今回は神奈川大学の箱根駅伝の振り返りを行っていきたいと思います。前回の箱根で好走したエースの呑村、2年生の佐々木や3年連続で8区を走った安田らを欠く布陣で苦しいレースとなるかと思いましたが、2年生を中心に初出場の選手が健闘を見せて早稲田や明治など上位争いをするだろうと目されていた大学にも競り勝ち12位となりました。5年ぶりのシード獲得とはなりませんでしたが来年以降に繋がる結果だったと思います。結果は以下の通りです。

1区:巻田(2)区間11位 1時間2分3秒

2区:西方(4)区間13位 1時間8分39秒   

3区:宇津野(2)区間13位 1時間3分37秒

4区:小林政(2)区間10位 1時間3分8秒

5区:山崎(3)区間7位 1時間11分59秒

6区:横澤(4)区間15位 59分35秒

7区:川口(4)区間12位 1時間4分39秒

8区:大泉(2)区間10位 1時間5分56秒

9区:小林篤(2)区間9位 1時間9分57秒

10区:有村(3)区間9位 1時間10分27秒   

 1区は巻田。今シーズン急成長を遂げエース格へと飛躍した2年生。スピードレースとなった今回の1区ではどうなるかと思いましたがしっかりと中位で襷をつなぎました。来年度以降の更なる飛躍に期待。2区は西方。関東インカレの3000m障害で2位になるなどスピードを持っている一方で箱根でも過去2年1区と4区で区間中位でまとめる走りを見せてきました。初の2区となった今回も粘りの走りで1区の流れを切らすことなく3区へとつなぎました。3区は宇津野。1年時から期待され、監督からも次期エース候補と目されている選手。前回は6区で今回が初の往路でしたがこの経験を来年以降に生かしていきたいところ。4区は小林政。初の箱根でいきなり準エース区間の4区に抜擢されると区間10位としっかり区間中位でまとめてきました。来年度以降も活躍が楽しみです。5区は山崎。今シーズン飛躍を遂げ、初の箱根で起用されたのは山登りの5区。1時間11分台の快走を見せシードも狙える位置での往路フィニッシュとなりました。来年も5区を走ることになれば更なる快走が期待されます。
 

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 6区は最初で最後の箱根となった横澤。序盤から積極的な走りを見せ59分台でまとめて7区へと襷をつなぎました。7区は川口。前々回7区で区間一桁、前回は3区で区間10位と箱根で勝負強さを発揮していた選手。今シーズンは怪我等もあったようですが最後の箱根には間に合わせ1時間4分台でまとめてきました。8区は大泉。大泉も初の3大駅伝でしたが区間中位の走りをしっかりと見せてくれました。彼もまた来年以降の活躍が楽しみです。9区は小林篤。4区の小林政、8区の大泉に続きこの小林篤も初駅伝ながら復路のエース区間でもある9区で区間一桁の素晴らしい走りを見せてくれました。神奈川の2年生は非常に層が厚いので2年後の神奈川は面白い存在になっているかもしれません。10区は有村。有村も今回が初駅伝となった選手ですが、区間9位の走りで実力者である早稲田の山口を振り切り12位でゴールしました。3年生から山崎と有村が出てきたのは来年度を考えると大きいですね。

MVP:山崎  

 MVPは5区で好走を見せた山崎を挙げました。5区でしっかり走れる選手が出てきたことは来年の神奈川にとって非常に大きいですよね。ただ神奈川は1番区間順位が良かったのがこの山崎で、1番悪かった選手でも15位と安定感はありましたが、爆発力にやや欠けてしまったのがシードに届かなかった要因なのかなと思います。