今回は日体大の箱根駅伝の振り返りを行っていきたいと思います。エース藤本と4年生の安定感を武器に予選会を3位で通過し箱根駅伝でも4年ぶりのシード権獲得を狙っていましたが、1区から出遅れると1度もシード権争いに絡むことが出来ずに復路では繰り上げスタートも喫してしまいました。来年はエース藤本を中心として5年ぶりのシードを目指して頑張って欲しいです。結果は以下の通りです。

1区:高津(3)区間19位 1時間3分58秒

2区:藤本(3)区間10位 1時間7分21秒

3区:大畑(4)区間9位 1時間2分47秒

4区:分須(1)区間15位 1時間3分31秒

5区:吉富(2)区間15位 1時間14分30秒

6区:盛本(3)区間20位 1時間1分36秒

7区:漆畑(3)区間19位 1時間6分14秒

8区:九嶋(3)区間19位 1時間8分49秒

9区:大内(4)区間19位 1時間11分45秒

10区:佐藤(4)区間12位 1時間10分40秒                 

 1区は高津。箱根初出場の3年生がいきなりの1区起用となりましたがハイペースの展開に苦しみ区間19位とほろ苦い箱根デビューとなってしまいました。今回の経験をもとに来年度の活躍を期待したいですね。2区は藤本。1区の高津の出遅れを取り返すべくすぐ前でスタートした順天堂大学の三浦にすぐ追いついて2人で前を追い、最後はその三浦も引き離して順位を一気に押し上げるエースの走りを見せてくれました。来年度は大学陸上長距離界を代表する選手になっていってほしいです。3区は大畑。今シーズン一気に飛躍を遂げた4年生が最初で最後の箱根で素晴らしい走りを見せてくれました。エース藤本の流れを途切れさせることなく繋げたのが何より大きいですよね。4区は分須。期待のルーキーが準エース区間に大抜擢されましたが、その中でも区間15位と大崩れすることなく走り切ってくれました。5区は吉富。激坂王で好走し希望通りの5区出走となりましたが、激坂王の結果からすると今回の結果は本人からするとやや物足りなかったか。ただまだ2年生ですので来年以降のリベンジに期待です。6区は盛本。仕切り直しとなる6区でまずは流れに乗っていきたいところでしたが、期待の3年生盛本が区間最下位、区間19位とも1分以上差がつくという結果になってしまいました。7区は漆畑。ここで何とか流れを取り戻したいところでしたが区間19位でさらに前との差が開いてしまう結果となりました。この時点で前のチームとかなり差が出来てしまいましたね。8区は九嶋。前が全く見えない苦しい展開の中序盤からペースが上がらず最終的には繰り上げスタートを喫してしまうことになりました。6~8区の3年生はこの経験を来年に生かすことが出来るか。9区は大内。前回8区を走り今シーズンさらに力をつけた選手でしたが、繰り上げもあり区間19位と苦しい走りになってしまいました。これで4区間連続で区間19位以下になってしまいました。そんな中10区を任されたのが佐藤。繰り上げで同時にスタートした山梨学院の篠原と2人で競り合いながら前を追うと最後はその篠原を引き離し区間12位と復路の選手の中ではただ1人区間中位でまとめてフィニッシュしました。

MVP:藤本、大畑   

 MVPには藤本と大畑の2人を挙げたいと思います。1区の出遅れを取り返す走りを見せた藤本の走りはまさにエースのそれでした。試合で全く外さない安定感が素晴らしいですよね。そして大畑も主要区間である3区で区間9位とチーム唯一の区間1桁でラストランを飾ってくれました。