熊胆(ゆうたん)をご存じでしょうか。
熊の胆(くまのい)ともいいます。
その名の通り、熊の胆汁から作られます。
ツキノワグマやヒグマなどの胆汁を乾燥したものです。
食欲不振、胃弱、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸やけ、もたれ、二日酔、整腸などに効くと言われ、漢方薬の原料として用いられています。
この熊胆は、中国の熊農場で生産されています。
その方法は、非常に残忍であり
熊のお腹に穴を開け、胆のうに直接カテーテルを突き刺し、1日2回胆汁を採取します。
血が至るところに流れ、とてつもない痛みに耐えながら、熊は鳴き叫びます。
身動きもできない場所で、10年、20年と生かされるのです。
その痛さはどれほどのものなのか?
また 熊農場の熊たちは、鉄のコルセットが胴体につけられています。
それはなぜなのか?
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野山にわなを仕掛けて、熊を捕獲する。
捕獲された熊は25年間もわたって残害され、あまりの苦痛に耐えられず、最終的に切腹して自分の手で内臓を抉り出し、死ぬ。
しかし、人間の知恵に勝てるものはない。
熊自殺防止のために、「鉄服」と呼ばれる、強化された鉄製コルセットが開発された。
鉄製コルセットを熊の胴体に装着すれば、熊はまったく身動きが取れず、自殺することも出来なくなる。
熊の腹部に、穴を開けられ、金属チューブを差し込まれ、そのチューブは肝臓に到達するまで、深く、深く、挿入される。
一日数回、胆汁を搾汁される。
鮮血が至るところに流れ、激痛に耐えながら、熊は雷のような吼え声で悲鳴を上げる。
しかし、鉄コルセットで固定された熊は一つ身動きできない。
麻酔は使わない。コスト削減のためだ。
夜が明けると、牧場の管理人、張さんが熊宿舎の見学に案内してくれた。
広大な建物に、6つの檻が置かれている。
檻のなかには、コルセットを装着した熊がいる。
「胆汁の価格は、いま1グラム300元です。ほら、そこ、胆汁搾汁作業が始まりますよ」。
張さんが案内役を務める。
体格の良い作業員二人が慣れた手つきで熊を縛りつけ、コルセットの両側に太い縄を引っ張りだし、滑車を通してよいしょっと綱引きのように力を入れる。
ぎゅっぎゅっ、見る見るコルセットが締め付けられていく。
「ガォー」。
泣き声よりも、悲鳴、声が歪んだ悲鳴。
仰向きの熊は目を丸くし、四本の足は限られた狭い空間の中で地面にしがみ付こうと懸命に動く。
ポタ、ポタ、腹部に差し込まれた金属チューブから緑色の液体が垂れてくる。
縄が緩められる。
そして、もう一回締め付ける。
悲鳴。
熊の目から涙が流れている。
彼は人間と同じように歯を食いしばって苦痛に耐えているのだ。
「あなたたち、それでも人間か!」。私は張さんに怒鳴りつける。
「私たちも仕方なくやってます。これが仕事なんですから」
「・・・・・・どのくらいの頻度で搾汁するのか」
「状況次第、胆汁が多いときは1日2回、少ないときは2日に1回、通常一匹の熊から取れる胆汁粉は年間2000グラム、十年くらい取れます」
10年?私は震えだす。
10年、悪魔の10年、激痛、残虐な刑罰、1日2回、今日も明日も、1日また1日、1年また1年、そして10年、7200回もの苦痛に耐える熊たち・・・
しばらくすると、小熊の「手術」が始まった。
今度は大男作業員四人がかりで鉄鎖で小熊を縛り付ける。
恐怖に怯える小熊が、じーっと私を見つめる。
「助けてください、お願いだから・・・」
「手術」が始まった。
小熊の絶望な号泣が響き渡る。
「かあさん、助けて」。
間違いなく、私にはそう聞こえた。
そのとき、異様な光景が現れた。
一匹の親熊が何と力尽くで鉄の扉を広げ、檻から脱出した。
親熊が小熊の前に駆けつけ、鎖を一生懸命開けようとした。
が、どうやっても開けることができなかった。
親熊は小熊の涙を舐め取りながら、小熊を抱擁した。
突然、親熊が巨大な手で小熊の首をつかみ、
全力振り絞って、締める、締める、締める。
小熊の体がふにゃりと倒れこんだ。
ごめんなさい。かあさんはあんたを助けることができない。
ごめんなさい、ごめんさない。
でも、あんたはもう苦しむことないよ。
ごめんなさい・・・
親熊が狂ったように、自分の毛髪に噛み付き、コルセットを力尽くで外し捨てると、搾汁の金属チューブが半分の胆嚢に突き刺さったまま、抜かれた。
一瞬にして腹部は、吹き出る血で真っ赤に染まった。
「ガォー」。
親熊は壁に向かって突進し、「バーン」、壁と熊が一緒に崩れ落ちた。
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熊胆の生産に利用される熊は、あまりの激痛の日々に耐えかね、自殺をすることがあるのです。
鉄のコルセットが胴体につけられている理由は、それを防ぐためです。
コルセットで固定された熊は身動き一つできず、ただその苦痛に生涯耐え続けるしかないのです。
母熊は、この苦痛を自分の子供に味わってほしくないと、自らの手で子供を殺したのです。
そして、自らの命も絶ち、死ぬという形で苦しみから解放されたのです。
その他、食べ物を拒否して自殺することもあるそうです。
死ぬ方が楽だと感じるほどの苦しみ。
熊胆の生産が、どれほどの拷問なのか想像に難くありません。
熊農場から救出された熊の様子です。
どれだけ苦痛の日々を過ごしてきたのかが一目で分かります。
日本と韓国は熊胆消費大国です。
すなわち、日本人は、この熊の虐待に加担している人間が大勢いるということです。
熊胆の主成分は、ウルソデオキシコール酸で、これは化学的に合成できる成分なのだそうです。
すなわち 代替品があるにも関わらず、買う人がいるため、熊胆の生産が続いてしまっているのです。
高値で取引されているようで、すべての熊の取引はワシントン条約により規制されているにも関わらず、現実的には、中国から密輸されていると考えられているようです。
さらに、日本国内では、狩猟で熊を駆除した際、その狩猟者が熊の胆のうを使ってもいいことになっており、それを目当てに殺しにいく狩猟者もいるようです。
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日本国内の熊胆の流通について
日本でもツキノワグマ約7000頭とヒグマ2000~3000頭が生息していますが、毎年全生息数の15%にあたる約1500頭が、スポーツハンティングや、人里に出てきたり、畑を荒らしたという理由で有害獣として駆除されています。
しかし、実際には被害もおきていないのに、山の中まで入り込み、冬眠から覚めたばかりのクマを胆のう目当てに撃つことまで有害獣駆除としてまかり通っているのです。
日本では、どの場合もクマの胆のうはクマを撃ち殺したハンターが使ってもいいことになっています。
日本のクマを保護するための規制は整っていないのです。
つまりハンターのこずかい稼ぎであったり、闇牧場での拷問胆汁採取は少なくとも1か所が確認されていると報告あがっています。
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狩猟をするような人間ですから、金になるならそれくらいのことはやるのでしょうね。
この地獄を終わらせるには、当然のことながら熊胆を買わないことです。
そして、周りに知らせていきましょう。
熊胆などによって利用された熊をレスキューする活動を行っているのが、海外の団体「アニマルズアジア」です。
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アニマルズアジアは25年前、熊の胆汁農場廃絶のために、設立されました。
胆汁農場にいる子熊は、野生から捕らわれてきたか(このとき母熊は殺される)、農場で生まれます。
彼らは生涯を小さなケージで過ごし、定期的に胆汁を採取されます。
※現在のベトナムでは、胆汁採取のために熊を飼育することは違法です。
現在では、ハーブなどの代替薬があります。
アニマルズアジアは、地元の医師と協力し、代替薬の普及をしています。
アニマルズアジアは、これまでに違法な胆汁農場や密猟者から、670頭以上の熊を保護してきました。
(中国・ベトナム合わせて)
熊たちは広大なベアーレスキューセンターで、安全に、穏やかに、その余生を過ごしています。
ベトナムでは、全ての違法な胆汁農場閉鎖に向けて、政府と協力体制にあります。
そのため、ベトナム全土において、農場残されている、およそ300頭の熊をベアーレスキューセンターへ移送する必要があります。
よってアニマルズアジアでは、2つ目のベアーレスキューセンターを、現在建設中です。
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アニマルズアジアに寄付を希望される方は、以下のページに振込先が記載されています。
アニマルズアジア サポートグループジャパンの代表ベッキーさんという方が、責任をもって本部に寄付してくださるそうです。
ベッキーさんがアニマルズアジアをサポートしようと思った理由はこちらに記載されています。
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