イメージ 1

生と死と宇宙、人間に係るこの3者の相関を明確に理解することができるというだけでも、本書を読む価値はあるけれど、それ以外にも、多くの学びや解明の鍵が提供されている。2017年3月初版。

 

 

【超常的かつ霊的な体験に基づいて書き下ろした著作】
 本書『ゼロの革命』は、私が大学病院時代のおける、27歳の時の超常的かつ霊的な体験に基づいて書き下ろしたものです。
 今まで公表しなかった理由は、何分、死後の世界から垣間見た話でもありますから、私としては、オカルトチックに思われるのも極めて心外であり、遺憾でもあったからです。(p.27)
 「こう記述されているからこそ、読むに値する書物である」と思う人は、どれくらいの割合でいるのだろうか。
 体験なき記述は、机上の空論と同じで、ほぼ役に立たない。ところが、超常的ないし霊的な体験など一切ない人々ほど、このような体験に基づいて記述された重要な内容を、オカルトだの都市伝説だのと言って門前払い扱いするという逆転ダイナシ現象が起こっているのではないだろうか。もったいないことである。

 

 

【人類共通の自己完結すべき目的】
 今の世の中は、現世利益の場当たり的な目標のためだけに終始して、富士山の頂上が分らず、青木ヶ原の樹海を彷徨っているような生き方をしているのと同じです。
 一人ひとりの現世での自己実現のための目標はあったとしても、共通の宿命として訪れる、死線を越えたところにあっていいはずの、人類の共通の自己完結すべき目的がないのです。(p.36)
 人類の共通の自己完結すべき目的を、一言でいうなら「霊主体従への進化」ということになる。
 なぜなら、「霊主体従」の世界こそが「死後の世界=宇宙霊界」であり、そここそが輪廻転生する魂が属する本来の世界であり、人類進化の先にある世界だから。
 そして、共存、共栄、共生、共育と言った、この地球上で人類が実現すべき手本が実在するのが、進化の先にある世界だから、ということもある。
 ところが、この地球という惑星の支配者たちは、このことを人類大衆に気づかせないために、貨幣経済制度下における物欲拡張呪縛世界を考案し、宗教を考案し、いつまでも地球生命圏からの卒業を阻むための“洗脳”をしてきているのである。
 しかし、近年、叡智の伝承者さんたちは、以下のような気付きを地球人にもたらしてくれている。
  《参照》  『空なる叡智へ』 サアラ (ヒカルランド) 《前編》
           【地球への奉仕者たちへ】 【知ること】
             ~【新たな楽園を築くために】

 

 

【進化の原動力】
 人間の本性には、一言で言って、「向上心や公徳心、仁篤心」にあるのではないでしょうか。
 個人的には親不孝な人間でも、家族のため、氏族のため、民族のため、国のため、世界のためといったように、より次元の高い公儀のために貢献することに、ある種の生きがいや達成感などを持つように、本性の中に仕組まれているのではないでしょうか。
 この公的な貢献に対する向上心や公徳心が、進化というプロセスの原動力になってきたと思います。(p.42-43)
 向上心とか公徳心とか仁篤心ってあるけれど、簡単に一言で言うなら、「愛」でいいだろう。
 ところで、
 受験勉強を終わっている世代にだって、勉学心や向上心は本来あって当然。
 チャンちゃんの場合も、「なぜ学ぶのか?」「なぜ読書記録をやめないのか?」と言われたら、「わずかなりとも、公的に貢献したいから」と躊躇することなく答えることができる。
 鈴木光司の小説三部作(りんぐ、らせん、ループ) は、ホラー小説などというジャンルに分類されているらしいけれど、本質的には未来社会救済のために著されたエポックとなる小説である。そのような小説の書き手だからこそ、以下のように語っているのである。
   《参照》  『なぜ勉強するのか?』 鈴木光司 (ソフトバンク新書)
           【なぜ勉強しなければいけないの?】
           【勉強の本質】

 向上心がなくなるのは、物欲、性欲、権力欲といった次元で人生を完結させてしまっているからである。即ち「愛」なき人生を生きている何よりの証拠である。それはまさに、地球支配者による洗脳の罠に嵌って、進化の軌道から脱線してしまった人生そのものである。
 “学び”のために物質過程の地球生命圏(二元性の世界)に生まれてくること(ディセンション)を選んでいながら、本源である“愛”を想起してアセンションすることを忘れてしまっているならば、下記リンクを辿ってみてください。もしかしたら、本書の主旨と同様な「本来の人生目的」を思い出せるかもしれません。
    《参照》   『神との対話 フォトブック』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版)

 

 

【「地球生活」を卒業して「宇宙生活(宇宙霊界)」へ】
 宇宙が厳然たる事実として存在している以上、地球生活の目的は、地球を超越した存在である宇宙生活のためにあるということになります。
 すなわち、地球生活の次の段階として地球霊界があり、その上位の段階に「宇宙生活」があるということになります。
 ・・・中略・・・。現在の地球生活から宇宙生活に移行するということは、分かり易く言いますと、肉体という地球での活動や移動のために魂が着用していたモビルスーツを脱いで、宇宙生活のためにモビルスーツに着替えるということです。
 「はじめに」でも書いたように、私はこの世界のことを、「宇宙霊界」と呼ぶことにしています。(p.43-44)
 宇宙生活=宇宙霊界ということは、宇宙で存在する場合は、地球生活のような物質過程の生命形態をとらないということ。
 人は死んだら「霊界」に移行すると言われているけれど、それは即ち、自らの魂の学びの段階(周波数)に合ったそれぞれ宇宙霊界に属するということになる。
  《参照》  『大除霊』 深見東州 (たちばな出版) 《後編》
          【霊界と星霊界】

 故に、ブルース・モーエンの『死後探索』や、坂本政道の『死後体験』 といった著作内容は、当然ながら宇宙探検(=宇宙霊界探検)になっている。
 霊界とは、肉体を持たない意識の世界のこと。故に、このことを受け入れることができない未熟な意識段階であり続けるということは、現状維持としての進化拒否、即ち、物質過程の地球生命圏での生存を選択し続けるということになる。「進化」とは「意識の進化」に他ならないのだから。
 「宇宙=永遠かつ無限=自由=意識」となりますから、「宇宙=意識」となります。(p.79)
 地球生活の存在目的は、死線を超えたところにある、宇宙生活をするための準備期間として唯一存在しています。(p.44)
 著者名は、地球生活における目的(宙というにおいてるため)になっているから、ペンネームなのだろう。

 

 

【子宮生活と地球生活】
 子宮生活は地球生活の準備期間であり、地球生活は宇宙生活の準備期間であるという、根拠と事実を検証して証明していきましょう。
 重要なことは、生活する環境圏における時間軸の長さと場の広さとその理由についてです。 (p.50)
   子宮生活    : 地球生活
 = 40週     : 平均80年  (時間軸の長さ)
 = 0.03㎥   : 行動範囲   (場の広さ)
 = 完全依存で不自由: 自立した自由 (理由)
 依存と不自由のメカニズムと、自立と自由のメカニズムは、宇宙の方向性を示唆しているように思います。(p.51)
 そうなんだけど、問題は、地球の支配者たちが、人類の自立を妨げるために、長年にわたってコントロール・グリッド(支配網)である「社会意識」を醸成させてきているということなのである。
 まずは、この「社会意識という檻」から出ないことには、広大な宇宙生活に心を飛ばし意識を向けることなどできはしないだろう。
  《参照》  『アセンションの超しくみ』 サアラ (ヒカルランド)  《前編》
          【社会意識(コントロール・グリッド)という檻から出る】
  《参照》  『地球人革命』 松久正 (ナチュラルスピリット) 《前編》
          【地球社会で築かれてきた「常識」と「概念」で生きてはダメ】

 「愛」を、「依存」や「執着」や「安全保障」に置き換えて認識してしまっているという、本質からズレタ認識の大元も、既存の社会意識や常識を基盤としているからである。
  《参照》  『アミ3度目の約束』 エンリケ・バリオス (徳間書店) 《前編》
           【愛と依存】          
  《参照》  『戻ってきたアミ』 エンリケ・バリオス (徳間書店)
           【愛と執着】
  《参照》  『神との対話 ③』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版) 《中編》
           【自由と安全保障】
  《参照》  『地球を救う愛のスイッチ』 ペガサス (ヒカルランド) 《前編》
           【愛の分量を量る“ものさし”= 自分を好きかどうか】