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 『ウイングメーカー』 の続編。前作を読まずに本作だけ読んだ場合、用語に関しては、ほぼチンプンカンプンになってしまうだろう。本書では、ウイングメーカーのことをセントラルレイス(中央種族)と表現している箇所があったりする。2005年9月初版。
 

 

【ジャミッソン・ネルダ】
 
ジャミッソン・ネルダは、本書、『ウイングメーカーⅡ』で描かれているキーパーソン。
 1950年代半ばには、数機の地球外の宇宙船が、内部にエイリアンが生きている状態で回収された。この重大事件は、アメリカ合衆国だけではなく、ソビエト連邦や南アフリカでも起こっていた。ボリビアでのそのような事件のひとつにおいて、才知溢れる電子工学の専門家であったパウロ・ネルダは、墜落したUFOからあるナビゲーション装置を取り外した。・・・中略・・・。
 パウロ・ネルダと彼の4歳の息子であるジャミッソンは、1955年にアメリカ合衆国市民になった。息子のジャミッソンは、父の死後、ACIOに加入し、言語学と暗号化技術、そして暗号解読テクノロジーの第一人者となった。(p.10-11)
 宇宙船回収とエイリアン捕獲事件で、最もよく知られているのはロズウェル事件だけれど、これは日本人に深く係わるゼータ・レクチル捕獲事件だったらしい。

 

 

【TTP:技術移転プログラム】
 1950年代における生きたエイリアン回収は、ACIOに新たなアジェンダを生み出した。テクノロジー・トランスファー・プログラム(TTP:技術移転プログラム)は、ゼータ・レクチルとコルテウムという2つの別個の宇宙人から生じたものである。・・・中略・・・。
 ACIOは、ゼータとコルテウムと共に開発したTTPから生まれたテクノロジーの倉庫であり、情報処理センターだった。・・・中略・・・。集積回路やレーザーのような、その時代以前にはなかったテクノロジーは、ゼータ、コルテウムとACIOのTTPの結果の一部であった。(p.11)
 TTPとは、リバース・エンジニアリングのこと。(p.264)
   《参照》  『あなたもETとコンタクトできる』 グレゴリー・サリバン (ヒカルランド) 《前編》
            【リバース・エンジニアリングという両刃の剣】
   《参照》  『地球「超」アンダーワールド[内部次元]への侵入』 マオリッツオ・カヴァーロ
            【悪用されているET技術】

 前作の『ウイングメーカー』に、ゼータ・レクチルという宇宙人のことは記述されていなかったと思うけれど、下記リンクを辿れば、ゼータ・レクチルは日本人に関わりの深い宇宙種族であり、それ故にこそ、アメリカによる戦後の日本占領がより強固なものになったことが推測できるというもの。
   《参照》  『地球の兄弟星〈プレアデス〉からの未来予知』 吉濱ツトム (ヒカルランド) 《前編》
            【地球とゼータレクチルとエササニ】
   《参照》  『ドラゴニアンvsレプティリアン これが《吸血と食人》の超絶生態だ!』高山長房《2/5》
            【アメリカの日本永久占領の力の入れよう】
   《参照》  『『竹内文書』と月の先住宇宙人』 飛鳥昭雄 (徳間書店) 《前編》
            【ロズウェル事件のインパクト】

 

 

【ACIO】
 2026人の科学者の内、11人が気象に関連するテクノロジー開発に配属されていた。他の大多数の職員は、金融市場操作と検知されないオペレーションを可能にする暗号化技術など、複雑なテクノロジー開発に携わっていた。
 ACIOは影の支配者と共に歩んできた長い歴史を持っていた。情報機関と民間産業の権力者たちは、ACIOの頭脳集団とその革新的な技術を崇拝していた。(p.27)
   《参照》  『ウイングメーカー』 shima訳 (VOICE) 《前編》
            【ACIOのテクノロジー】

 上記にある“影の支配者”について、別の個所では以下のように記述している。
「公式な名前はないんだ。ある者は彼らをイルミナティ、あるいはビルダーバーグ・グループと呼んだが、単なる偽名にすぎん。我々は、彼らをインキュナブラと呼んでいる。我々には、それがどんな組織なのか、どんな運営をしているのか全く分からないのだが、ACIOからかなりの量のテクノロジーを得ていると考えている・・・特に暗号化とセキュリティの技術に関して。フィフティーンは彼らと共謀していると私は踏んでいる」(p.131)
 “インキュナブラ” は、ヨーロッパにおいて書物が作られるようになった “初期の頃の書籍” を意味する言葉だけれど、欧米人はどうもこの単語を秘密結社的な意味合いを含む単語として使う傾向があるらしい。揺籃期においては書物こそが重要情報保管媒体だったからなのだろう。
   《参照》  『エステルゴムの春風』 持田鋼一郎 (新潮社)
            【書物を愛する国】

 ACIOとラビリンス・グループはいずれも機密機関で、“フィフティーン” は、最高機密レベルであるシークレット・レベル(SL-15)であることから、ACIOの最高責任者のことを言っている。
   《参照》  『ウイングメーカー』 shima訳 (VOICE) 《中編》
            【最高のエリート軍団】
            【ラビリンス・グループ】

 

 

【ネルダとウイングメーカーとの対話】
「あなたは誰ですか?」
「我々はあなたが未来になるもの。あなたはかつて我々であったもの。我々は共に人間の魂を定義するものである。我々の名前は、あなたの言葉に翻訳すればウイングメーカーである。我々はファースト・ソースの光の中で、互いに浸透し合っている。
 あなたは、あなたを迎え入れることができるように減速した弱い光の中に住んでいる。我々はその弱い光に「統合の言語(ランゲージ・オブ・ユニティ)」をもたらすのだ。そうすれば、あなたは自分がどのようにして、新しい宇宙構造へと統合されていくのかを理解できるようになるだろう。想像すらできない、壮大な宇宙的構造だ」
 ネルダの心の中に父の声がよぎった。
「新しい霊性は宇宙論的理解を基礎とするだろう。それはあまりにも深淵であるがゆえに、マインドで包含することはできない」(p.29-30)
 マインドという単語については下記リンクで。
   《参照》  『ハートの聖なる空間へ』 ドランヴァロ・メルキゼデク (ナチュラルスピリット)
            【マインドとハートの創造の違い】

 下記は、上記の別表現というか補足だけれど、機械論的宇宙はマインドの産物で、多次元的宇宙はハートでないと包摂できないと言っている。

 

 

【機械論的宇宙と多次元的宇宙】
 進化論は「機械論的宇宙」というあなたがたの既存のパラダイムの上に構築されている。それは適切な計器を使用すれば観察が可能な、客観的な現実において分子というマシーンが無機的に機能している宇宙である。宇宙は実際のところ、あなたがた自身の統一(ユニティ)と全体性(ホールネス)の感覚を通して知る以外、いかなる計器をもってしても不可知である。全体性への知覚は、果てしなく「人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)」の内に開かれてゆく。なぜなら、多次元的宇宙の文化は、統一性の内に根を下ろしているからである。ホールネス・ナビゲーターが来たるべきシフトの中でその姿を現すとき、あなたがたは自分が何者であるのかという認識を分解し再構築するだろう。そしてこのプロセスにおいて、人類はかつて不可能であった霧の中から、光の川のように浮かび上がる。
     第12室「ホールネス・ナビゲーター」より抜粋 ―― ウイングメーカー (p.13)
 この『ウイングメーカー』が日本で出版されたのは2005年だから、上記書き出し中にある “来たるべきシフト” は、2012年を意図していたのだろうけれど、その時、シフトは起こらなかった。
 しかしながら、近年出版されているスピ系著作の中には、『意識の量子飛躍 11:11 アンタリオン転換』 のように、シフトは2025年と明記しているものも現れている。
 2012年のシフトは、闇の勢力による9・11ヤラセ・テロの敢行によって実質的に阻止されてしまったのだけれど、光の勢力の巻き返しが着実に進行しつつある今日、2025年シフトの可能性は膨らみつつあるだろう。
 だからこそ、シフトを容易にするために、意識の進化方向をナビゲートしている。

 

 

【ホールネス・ナビゲーター(全体性への指南役)】
 すべての人間の生命にはホールネス・ナビゲーターが埋め込まれている。それが真奥の叡智である。
 コアの叡智が、「人間という装置」は「かけらとしての存在」であり、全体性と統一性へ通じる道そのものなのだということを知覚させてくれるのだ。
 ホールネス・ナビゲーターは、何にもまして全体性を追求するのだが、地球を支配する、組織構造や両極性、直線的な時間観念、および分離主義文化のエネルギーによってしばしば航路から吹き飛ばされてしまう。
    第12室「ホールネス・ナビゲーター」より抜粋 ―― ウイングメーカー (p.213)
 アセンション(次元上昇)は、ホールネスへの階梯を昇ってゆくことであるのは言うまでもない。アセンション問題に興味を持ち、徐々に意識を飛躍させつつある人々は、“地球を支配する、組織構造や両極性、直線的な時間観念、および分離主義文化のエネルギー” という呪縛から解放されつつあるはず。