【NHK東洋医学ホントのチカラ】⑤頭痛特集:東洋医学の秘密解明、効果的なツボと漢方薬を知る | 木もれび鍼灸院(アメブロ)

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【NHK東洋医学ホントのチカラ】⑤頭痛特集:東洋医学の秘密解明、効果的なツボと漢方薬を知る

 

頭痛症状を訴える人によくみられる「証」と「ツボ」や「漢方薬」を紹介します。

NHKで放映された「東洋医学ホントのチカラ」で頭痛に鍼灸治療が効果があることが紹介されました。

東洋医学は人を診るとよく言われます。

鍼灸治療でも頭痛の痛みを止めることを最終目標としながらも、まず痛みが起こっている「人」の状態を判断した上でツボを決定します。

人の状態を「証」と言い、証を判断することを「弁証」といいます。

弁証で人の状態がわかると、どんな漢方薬をつかえばいいのか、どこのツボを使えばいいのかが判断できます。

どうやって治療するのかを「論治」といい、弁証と論治を合わせて「弁証論治」と言います。

 

頭痛症状を訴える人によくみられる「証」の代表的なものをご紹介します。

 

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1.外感頭痛

1-1.風寒頭痛「冬に流行する風邪によって引き起こされる」

  • 症状: 頭痛が発作的に起こり首と背中に痛みが広がる、悪風寒さを嫌う、風に当たると痛みが増す。のどの渇きはない。
  • 証候分析: 風寒が体内に侵入し、頭に清陽の気が閉じ込められ痛みが発生する。
  • 舌苔:薄白
  • 脈:浮
  • 治療法:疏散風寒
  • 漢方薬:川芎茶調散
  • 経穴:列缺、風池

1-2.風熱頭痛「インフルエンザのような発症後に高熱が引き起こされる感染症」

  • 症状: 頭痛と張るような痛み、またズキズキと割れるような痛みが起きる。発熱、悪風、口の渇き、喉の痛み、便秘
  • 証候分析: 風熱が陽絡に侵入し、清竅を乱すことで、頭痛と脳の膨張感が生じ、激しい頭痛が起こる。
  • 顔色:紅潮
  • 舌質:紅
  • 舌苔:黄
  • 脈:浮数(風熱邪の特徴)
  • 治療法:疏風清熱
  • 漢方薬:芎芷石膏湯
  • 経穴:曲池、風池

1-3.風湿頭痛「風邪をひいたあとに、慢性的に続く頭痛」

  • 症状: しめつけられるような頭痛、全身のだるさ、胸がムカムカと苦しい、尿が出にくい、境界がはっきりしない不定形の便
  • 証候分析: 風湿が頭頂部に侵入し、清空が邪によって閉じ込められるため、しめつけられるような頭痛を感じる。
  • 舌苔:白膩
  • 脈:濡(湿邪の特徴)
  • 治療法:袪風勝湿
  • 漢方薬:羌活勝湿湯
  • 経穴:風池、陰陵泉

2.内傷頭痛

2-1.肝陽頭痛「ストレスや疲労によって起こる頭痛」

  • 症状:頭痛とめまいが起こる。痛みは偏頭痛もしくは両側に起こる。怒りっぽくなる、不眠、目の充血、口の中に苦味を感じる。
  • 証候分析: 様々な風によるめまいは、すべて肝に属し、肝気が失調し、肝陽が偏ると、邪気が上逆して清竅に入ると、頭痛とめまいが起こる。
  • 顔色:紅潮
  • 舌質:紅
  • 舌苔:薄黄
  • 脈:弦、有力(肝陽の特徴)
  • 治療法:平肝潜陽
  • 漢方薬:天麻鈎藤飲
  • 経穴:太衝、風池、百会

2-2.腎虚頭痛「老化や過労による体力低下によって起こる頭痛」

  • 症状: 頭に空痛(空虚感をともなう痛み)が起こる、めまい、腰膝酸軟、疲労感、耳鳴、不眠。
  • 証候分析: 脳は髄海で腎に属します。腎が虚弱で髄が栄養されないと、頭に空痛やめまい耳鳴りが引き起こされる。
  • 舌質:紅
  • 舌苔:少苔
  • 脈:細、無力(腎陰不足の特徴)
  • 治療法:養陰補腎
  • 漢方薬:大補元煎
  • 経穴: 復溜、腎兪

2-3.血虚頭痛「出血などで血が不足することで、気血のバランスが悪くなったことによって起こる頭痛」

  • 症状: 頭痛、ぐるぐる回るめまい、疲労感
  • 証候分析: 血分の不足により、虚火が上昇して、頭痛とめまいが起こる。
  • 顔色:蒼白
  • 舌質:淡
  • 脈:細弱(血虚の特徴)
  • 治療法: 養血安神
  • 漢方薬: 加味四物湯
  • 経穴: 三陰交、膈兪

2-4.痰濁頭痛「食事など生活習慣の不摂生によって引き起こされる頭痛」

  • 症状:頭痛、頭がぼんやりとした状態になる。みぞおちのつかえ、眩暈、胸のつかえ、嘔吐感や痰やヨダレが多く出る。
  • 証候分析:脾の機能不全により痰が停滞し、湿痰が清竅を覆い、清陽が展開できないため、頭痛とぼんやりとした様子になる。
  • 舌苔:白膩
  • 脈: 弦滑(痰濁内停の特徴)
  • 治療法: 化痰降逆
  • 漢方薬: 半夏白朮天麻湯
  • 経穴: 豊隆、陰陵泉

2-5.瘀血頭痛「長期間の病気や頭部の外傷によって引き起こされる頭痛」

  • 症状:痛み止めが効かない長期間の頭痛、常に同じところに痛みが起こる。頭痛はえぐられるような激しい痛みで耐え難いもの。難病などで闘病している方や頭部打撲などの既往歴がある人が多い。 
  • 証候分析:長年の病や、頭部の外傷により、瘀血が頭に留まるため、脈絡が通じなくなることで、頭痛が引き起こされる。
  • 舌質:紫
  • 脈:細渋
  • 治療法:活血化瘀
  • 漢方薬: 通竅活血湯
  • 経穴: 三陰交

まとめ

東洋医学の弁証論治と西洋医学を組み合わせることで、漢方や鍼灸治療にプラスして西洋医学の検査や薬剤を適宜取り入れることで、より精度の高い頭痛治療が可能になると考えています。

 

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