《前編》 より

 

 

【国民財産の管理部門】
 金融恐慌などが起きるたびに、それぞれの国の優良企業が「闇の支配者」の手に落ちしまう。このようなことを繰り返しているようでは、格差社会化が進むばかりである。
B 要は、一度きちんと操業して、みんなのためになるいいものをつくった企業はそのまま残すとか、乗っ取られた企業を取り戻して、然るべき方法で再配分するとか。ノルウェーのように、国家が管理する国民財産の管理部門に委託するという方法が考えられると思います。
 ノルウェー人は、平均して億万長者と呼べるレベルの資産を持っています。財産管理の方法が優れているからです。
R 貧富の差がないということですね。(p.126-127)
 日本企業社会に普通にあった「相互持ち株制度」を否定し、「株式保有率が33.3%で経営権を持てる」ようにしたのが、小泉政権・竹中大臣の時。シャープもこれで経営が傾き、台湾企業へ身売りすることになった。
   《参照》   『売国者たちの末路』 副島隆彦・植草一秀 (祥伝社)
            【「小泉・竹中政治の闇」】

 今、日銀は、日本企業の株をかなり買い集めているらしい。少なくとも、多くの秀でた日本企業の株式が、外資に買い占められて、日本社会全体がみすみす格差社会へと真っ逆さまに落ちてゆくより、はるかにマシである。
 とはいえ、そもそも日銀は、ロスチャイルドが経営権を持っている私設機関であるというのが実態。
   《参照》  『ロスチャイルド200年の栄光と挫折』 副島隆彦 (日本文芸社) 《中編》
            【国立銀行(今の日本銀行)】

 ではあるけれど、今、世界では、根本的な権力移行が起こっている。国際金融カーストの上位に位置するロスチャイルド一族やロックフェラー一族は凋落し、後は残党どもの整理段階らしい。

 

 

【「フライ・バイ・ワイヤ」というカード】
B いま、アメリカ経済の破たんについての交渉が行われています。軍部は、自分たちの給料の振り込みが止まったら戦争を起こすと前からいっています。全世界の航空会社で使われている民間航空機のほとんどは、ヨーロッパかアメリカでつくられています。
 近年つくられた機体は、リモコンで乗っ取ることができます。英語ではフライ・バイ・ワイヤといいます。すべてをコンピュータ制御で操作する方法です。もちろん着陸もできます。・・・中略・・・。アメリカは、飛行機を乗っとってどこでも好きな場所に飛ばすことができるぞと脅しをかけています。これは、あくまで交渉のカードとして使っているものです。(p.148-149)
 ところが、ウクライナやイランでは、アメリカ軍の無人偵察機がロシアの技術で乗っ取られて、そのまま強制着陸させられたのだという。
 このような状況なので、もはやネオコンの残党たちがどう画策しても、第三次世界大戦は起きないのだし、大きな紛争も起こらない。
 しかし、日本では今後も、ネオコン支配のマスゴミどもが「カラ騒ぎ」を続けることだろう。

 

 

【経済学の概念の根本が変わっている】
B GDPの伸び率だけを尺度にした経済運営は、そもそも間違っていました。多ければよいというものではありません。外国の経済学の授業でも、何かを商品化しなければ価値はないという考え方が終わりつつあるとされています。
 たとえば、ブータンで活用されているGNH(グロス・ナショナル・ハピネス)のように、経済が目指すゴール自体が変わってきています。経済学の概念の根本が変わって、儲かる商売やインセンティブの質が変わってきています。
R どこの総合大学にも経済学部がありますが、どうやってものをたくさん売るかということを教えること自体が間違っているという考え方になってきていますね。まあ、またまたうちの息子もそうなんですが、最近は環境経済学という学問を専攻する学生も増えています。経済と環境のバランスを考えないと、地球はやっていけないと思いますね。
 GNP(国民総生産)という言葉も、もう使うべきではありませんね。ものをいっぱいつくればいいという話ではありません。(p.164-165)
 ブータン人は、近年までモノの豊かさを経験してこなかったのだから、GNHと言ってもそれは虚飾である。GNHを本気で言えるようになるのは、GNPの虚妄を知ってからだろう。
  《参照》  『もう一つの日本』 皆川豪志・徳光一輝 (ソフトバンク新書)
            【ブータンの現状】

 ところが、バカバカしいほどにモノに溢れた時代を経験しながら、いまだにGNPを自慢したい日本人であるなら、それは完全なる前世紀人(20世紀人)である。まったくもって「ガイアの意識の進化」にキャッチアップしていない。
 何らかの地球規模のイベントによって、物欲の虚妄に気づけた人類は、本当に必要なモノの生産だけを行い、残りの時間は、“魂”が欲することのために過ごすことを選択するようになるだろう。
 世界をまとめ先導する役割を持っている日本人は、今のうちに、その方向に意識をシフトさせなければならないのだけれど、いまだにGNPを信仰し、バブルの再来を夢見ているような愚か者たちは、海に流されてしまうことだろう。
 近未来の日本は、GNP世界40位くらいで、世界のリーダとしての役割を果たすような文化国家になっている。

 

 

【イエズス会とバスク人】
B イエズス会というのはいろいろ叩かれているけれども、基本的にはフリーメーソンの南米流入を防いできました。・・・中略・・・。僕は上智大学に通っていました。上智はイエズス会の大学です。僕自身はイエズス会ではないけれども、自分の目で見た先生たちは、みんな貧困の誓いをしています。・・・中略・・・。男女関係についても、きちんとした貞操観念があって、まじめな人がほとんどです。
 いろいろなことを書かれているけれども、僕が直接会ったイエズス会の人たちは、決して変ではありません。
R フランシスコ・ザビエルは、スペインのバスク人だという話があります。日本のイエズス会にも、いまバスク人の神父が30人いるそうです。びっくりしました。
B バスク語というのは、ハンガリー語とフィンランド語などと一緒で、語順が日本語と同じです。もともと同じ種族だという話もありますね。フィンランド、ハンガリー、バスクとモンゴル、韓国、そして日本です。(p.176-177)
 イエズス会については、歴史上、光と闇それぞれの派閥があったのだろう。
  《参照》  『これが闇の権力イルミナティの内部告発だ!』 ベンジャミン・フルフォード (青志社) 《前編》
           【イルミナティの起源】

 上掲リンクに、上智大学の卒業生であり教授であった渡部昇一先生の事例がリンクされているけど、日本は古代キリスト教の奥義を保有している国だから、日本に来ているイエズス会士は、そのことを知っている人々のはずである。
  《参照》  『フォトンベルト 地球第七周期の終わり』 福元ヨリ子 (たま出版) 《中編》
           【聖書の原典:「宇宙の真理の奥義」】

 

 

【日本の病巣:電通】
R 僕は歴史を勉強していて、D社をつくったのは満州国通信であることを知りました。そして、満州国通信の設立にはニューヨークのシオニストがからんでいたのでびっくりしました。そんな段階からやっていたんです。・・・中略・・・。D社こそが最大のガンだと思います。日本の病巣です。メディアの人たちも、どこの新聞もテレビ局も、編成局長とか編集長とか、ほとんどみんな縛られているということを聞いています。(p.194-195)
  《参照》  『人類への警告⑥ 真の支配者』 高山長房 《前編》
           【電通の正体】

 

 

【さまざまな嫌がらせ】
R 僕のところはすごかったですよ。変な右翼が60~70人と、公安警察が40~50人一緒に来たこと-があります。僕の事務所と自宅と、同じ日に午前と午後できました。・・・中略・・・。自民党のT教会系の議員が発案して、リチャード・コシミズの口を封じるために恫喝をかけろという話だったようです。
B T教会も、結局はナチス、そしてブッシュですね。
R そうなんです。凄かったですよ。・・・中略・・・。
 そこで、すべて映像に記録させてネットにあげたら、何十万という単位の回数で再生されています。(p.198-199)
 リチャード・コシミズさんのYouTube動画は多すぎて、タイトルが分らないとこの動画を探すのは大変。
 なぜ、T 教会(=統一教会)や公安警察が嫌がらせをするかは、Rさんの著作: 『日本の魔界』 を読めばわかる。

 

 

【バイオエタノール】
R バイオエタノールの原料になるのは、トウモロコシとかの穀物だとばかり思っていたら、その辺に生えている雑草でも、どんどんぶちこめばできるようになってしまったんです。いまは、その辺の雑草でもなんでもいいんだそうですよ。
B 日本をウザイと思っている人は、たくさんいるんです。
R そう、そうなんですよ。余計なことばかりするから。愛知県の田舎の、従業員が25人くらいの会社が作ってしまう。そういうのを必死になって潰していかなければならないから、裏社会も大変です。(p.233)
 リッター僅か50円で販売できると書かれている。
 ブッシュ政権時代、トウモロコシをバイオエタノール原料にしたので、南米の貧困層が食糧難になったという話は記憶に新しい。権力者どもは、私利私欲のためなら、どのような社会不正義でも、おちゃのこさいさいで行うという実例。
 石油や原発などなくても、代替エネルギーなど、とうの昔からいくらでも存在しているけれど、どれもこれも、封印されたり、闇に葬られたりだらけである。

 

<了>
 

  リチャード・コシミズ著の読書記録

     『世界支配者たちとの壮絶なる戦い!!』

     『リチャード・コシミズの未来の歴史教科書』

     『日本の魔界』   ★