駅伝オタクへのおススメ
6区は柳本。前回58分台の好走を見せた北村が出られない中、何とか勢いに乗りたい早稲田でしたが初駅伝となった柳本が区間19位の苦しい走りでシードラインからも1分以上差をつけられてしまうほろ苦い箱根デビューになってしまいました。7区は鈴木。前々回この7区で1年生歴代最高記録を出して区間2位、前回も4区で3位の好走を見せている早稲田の箱根男が今回も区間5位としっかり結果を残しました。来年はキャプテンも務めるということで井川と共にチームを引っ張っていく存在になって欲しいです。8区は千明。トラックシーズンは絶好調も、駅伝シーズンになってからは2つの駅伝を回避する事態に。しかし最後の箱根には間に合わせ前回と同じ8区で後半ペースを上げて順位を11位まで上げて襷をつなぎました。9区は佐藤。全日本の6区では先頭で襷を受けるも、区間17位で順位を大きく落としてしまう結果に。リベンジを誓った今回の箱根でしたが区間14位で順位も1つ下げてしまうやや苦しい走りになってしまいました。ただまだ2年生で来年以降もあるのでリベンジに期待したいです。10区は山口。12位で襷を受けると逆転シードを目指して序盤から積極的に攻めていきましたが思うようにペースが上がらず、最終的に後ろからやってきた神奈川にも抜かれ13位でのフィニッシュとなりました。
MVP:太田
MVPは迷いましたが太田としました。2区まで非常に苦しい流れでしたが、太田が悪い流れを断ち切って前との差を詰めたことで後ろの1年生2人がしっかり前を追って走れたのだと思います。