《前編》 より

 

【バランスの問題?】
まほ  2度の臨死体験で確かにスピリチュアル的には高い所に上がったんですけど、結局はバランスの問題で、「じゃあ、人間性はどうか?」って試されることになったんです。人ってスピリチュアルな部分でいくら上がっても、土台がしっかりしていなければ、やっぱり倒れるんですよね。頭でっかちになって。
人と本音で話しているか、いつも自分が素直か、誤魔化していないか? 人間関係はどうか? そういう基本的なことを別にして、スピリチュアルな高次な体験だけしても、バランスが悪い。(p.115)
 「本音」、「素直」、「誤魔化してない」の反対側にある共通語は「虚偽」になるだろうけど、それがいけないのはスピリチュアルな領域では嘘が通用しないことを体験していながら、現実界では安易な嘘をまとってしまうことに偽りがあるからだろう。スピリチュアルを志向するなら、現実界を混乱に陥れている悪党どもと自分自身との、“この点における明確な違い” を確かなものにしなければならない。
 現実界だけの領域で言うなら「バランスの問題」であっても、高次元界からみれば「進化停止の問題」である。
   《参照》  『22を超えてゆけ』 辻麻里子 (ナチュラルスピリット)
            【地球との音程のズレ】

 

 

【「ワクワク」するには、感情のデトックスから】
亜希子  それで何かあると落ち込んだり、相手を責めたりするんだけど、そのときに「私は怒りっぽくてダメだわ」って反省しちゃダメなのよね(笑)。
 特に40代、50代の人は、ときめきよりも先に、自分の怒りや悲しみに触れたほうが早いかもしれない。そうしたネガティブな感情を出してあげてからのほうが、ワクワクがどんどんわいてくるんじゃないかな。
まほ  その通り! 「ワクワク」に違和感がある人は、怒りや悲しみを感じたほうがいいですね。
なほ  どんな感情も味わうこと、まるごと自分を認めて、愛することは基本ですしね。
紘矢  そう言えば、「気づきのセミナー」でも、先生がどんどん怒らせる様なポイントをついてくる。触れられたくないようなところをわざと。
亜希子  怒りってひとつの大きなパワーで、変容の起爆剤になる。・・・中略・・・。ネガティブな感情は安全な環境で出してあげると、本当にすっきりして癒されるものなんです。(p.121-122)
 バシャールが勧めていた「ワクワク」だけれど、「なかなか実践できない・・・」と思っていた人はかなり多いはず。それは、過去に溜め込まれていたマイナス感情のデトックスがされていないから、というのが大きな理由だろう。
 安全な環境下・状況下で、溜まっていた感情を開放する。いろんな方法があるけれど、下記は2つの例。
   《参照》   『しあわせ脳 練習帳』 黒川伊保子 (講談社)
            【反省しなくていい】
   《参照》   『聖なる恋愛コード81』 Masako (徳間書店) 《前編》
            【喧嘩のススメ】

 

 

【「ワクワク」の本当の意味】
なほ  実はワクワクって、ときめきだけじゃないんです。「感情が湧く」という意味の「湧く湧く」なんです。水が湧くように、自分の中から自然に湧き上がってくるものってこと。だから、怒りも「湧く湧く」なんですよ。・・・中略・・・。
亜希子  ああ、本当にそう。私が「気づきのセミナー」で経験したのも、そんな感じで、世界が数倍明るくなって。
なほ  みんな出したいだけなんですよ。感情は出し切ったら、終わるんです。(p.122)
 こうして知ってしまえば「実に、ごもっとも」なのに、「だったら、なぜバシャールは、ワクワクの本当の意味を、最初からこのように伝えなかったのか?」という疑問が生じる。
 バシャールの本来の活動拠点(担当地域)はアメリカ西海岸だから、最初に触れた自制心旺盛な日本人訳者が、自発的にこの部分を削除してしまったのかもしれない。
 ワクワクについては、さらに重要なことを、《後編》にも書き出しておいた。

 

 

【あっちの世界で思うこと】
まほ  体から抜けて、そっちの「意識になったら、絶対、全員すぐ思い出しますよ。「あっ、これかー。ああ、この世界、知ってる」って(笑)。
紘矢  生まれる前はそこにいたから。
まほ  そう! だから、あっちの世界なんか、なーんにも珍しくないんですよ。「あはは、あれねー!」みたいな。(笑)。
一同  (爆笑)
紘矢  誰でも知っているわけなんだから。
まほ  そう! たとえば1000年向こうにいて、待って待って、やっと1年だけ筒(肉体)に入る機会を与えられたのに、出ちゃったよぉ・・・みたいな感じなんです。だから、出ちゃったときに「こっちじゃなーい! 大事だったのは、筒の中にいるときのほうだったよぉ」って。
紘矢  今、ここにいる、生きているっていうのは、すごい貴重なことなんだね。大切なのは今、ここだ!
まほ  私も、向こうのほうが有り難いと思っていたんですよ。でも、みんな、出たら絶対思うと思います、「大事に生きよう。こんな貴重なチャンス、大事にしなくちゃ」って。(p.146-147)
 で、この続きがある。

 

 

【「有り難う」の意味】
まほ  あと臨死体験中にすごく遠くに行きすぎると、体が怖くなって、戻りたくなるんですよね。そのとき魔法の言葉があって、それが「有り難う」なんです。「有り難う」って言うと、少しこっちの世界に戻ってこられたんです。それは、向こうの奇跡だけの世界より、思い通りにならないこの現実のほうが「有り難い」から。
思い通りにいかないほうが「有るのが難しい」、奇跡なんです。「有り難う」は、「この現実こそが奇跡」という意味なんです。(p.153-154)
 今、苛烈な現実界を生きていると思っている人は、「冗談じゃねぇーよーー」って言うんだろうけど、そう、冗談ではない。

 

 

【“仏陀意識”が教えてくれたこと】
まほ  そう。この世の仕組みに気づく。輪廻転生というもの、自分が回っていることに気づくとか。
――それで、「ああ、じゃあ、解脱しても、この仕組みが分かっても、それだけでは人は幸せにはならないんですね?」と言ったら、「あっはっはー、よくわかりましたね」って(笑)。
それで、「幸せはあなたがこれから見つけるんですよ」と言って、そこからポンッて出されちゃったんです。
紘矢  あっはっはー。
まほ  目覚めてから、「これはみんなに伝えないと」って。(p.153)
 ブッダが言っていた究極の悟りである解脱とは、「輪廻転生から出る」ということだから、この悟りは現実世界を生きるための智慧ではない。現実界を生きる上での悟り(智慧)は、別にあるのだということ。
   《参照》  『大天運』 深見東州 (たちばな出版) 《前編》
            【真髄とは】
   《参照》  『ブとタのあいだ』  小泉吉宏  メディアファクトリー
            【そのまんまを生きる】

 

 

【クリスタルのでき方】
まほ  それから、石のことも教えてもらいました。地球がグリッド状になっているのが見えたんです。そのグリッドの線と線の間、ポイントにはエネルギーがたまりやすいんですよ。・・・中略・・・。
 私たちはクリスタルの成分はわかるけど、「なぜ、できるのか?」はわからないですよね。あれは私たちの純粋な思いがあふれ出たときに、そのエネルギーが、たとえばブラジルのアマゾンのあるポイントにたまっていくんです。それがある程度たまると、クリスタルが発生し、現実化していく。「ああ、私たちの意識と地球の全部がつながっていたんだーー」って感じました。(p.151)
 スピな存在たちが「クリスタルを持ちなさい」と進めている理由と、アースキーパークリスタルのPちゃんがブラジルから日本に来た訳もちょっと分かるかな。
    《参照》   『超シャンバラ』 ダイアン・ロビンス (徳間書店) 《後編》
              【水晶のエネルギー】
    《参照》   『アースキーパークリスタル“ Pchan ”』 小川雅弘 (SDI)