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 著者がアメリカ滞在中に著した新聞用コラムのいくつかを集めてできた本。帰国子女として日本に帰国して間もなく芸能界にデビューした当時、早くも紅白歌合戦に出ていた西田ひかるちゃんのことをよく覚えている。星条旗をデザインした服装で元気に歌っていたのだけれど、「天の鈿女みたいな美人の日本人女性なのに、なんでアメリカなんかの恰好するの!」と思ったものだった。2006年10月初版。

 

 

【女子高生が望む卒業祝い】
 アメリカで今年卒業した女子高生を対象に「卒業のお祝いに何が一番欲しい?」と聞いたアンケートが行われました。一番多かった答えを聞いて本当にビックリ。それは・・・なんと手術による「豊胸」だったのです。(p.40)
 アメリカの青春映画を見ればしばしばプラム(卒業パーティー)の様子が映し出されているけれど、アメリカでは何かしらパーティーが多い。男女ペアが習わしだから、10代からセクシーさを高めることや外見を飾ることで頭がいっぱいなのである。

 

 

【モーニング・アフター・ピル】
 性交渉の後、翌朝までに服用することからこうよばれている薬がいま、アメリカで話題になっています。・・・中略・・・ 「緊急的に妊娠を止める薬」という意味から、「エマージェンシー・ピル」とも言われています。(p.122)
 レイプなどの被害者に配慮して開発されたらしい。
 アメリカ全体の出産数の3割以上が10代だそうです。しかも10代の妊娠の8割は「望まれていない妊娠」で、大きな問題になっています。(p.122)
 「セックス」に関して放任的で「教育を受ける権利」を認めているアメリカには、託児所付きの学校まであるのである。なんかずれている。

 

 

【ハリウッドの宗教】
 その中でも有名なのは、トム・クルーズやジョン・トラボルタが入信しいている新興宗教「サイエントロジー」。トムはインタビューの中、その信仰があったから自分は助けられたと度々話しています。
 もう一つは、歌手のマドンナが信仰している「カバラ」。今、トレンディーになっているカバラとは、ユダヤ神秘主義思想であり、13世紀にスペインで広められ、2000年の歴史があるようです。・・・中略・・・。他の芸能人では、ブルトニー・スピアーズ、デミー・ムーア、パリス・ヒルトンらが同じ信仰を深めており、国内で信者が増えているようです。(p.53)
 ハリウッド自体がサイエントロジーの支配下にあるのだから、当然カバラもサイエントロジーに連なるダークサイドの宗教だろう。
    《参照》   『ドラゴニアンvsレプティリアン これが《吸血と食人》の超絶生態だ!』 高山長房 (ヒカルランド) 《3/5》
              【レプティリアンの基本とメディア支配】

 

 

【セールス電話】
 アメリカで生活してみて「もうイヤ!」と思うのが、セールスの電話です。一日に何度もあって、断る隙も与えてくれないセールストークがストレスになります。・・・中略・・・。
 実は、こうしたセールス電話の大半が、地球の反対側にあるインドからかかってきているのです! (p.66)
 近年は世界中で同じようなことが行われている。コールセンターは、たいてい高い語学力の人材がそろう人件費の安い国にある。日本の場合は中国。10年ほど前に大前研一さんが大連に造る計画を著作内で語っていた。今日のようにインターネットが発達している世界では、距離は何の関係もない。

 

 

【薬漬けにして障害者を量産しているアメリカ】
 アメリカのテレビを見ていて驚くのは、薬のコマーシャルが多いことです。・・・中略・・・。毎日何度も見ていると、「本当にそんな薬が必要なの!?」とも思うのですが、やはりそれだけ需要がある実態を感じます。
 中でもとっても気になっているのが、ADD/ADHD(注意欠陥多動性障害)のための薬です。(p.84)
 脳神経系の障害は、薬を飲むことで引き起こされているのである。近年の日本でもMSDとかDSMと表示された肺炎予防のコマーシャルが流れるようになっている。日本も、アメリカと同じように人間を薬漬けにして肉体と精神を支配しようとする国家になっているのである。マッチポンプではなくマッチマッチであることをきちんと理解しておくべき。
 絶対に薬に依存すべきではありません。下記リンクのコメント部にある動画を必ず見てください。
    《参照》   『これが[人殺し医療サギ]の実態だ!』 船瀬俊介×ベンジャミン・フルフォード (ヒカルランド) 《1/3》
              【「抗うつ剤」その他の処方例】
    《参照》   『これが[人殺し医療サギ]の実態だ!』 船瀬俊介×ベンジャミン・フルフォード (ヒカルランド) 《3/3》
              【ワクチンは、病人大量生産の仕掛け】
              【薬を飲むな!】

 

 

【シャロン・ストーン】
 2人の娘を交通事故とエイズで失ったという老夫婦と知り合った際、「孫がいないのは寂しい」と聞かされたストーンは、養子ならぬ“養孫縁組”し、夫婦を正式に自分の祖父母にしたのです! 今でもクリスマスに一緒に集まり、本当の家族のように接しているそうです。(p.100-101)
 アメリカでは血縁という意識は日本のように強固ではないし、養子縁組は慈善活動の一環としても社会的に認知されている。経済力のある人々や、子供がいない人々は容易に養子を育てることができる。人を殺して莫大な稼ぎを上げているネオコンのリチャード・アーミテージですら、多国籍の子どもたちを養子として育てている。日本人にとっては解せないダブル・スタンダード人間が、アメリカにはいっぱいいる。
    《参照》   『チャイニーズ・トライアングル』 譚璐美 (NHK出版) 《前編》
              【米中間の養子縁組】

 『氷の微笑』で知られているストーンは、とんでもなく冴えた子で、15歳で高校に進学したその年に、一気に大学へと飛び級してしまうほどIQが高かったという。女優業以外の分野でも型破りな発想と行動力を発揮して貢献しているらしい。

 

 

【世界のきれいな水順位】
 帰国後、同国(フィンランド)が2003年度の国連水開発リポートで「世界一水がきれい」と評価されたことを知り、「もう少し味わっておけば」と後悔しました。ちなみに日本は、カナダ、ニュージーランド、イギリスに次いで5位。(p.113)
 イギリスが4位というのが意外。あの灰色のテムズ川の色からはとても想像できない。

 

 

【日本のサマータイム】
 実は日本でも、私が生れるずっと前の1948年に連合軍総司令部(GHQ)の指導で実施され、不評で4年後の52年位廃止されたと知って驚きました。(p.121)
 へぇ~。
 直接関係ないけど、ついでに「半ドン」という言葉についてリンク。
    《参照》   『はいからさんが通る』  大和和紀  講談社
              【 「半ドン」 の語源 】

 

 

【ダフ屋】
 全米50州の半分以上の州で、ダフ屋行為が法的に認められていることを知りました。禁じている州でもブローカーのライセンスがあれば問題なし。(p.142)
 スーパーボウルでは、上段の2階席で5000ドル(約56万円)だったという。
 アホくさ! インターネットの発達も高騰に拍車をかけているとか。

 

 

【プラスサイズ・モデル】
 スリムな体型のモデルが当たり前だった女性向けの広告に、「プラスサイズ・モデル」と呼ばれる“普通の体系”のモデルが起用されるケースが急増しているのです。(p.156)
 小錦みたいな女性がテンコモリいる国で、今さら“普通の体系のモデル”という方がおかしい。

 

 

【ナンバープレート】
 アメリカに旅行された際、車のナンバープレートがカラフルでさまざまなデザインがあることに気付かれた方も多いでしょう。・・・中略・・・、全50州でデザインが違ってそれぞれの州にちなんだ色やモチーフが取り入れられており、写真を使っている州もあります。(p.184)
    《参照》   『楽しいハワイ留学』 ココナッツ娘 (アップフロントブックス)
              【レインボー・ステイト】

 その他に、環境保護など有益な社会事業の基金に充当するための独自のプレートもある。
 私の自分の車のプレートをクジラの尾びれ柄に替えようと注文したのですが、係の人に「今だと10週間はかかるね。刑務所は大忙しだから」と言われて驚きました。(p.185)
 『ホテルカリフォルニア』 でも、受刑者さんたちが環境保護基金のためのプレートを作っているかも。

 

 

【Locks of Love】
 最近話題になっているのが「Locks of Love」(愛の髪)という、小児がんのためにチャリチィーです。普通のチャリティーと違うのは、お金ではなく自分の髪の毛を寄付するのです。英語の「Locks」には「鍵」のほかに、「頭髪」という意味があり、・・・中略・・・。
 最低25センチの長さの束が必要です。・・・中略・・・。病院で髪の毛をなくした子供たちに贈られるのです。(p.204-205)
 子どもたちから送られる髪の毛が一番多いという。
 アメリカは社会全体でチャリティーが盛んで、このような善意は尊いことだけれど、ガンなど様々な病気の原因がどこにあるのか分かっているから、この捻じれた世界構造にタメ息が出てしまう。根本的な部分で、“愛に鍵がかかっている”のである。
    《参照》   『これが[人殺し医療サギ]の実態だ!』 船瀬俊介×ベンジャミン・フルフォード (ヒカルランド)《2/3》
              【抗がん剤という猛毒】

 

<了>