今回は中央学院大学の箱根駅伝の振り返りを行っていきたいと思います。2年前の本戦で6年ぶりにシード権を逃すとトップ通過候補として挑んだ予選会で12位となりまさかの敗退。20年近く続いてきた連続出場が途切れる結果になりました。今回の予選会も主力の小島、武川を欠く中で苦戦も予想されましたがエース栗原の奮闘も光り7位で通過して2年ぶりに本戦出場を果たしました。しかし本戦ではその栗原が1区で出遅れ流れに乗り切ることが出来ずに16位でレースを終えました。来年度は主力の4年生2人を中心にシード奪還を目指して頑張って欲しいです。結果は以下の通りです。

1区:栗原(4)区間20位 1時間4分47秒

2区:吉田(1)区間18位 1時間10分13秒

3区:武川(3)区間10位 1時間3分10秒

4区:伊藤(2)区間19位 1時間4分37秒

5区:吉本(3)区間10位 1時間13分17秒

6区:工藤(1)区間3位 58分47秒

7区:松井(4)区間14位 1時間5分15秒

8区:馬場(4)区間12位 1時間6分8秒

9区:吉田(4)区間17位 1時間10分53秒

10区:中島(3)区間8位 1時間10分26秒   

 1区は栗原。前々回1区で区間5位と好走し今シーズンはエースとして結果を残してきた栗原。いい流れで2区の吉田に襷をつなぎたかったところですが、なんと一番最初に集団から脱落してしまいそのまま区間20位となってしまいました。2区は吉田。1年生ながら春からチームの主力として活躍し、初の箱根で抜擢されたのは何と花の2区。しかし襷を受け取った位置が最下位だったこともあり区間18位で順位もあげきることが出来ませんでした。ただまだ1年生ですのでこの経験を今後に生かして来年度以降はエース格の選手になっていってほしいです。3区は武川。前々回6区で1年生最高記録をマークし一躍注目を浴びた選手ももう3年生。最下位という苦しいスタートでしたが区間10位と健闘を見せ順位を上げて襷をつなぎました。4年生となる来年度は更なる活躍が期待されます。4区は伊藤。武川が戻した流れを加速させたいところでしたがここは区間19位と苦しい結果となってしまいました。ただ今シーズン飛躍を遂げ、全日本でも好走を見せていた選手なので今後に期待です。5区は吉本。全日本のアンカーで好走を見せ箱根でも活躍が期待された選手が任されたのは5区。下位で襷を受ける苦しい展開ながら区間10位の健闘を見せて往路を終えました。

 

大学駅伝オタクへのおススメ

 

 6区は工藤。一斉スタートということで仕切り直しを図っていきたい中でルーキーの工藤が区間3位の素晴らしい走りを見せてくれました。来年度以降もどんな活躍を見せてくれるのか非常に楽しみです。7区は松井。最初で最後の箱根で任されたのは7区。工藤の勢いを引き継いでいきたいところでしたが区間14位とやや苦しい走りになってしまったか。8区は馬場。初駅伝ながら学生連合の大野と2人できっちりペースを刻み区間12位とまずまずの走りを見せてくれました。9区は吉田。全日本で7区7位と好走し、9区でも区間上位で走る可能性は十分にあると思っていましたが区間17位と思うような走りは出来なかったか。しかし3000m障害では抜群の強さを発揮し、箱根も3度出場するなど4年間チームを支え続けてくれた1人でもありました。10区は中島。初駅伝ながらアンカーを任されると区間8位の好走を見せてくれました。今回は3年生に好走した選手が多かったので彼らの走りが来年の中央学院の結果を左右することになりそうです。

MVP:工藤  

 MVPには6区で快走を見せた工藤を挙げたいと思います。来年以降は山下りだけでなく平地での活躍も期待したいです。