9月1日から追い込み猟が始まりました。
しかし、始まってからはイルカが見つからないか、見つかってもイルカが猟師たちから逃げ切るなど、犠牲が出ない日が続いていました。
しかし、9月20日。
とうとう今期初となる犠牲が出てしまいました。
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和歌山県太地町の追い込み漁で、今年初めてハナゴンドウを捕獲しました。
9月1日に解禁となった太地町の追い込み漁。
クジラやイルカなどの群れを船で湾まで追い込み捕獲するという伝統的な手法です。
これまで不漁が続いていましたが、9月20日の午前7時前、太地町沖約12kmの場所でハナゴンドウ11匹を発見。
10隻の船で一斉に追い込み、捕獲に成功しました。
捕えたハナゴンドウは体長約2.6mで、この後、地元のスーパーや飲食店に出荷されるということです。
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11頭のハナゴンドウが追い込まれ スーパーなどに出荷される、とニュースが報じています。
つまりこれは、全頭殺された、ということです。
ちなみにこのニュースは、追い込み漁は伝統的な手法、と述べていますがこれは嘘です。
後ほど、解説します。
またニュースの場合は、追い込み「漁」と表記していますが、
クジラやイルカは、魚類ではなく、哺乳類のため、
活動家の間では、追い込み「猟」と表記するのが正しい、という考え方もあります。
こちらは、9月20日に実際に追い込まれたときのハナゴンドウたちの様子です。
以下は、猟師たちがハナゴンドウをグレーのシートの下(殺す場所)に運んでいるシーンです。
グレーのシートの下で殺す理由は、批判を恐れているためです。
この殺戮を支援しているのが、「水族館に行く人たち」です。
水族館のイルカは、太地町の追い込み猟によって捕らえられます。
バンガーと呼ばれる、この鉄の棒を
カンカンと叩いて、イルカの不快な音を海に大音量で流します。
イルカはこの音から逃れようとします。
この性質を利用され、徐々に入り江まで追い込まれ、
捕まってしまうのです。
追い込み猟では、追い込みの恐怖でパニックになり、岩に体をぶつけて出血するイルカがいます。
この様子を見れば、イルカたちがどれだけ恐怖を感じているのかがよく分かるでしょう。
パニックで、ネットに引っかかってしまうイルカもいます。
イルカは我々と同じ肺呼吸なので、ネットに引っかかって水面に上がれなくなると、やがて溺死します。
追い込まれたイルカは、
水族館向きのイルカか、そうでないかを選別されます。
選ばれなかったイルカは、食用として殺されます。
殺すときは、こちらの尖ったピックによって、
イルカのせきずいを突き刺し、
何度もねじり込みます。
即死できず、痛み、苦しみ、暴れるイルカ。
そして、長きにわたって苦しんだ後、絶命します。
イルカがパニックで岩に激突した後や、殺された後の海は、血で真っ赤に染まります。
イルカの群れの中には、もちろん子供や赤ちゃんもいます。
以下は、家族が殺されたときの血で赤く染まった海を泳ぐ、赤ちゃんイルカです。
妊娠しているイルカであろうと、子供であろうと、赤ちゃんであろうと、猟師は容赦なく皆殺しにします。
水族館に不向きのイルカはこうして殺され
水族館向きのイルカは、生体販売用として捕らえられます。
そして、まずは太地の狭い生け簀で、餌でコントロールされながら、頭や体を踏まれたりしながら調教されます。
そして、水族館に売り飛ばされ、永遠にせまいプールに閉じ込められ、芸をさせられます。
先ほどの水族館向きか、そうでないかの選別作業を行うのは、実はイルカトレーナーなのです。
トレーナーたちは、自分達に選ばれなかったイルカが殺されることは知っています。
以下は、追い込まれたイルカがパニックで岩にぶつかって血だらけになるのを、目の前で見ているトレーナー。
皆さんは、好きな動物が目の前で苦しんでいるのを見て、平然としていられますか?
— キリ (@Kiri36268982) November 13, 2021
こちらは生体販売用に捕らえたイルカの頭を、足で踏んづけるトレーナーです。
そして、以下は、猟師とともに、イルカを追い込むトレーナーたちの様子です。
命を犠牲にすることに慣れきったトレーナーたちは、
選別作業の際も緊張感はなく、笑いながら和気あいあいと作業を行っています。
これがトレーナーたちの実態です。
イルカトレーナーは、実はイルカ好きではないのです。
本当にイルカが好きな人たちは、このような矛盾に満ちた状況に耐えられず、トレーナーになるのを断念します。
こちらは、専門学校まで進んだにも関わらず、トレーナーが搾取であることに気づき、専門学校を辞めた女の子の話です。
こちらは、新江ノ島水族館でイルカトレーナーをしていた人が、水族館反対のスピーチをしたときの話です。
↓こちらは、トレーナーの専門学校に通っている人に「やめた方がいい」と語る元イルカトレーナーの証言。
このように、本当のイルカ好きには続けられない仕事なのです。
トレーナーを続けている人は
イルカと触れ合う自分が好きなだけの人
イルカを利用してお金稼ぎをしたい人
罪悪感を感じつつも行動力がない人。
そういう人たちが割り切ったり、都合の悪い部分から目を反らしたり、言い訳したりして、続けていきます。
そんなトレーナーがほとんどなのです。
とはいえ、トレーナーたちを責めても意味はありません。
イルカ達が殺される原因は水族館であり、
水族館が存続できるのは、水族館にお金を支払って見に行く人がいるからです。
つまり、イルカ達が殺される根本原因は、「水族館に行く人たち」です。
4:57頃から。
2021年度の追い込み猟による収入は、
食肉2490万円と、生体販売9750万円。
合計で、1億2240万円の収入。
水族館などへの生体販売の収入が、全体の8割を占めています。
この時点で、水族館がイルカを殺しているとほぼ証明されたようなものですが、
さらに、詳しく見てみましょう。
追い込みの猟師は12人だから、全収入を12で割ると、1人あたり1020万円になります。
追い込み猟は6か月だから、6で割ると、1か月あたり170万円が給料です。
かなりの儲けです。
だから6か月だけ働いて、あとの6か月は仕事しないで、旅行に行ったり趣味をしたりする猟師もいます。
ところが、もし生体販売がなかったら、収入は食肉の約2490万円だけになります。
12人いるので、12で割ると、1人あたり207万5000円。
猟は6か月だから、6で割ると、1か月あたり34万5833円が給料。
この34万の給料から、組合の雇っている補助の猟師を雇ったり、燃料費を出さなければなりません。
元イルカ猟師によれば、燃料費(軽油)は、1日50~60リットル使います。
軽油は安めに見て、1リットル104円。
1か月で、104円×60ℓ×30日=18万7200円
だから、月収34万5833円-燃料費18万7200円=15万8633円
の収入にしかなりません。
これでは猟はやっていけません。
猟師たちは食文化を守るためにやっているわけではなく、儲けるためにやっています。
批判されるし、儲からないしでは、誰も追い込み猟などやらないでしょう。
つまり、追い込み猟は、生体販売で儲けているのです。
つまり、イルカ達が殺される原因は水族館です。
しかし、水族館も、儲けるためにやっています。
水族館を儲けさせているのは誰ですか?
それは水族館に行く人たちです。
つまり、水族館にお金を支払って見に行く人たちがイルカを殺しているのです。
2022年だけで、約520頭のイルカが追い込み猟によって殺されました。
生体販売用の捕獲はたったの37頭です。
たった数十頭のために、500頭以上が殺されているんですよ。
水族館に行っている方は、自分がどれだけイルカの殺戮に関わっているかをしっかり自覚しましょう。
水族館や水族館愛好家側の言い訳として、種の保存がありますが、
数頭のイルカを水族館に売るために、
3~4年に1回、1頭の出産しかしないイルカという動物を、
家族まるごと、赤ちゃんまで殺すイルカ追い込み猟のどこが種の保存なのかぜひ説明してみてください。
できないでしょう?
どちらかと言えば、種の絶滅に導いていると言えますからね。
唯一、繁殖が上手くいっていたラッコに関しても、結局最終的には繁殖に失敗し、
現在は、水族館が野生のラッコを拉致する計画が上がっています。
どこが種の保存施設ですか?
また、追い込み猟を伝統だと思っている人がいますが、追い込み猟は伝統ではありません。
追い込み猟は、1969年に始まった猟で、まだ54年しか経っていません。
54年で伝統・文化なら、日本のそこら中に伝統・文化があることになります。
54歳の人は伝統的な人で、築54年の建物は伝統的な建物なのでしょうか?
というわけで、追い込み猟が、伝統・文化というのはウソです。
また 先ほど述べた通り、追い込み猟は食文化のために行われているわけではありません。
追い込み猟は、イルカの生体販売を目的に始められた、ビジネスのための猟です。
その証拠は沢山あります。
まず、追い込み猟が始まった同じ年、1969年に太地町立くじらの博物館、つまり水族館が建てられています。
食文化が目的ならそんなものを建てる必要はありません。
1960年代は、アメリカのホームドラマの「フリッパー」が大ブームになりました。
これが世界中で広がり、イルカ売れば儲かる、イルカ展示すれば客がくるということで、水族館やイルカショーが始まり、
生体販売するとボロ儲けできると踏んで、猟師たちは追い込み猟を始めたのです。
さらに、食用に捕らえることが目的なら、
「突きん棒猟」といって、泳いでいるイルカを上から突き刺して殺す猟が別にあります。
以下は、イルカではありませんが、サメを上から突き刺している動画です。
食文化だと言うのであれば、突きん棒猟の方が、最初から殺して食用に捕獲する猟であるため、筋が通っています。
それに海の上で行う猟ですから、誰にも見られず批判されることもありません。
実際、岩手県などではイルカの突きん棒猟が行われています。
しかし、太地町の猟師たちは、あえて追い込み猟を行っています。
それは、生きたまま捕らえたいから。
すなわち、生体販売をしたいからです。
なぜなら、生体販売をすれば儲かるからです。
つまり、追い込み猟は食文化のためではなく、金儲けのために行っているのです。
というわけで、追い込み猟が、食文化のために行われているというのはウソです。
少々ややこしいのが、約400年前から、捕鯨 つまり クジラを殺して捕獲していたのは、事実です。
そして、食文化 つまり 昔から日本人がクジラを食べていたのも事実です。
ただし、約400年前に行われていたのは今のような追い込み猟ではありません。
400年前に、エンジン付きのボートがあるわけがないので、こんな方法できるわけがないのです。
400年前の元祖の捕鯨は、古式捕鯨というものが行われていました。
太地町の沖合海域を回遊するくじらに対して、
ふんどしを締めた男たちが、木の手漕ぎボートに乗合い、100人以上が協力して追いかけ、
くじらの体に銛を打ち込みながら網で行く手を阻み、捕殺していたのです。
猟に出るのも命がけです。
実際、過去100以上が死んでしまった事故もあったのです。
食のため、まさに生きるために、命を張って猟に出ていたのです。
しかし、今はこんな事誰もやっていません。
古式捕鯨をやっているなら伝統・文化とも言えようものですが、
最近始めた追い込み猟は伝統でも文化でもありませんし、食のためにやっていないので食文化とは関係がありません。
あと、クジラは確かに食べる人はいますが、ほんのごく一部です。
日本人の1人あたり30gしか食べておらず、しかも給食に無理やり入れ込んでその量です。
このような複雑さを利用して、
クジラとイルカは同じということで、捕鯨という枠に無理やり入れ込み、
太地などのごく一部でクジラが食べられている事を利用して、
追い込み猟は伝統だとか、食文化のために行われている、などと
メディアを用いてプロパガンダが行われ、無知な国民が洗脳されているわけですね。
イルカの虐待、虐殺を支援しているのは、水族館に行き、イルカショーのチケットを買う人たちです。
水族館が儲からなくなれば、追い込み猟がなくなり、トレーナーもいなくなります。
逆に言えば、水族館がある限り、イルカ達の地獄は永遠に終わりません。
すべての動物問題は、消費をなくす以外に解決はありません。
イルカショーのチケットを買わないでください。
水族館に行かないでください。
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