骨折しながらも逃げ惑う | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以下は、と殺場へ向かうトラックから飛び降りた後の豚の映像です。

 

****************引用****************

 

死にたくなかった。


屠殺場へ向かうトラックから飛び降りた豚は骨折しながらも逃げ惑う。


私達、人間が穏やかに過ごす裏側で…
彼らは死にたくないと、もがき最後の一秒まで諦めず闘う。



これを引き起こしながら…
彼らの苦しみから目を逸らし…目を背けて…
今を生きている。

この苦しみ抜いて戦った悲しい彼らの死体を…
笑顔で貪りながら
今を生きている。

 

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トラックから飛び降りた豚は、骨折したようです。

あれだけの体重で飛び降りれば無理もないでしょう。

 

このように、豚がトラックから飛び降りる事例は世界各地であります。


生きたい | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

 

豚は賢いので、自らの重さを考えれば大怪我をする事は理解しているはずです。

それでも、飛び降りることを選択する豚がいるのです。

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殺されることを悟ったのかもしれません。

 

この豚は勇気をもってトラックから飛び降りましたが、足を複数骨折してしまい動けなくなりました。

 

 

日本でも今年1月、岡山の国道で足を怪我して動けなくなった豚が撮影されたことで話題となりました。

 

同様にと殺場へ向かうトラックから飛び降りた豚です。

 

骨折したのでしょう。

 

この子は、ただ事故で落ちたのか、それとも自分の運命を察して勇気を出して飛び降りたのかは分かりません。

 

しかしいずれにせよ、こうして捕まったからには、

この子は、足を治療されることもなく、すぐにと殺場で殺され、誰かの胃袋の中に入ったのでしょう。

 

豚が捕獲されたことを、豚が保護された、と書く記事もあり、

保護という言葉を見て、安心した、などと書いている人がいて、

いかに多くの日本人が何も分かっていないかを痛感しました。

 

 

今年8月にも、富山の国道で豚がトラックから転落しました。

この豚は捕獲後、ケガが原因で死にました。

暑さもあってのことかもしれません。

 

動画のコメント欄には、日本人お決まりのセリフ、感謝していただく、のオンパレードです。

 

 

そういう方々は、豚肉の生産の現実を知り、

感謝していただく、などという誰でも言える言葉で片付く問題なのかを考えるべきでしょう。

 

豚肉の生産では、生まれた子豚は、生後1週間以内に、3つの虐待が行われます。

 

1つ目は、尻尾の切断。

麻酔なしで尻尾が切られます。

 

「過密飼いのストレスからお互いを傷つけあうことを防ぐ」といった理由で行われます。

 

食用豚たちは、過密飼育のストレスフルの状況で拘束されます。

あまりにもやることがなく、ストレスが溜まっているため、仲間の尻尾などをかんでしまうことがあります。

 

要するに、飼育状況を快適にすれば、起こらない話です。

業界側がわざわざ豚にとってストレスフルな状況を作って、問題行動をおこさせているにも関わらず、

根本的な改善は行わずに、尻尾を切って痛めつけて対処を行っているのです。

 

日本の養豚場の80%以上で、この虐待行為が行われています。

 

 

2つ目は、歯の切断。

麻酔なしでニッパーで歯が切断されます。

 

「子豚がお母さん豚の乳首や、ほかの豚の尻尾や耳を傷つけることを防ぐ」といった理由で行われます。

 

これも、かみついてしまうようなストレスフルな飼育を行っている事が原因です。

わざわざストレスフルな状況を作って、問題行動をおこさせ、根本的な改善は行わず、尻尾を切って痛めつけて対処を行っているということです。

 

日本の養豚場の60%以上で、この虐待行為が行われています。


切断された歯のうち 92%で神経感染症が起こり、
10.6%が出血、3.3%が骨折し、
歯の切断後、60%で歯の神経が開いてしまっていることが科学的に明らかになっています

 

 

そして3つ目は、オスの子ブタの去勢。

 

麻酔なしで、鋭利なカミソリでふぐり(陰嚢)を切開、睾丸を取り出し、一気に引き抜き、切り取ります。

 

血がふきでて、言うまでもなく激痛であり、子ブタは鳴き叫びます(血がふきでた画像)。

あまりの痛みに、痛みが2~3日続くと考えられています。

日本ハムの養豚場の実態

 

無麻酔での去勢が原因で、心的外傷性疾患により死亡する子豚もいます。

処置後に腹膜炎を起こして死亡したり、ストレスから発育や免疫力が落ちる傾向があります。

 

去勢をする理由は、肉の雄臭を防ぐためです。

人間の味という欲のために、豚たちは切り刻まれるのです。

 

90%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。

 

 

また、赤ちゃんや子豚は、床に叩きつけて殺されることがあります。

目の前で産んだ子供を殺されても

 

 

成長不良、病気、奇形などといった理由で、業者の利益にならないためです。

 

 

これを業界では、淘汰といいます。

あたかも自然淘汰のように言ってぼやかしていますが、やっていることはただの虐殺です。

 

叩きつけられても死にきれず、1時間経っても、もがいて苦しむ豚もいます。

 

 

日本では、他にも、心臓に消毒剤を注射するなどして殺されます。

 

注射された子豚は、数分苦しみ もがいた後に、絶命します。

日本ハムの養豚場の実態

 

 

殺された豚たちは、ゴミのように捨てられます。

 

 

 

豚の生産では、幼い頃にこれだけのありえない虐待が行われているんですね。

そしてこれらの虐待行為は、母豚の前で行われることがあります。

 

 

また、個体識別のために、耳が切り取られることもあります。

animalrightscenter

 

もちろん麻酔なしです。

 

 

子供を産む母豚、つまり、繁殖用のメス豚は、

種付けされると、出産までは、妊娠ストールという狭い檻で拘束されながら飼育されます。

 

一生のほとんどを、転回もできない、身動きができない、何もやることがない、この狭い檻で閉じ込められて生きるのです。

 

何もやることがない母豚は、目の前の鉄柵を噛み続けるという異常行動を行うことがあります。

 

 

 

妊娠ストールの母豚は、食事も、トイレも、この檻の中で行います。

 

必然的に、檻の中は、糞尿だらけの不衛生な場所になります。

 

豚は本来、綺麗好きにも関わらず、自分達の体は、自分達の糞で汚れていきます。

 

あまりの辛さに、豚たちは精神的に追い詰められていきます。

 

 

88%以上の養豚場で、この妊娠ストールが使用されています。

 

閉じ込めておいた方が、職員が、母豚たちの受胎・流産の確認や、給餌管理をしやすくなるからです。

 

 

そして、出産間近になると、分娩ストールという檻にうつされます。

 

ここで、生まれた子供たちは、母豚の母乳を吸って大きくなります。

見ての通り、こちらも非常に狭い檻です。

 

母豚は身動きができないため、子育てはできませんし、子供の具合が悪くても、助けることは不可能です。

 

 

 

 

母豚は、3週間程度、分娩ストールで過ごした後、子供と引き離され、種付けされ、妊娠ストールへ。

 

種付けは、人工授精によって行われるのが一般的だと考えられます。

膣に器具を挿入される、非常におぞましい行為です。

 

この人工授精のための精子を、種豚から採取するのです。

 

豚たちは、短期間で大きくなるように品種改良されているためです。

写真は、生後4か月の姿。異常な大きさです。

 

 

品種改良には

・ 一日でも早く出荷するための「成長率の向上」

・ 脂肪が交雑した霜降り肉などを作るための「肉質改良」

・ より多くの子供を産ませるための「繁殖能力の向上」

などがあり、

 

人間都合の品種改良によって、豚は苦痛を感じたり、病気を抱えやすくなっています。

 

まずは、脚弱。

足が弱り、立ち上がることが困難になります。

 

脚弱は、床の状態、拘束飼育による運動不足など様々な要因がありますが、成長率向上による品種改良も要因の一つです。

 

生後4、5か月の豚の多くが四肢の関節に骨軟骨症があり、徐々に進行して、やがて脚弱という症状になって現れます。

動画

 

 

次に、母豚の空腹による異常行動。

 

太るように改良されたことにより、豚たちはお腹が空きやすくなっています。

しかし母豚は、妊娠期間中、生殖能力を最適化するために、餌を制限されます。

 

餌を満足に食べることの出来ない母豚は、空腹に苦しみ、

目の前の柵をかじり続けたり、

 

口にモノが入っていないのに口を動かし続けたり(偽咀嚼)などの異常行動を起こします。

 

 

そして、子豚の死亡率の増加。

 

日本の母豚1頭あたりの産子数は11頭。

豚はイノシシの品種改良ですが、イノシシの産子数は4~5頭ほどなので、かなり多産になってきていることが分かります。

 

母豚が多産になるにつれて、離乳前の子豚の死亡率は増えます。

ある研究では、13年間で、生まれた豚が3.0頭増加し、離乳前の死亡率は5.4%増加していることがわかりました。

 

 

さらに、母豚の脱肛。

 

脱肛は直腸、膣、子宮が外に出てしまう疾患で、母豚は痛みで苦悩し、治癒しなければ死に至ります。

これが「日本ハム」の実態

 

脱肛の原因は様々ですが、品種改良による繁殖率の向上が1つの要因と考えられています。

脱肛の増加により、アメリカでは2013年から2016年の間に母豚の死亡率が約2倍に上昇したというデータが出ました。

 

脚弱、空腹、多産、脱肛など、品種改良は豚たちに様々な苦しみを与えています。

 

 

このような苦しい生活を過ごし、時がくれば、トラックでぎゅうぎゅう詰めにされ、と殺場へ運ばれるのです。

輸送される豚たち

 

過密状態のまま、長距離、長時間、座ることもできず、運ばれるのです。

 

豚たちは大きなストレスを抱えながら、運ばれ続けます。

お見送り活動

 

そのストレスは攻撃に変わり、豚どうしで闘争が起きます。

 

 

過密のストレスから闘争が起きる

 

到着する頃には、衰弱して歩くのが困難になっていたり、死んでしまう豚もいます。

 

 

 

このような苦しみに耐え、ようやく屠殺場に到着すると、

今度は中に運ぶ際に、職員によって暴力を奮われることがあります。

 

蹴る

 

上に乗って蹴る

 

 

棒で叩く

 

 

ホースで鞭打つ

 

 

電気スタンガン

 

 

自分の仕事を早く終わらせることしか考えていない職員たち。

 

殺すというこれ以上ない暴力が行われている場所です。

このような職員がいても、何ら不思議はありません。

 

 

さらに、と殺が翌日に行われるときは、吹きさらしの係留所で、またもや過密状態のまま、一晩放置されます。

 

係留所でもストレスから、闘争が起こります。

 

そして、最後は恐怖の中、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。

 

皿の上の肉は、これらのような苦しみを経た、感情があった動物達の死体の一部です。

 

日本人はすぐに感謝していただくことに意味があるなどと言いますが、

殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという奇特な方がいらっしゃれば教えてください。

 

このような言葉は、現実をまるで知らない人か、欲に勝てない人や、倫理観のない人が建前で使う、ただの言葉です。

深い意味などありません。

 

これらの虐待が感謝の一言で済むのであれば、あなたが誰かに被害を与えられても、犯罪にまきこまれても、

相手が感謝していると言えばぜひ許してあげてください。

 

あと「頂く」という言葉は間違っています。

いただくというのは、相手自ら差し出すことが大前提です。

豚は自分の体をあなた方に差し出したいなどと思っていません。

仲間が目の前で殺されたのを見て、震える子豚です。

これを見れば明らかです。

 

つまり正しくは、頂いているのではなく、「奪っている」だけです。

 

 

豚も、感情があり、個性のある生き物です。

 

 

 

残念ながら、犬猫の虐待に反対しておきながら、肉を食べるという矛盾した方が大多数です。

 

 

肉からしか摂れない栄養はなく、タンパク質不足になるなど大嘘です。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

美味しいという欲だけのために、豚を苦しめていることを自覚してください。

 

人を非難する前に、まずは自分自身を変えることから始めましょう。

 

 

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