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 1999年から3期12年に渡って広島市長を務めた著者。本職は数学者だった。2004年7月初版。
   《参照》   『この数学書がおもしろい』 著者41名 (数学書房)
            【秋葉忠利・広島市長】

 

【被爆者でない人間が果たさなくてはならない責任】
 被爆者でもない、広島出身でもない私が、縁あって広島市長を務めているわけですが、そのことにも意味があるはずです。 ・・・(中略)・・・ 。被爆者と被爆者以外の人々との関係を改めて点検する必要性を示し、被爆者でない人間が果たさなくてはならない責任を象徴しているのです。(p.7)
 原爆投下から68年もたっている今日、直接の被爆者は非常に少なくなっているだろう。
 チャンちゃんは原子爆弾の戦争使用のみならず、核エネルギーの使用自体に同意できない。
 そもそも、いかなる者に対しても害を及ぼすことのないフリーエネルギー技術は既にできているにも関わらず、幾世代にもわたって放射能問題をもたらす原子力エネルギーを使おうとするのは、全くもって「狂気」という表現以外にありえないのである。
 さらに根本的に問題なのは、原子核次元でより根源的なカルマを創造しているという、余りにも重すぎる事実である。平和都市・広島のアピールは、より深遠なるこれらの次元まで取り込んで主張されなければ、地球の未来にとって確かな価値を生むものにはならないだろう。
    《参照》   『目覚めよ!宇宙人。』 山本耕一 (ヒカルランド) 《後編》
               【原子力が生むカルマ】
    《参照》   『日本中枢の崩壊』 古賀茂明 (講談社) 《後編》
               【パッケージ型インフラ整備】

 戦争に用いる破壊力という点だけで言うなら、原爆以上の破壊力をもつ爆弾など既に出来ている。
    《参照》   『宇宙人がアセンションを語り始めました』 田村珠芳 (徳間書店) 《前編》
               【核の時代は終わっている】

 日本は、破壊のエネルギー使用による地球の結末を知っていたから、これを封印してきたのである。
    《参照》   『日本人が知らない「人類支配者」の正体』 太田龍・船井幸雄  ビジネス社
               【破壊のエネルギーを封印してきた日本】
    《参照》   『失敗の愛国心』 鈴木邦男 (理論社)
               【日本は 「武器の進化」 を止めた唯一の国】

 今日の日本は完全に「闇の権力」に支配されきっているけれど、本来、日本が果たすべき役割は、破壊を生まない創造のエネルギーを世界にもたらすことである。それは、すべてフリーエネルギーの創出・実用化に掛っている。しかしそれは、日本人の意識レベルがネックになっている。
    《参照》   『これが無限の[光フリーエネルギー]発生の原理だ』 河合勝 (ヒカルランド) 《3/3》
               【フリーエネルギーは封印する】

 

 

【被爆者たちの出発点】
 被爆者たちの出発点はどこなのでしょうか。嘘のように簡単です。被爆者の皆さんの話の中で、いちばんよく聞くのは、「こんな想いは、もう他の誰にもさせたくない」という言葉です。人間であるかぎり。誰にもこんな想いをさせてはいけないのだということです。「誰にも」の中にはたとえば、原爆投下を命令したトルーマン大統領も入ります。原爆を発明した科学者、それを投下したアメリカの軍人もすべて入るという点が重要なのです。(p.26)
 日本人には、和解以前に、争い自体を避けたいという強い想いがあり、犯した罪についても責めたりはしないという精神性があるけれど、略奪や争いに明け暮れた時代の長い諸外国人は、この様には考えないのである。
 エノラ・ゲイという名の原爆投下機を操縦していたボール・ティベッツさんは、広島の平和記念資料館の館長をしていた高橋さんとの対話で、以下のように語っていた。
 高橋さんがおっしゃったことは、「こんな想いは誰にもさせちゃいけないんだ」ということでした。ティベッツ、当時の大佐は、「これは戦争である。自分は命令されればもう一度原爆を落とす」と高橋さんの前で言いました。 (p.67)
 平和運動の出発点(=日本人の思い)は欧米人には共有されない。
 歴史は征服者の物語であって、被征服者の思いは歴史になど残さないのが常である。
 日本人の思いは、戦争の世界、戦争の時代を終わりにさせるためにある。
 欧米人はいまだに、戦争を勝ち抜いて、地球の支配者であり続けたいのである。

 

 

【原爆投下機の名前】
 原爆と母という組み合わせで考えると2003年ワシントンで展示されることになり話題になった「エノラ・ゲイ」も、原爆投下機の機長であるポール・ティベッツ大佐の母親の名前です。(p.51)
 違うだろう。
 宇野正美さんは、エノラ・ゲイは、イディッシュ語で「天皇をやっつけろ」の意味になると書いていた。

 

 

【歴史を繰り返さないために】
 世界のリーダーたちのほとんどは戦争体験を持っていないのです。彼らは原爆の恐ろしさを想像することなど逆立ちしてもできません。ジョン・ハーシーの 『ヒロシマ』 や長田新の 『原爆の子』、大江健三郎の 『ヒロシマ・ノート』、そしてジョナサン・シェルの 『地球の運命』 さえも忘れられつつあります。その結果、ジョージ・サンタヤーナが警告した「忘れられた歴史は繰り返す」という言葉どおり、核戦争の危険性や核兵器の使用される可能性が高まっています。(p.30)
 大時代の状況下にあって、危機に敏感であることは、著述家たちの持つ大きな使命のようなものだろうけれど、彼らの著作すら読まれなくなっているのは、ちょっと寂し過ぎる。カナリアたちは無駄死に等しいことになってしまうのだから。
   《参照》   『心ゆさぶる平和へのメッセージ』 村上春樹 (ゴマブックス)
            【大江健三郎の 『同時代論集』 】

 

 

【「原爆」に関する世界の扱い】
 世界の大学では、ユダヤ人の体験、特にホロコーストの体験が、重要な位置を占めています。この体験は学問的に整理され、世界の若者たちに、重要な人類の経験、あるいは遺産として、多くの大学で教えられています。
 これに対して、広島・長崎の体験については、大学の体系の中で言及されることがほとんどありません。若い人たちにこの体験を伝える大学の講座もごく少数を除いてほとんどない状態です。(p.35)
 そうなっている原因は、原爆が原子力エネルギー利権に絡むからであり、より本質的には、ホロコーストの加害者・被害者の双方が、原爆投下の加害者だからである。
 ユダヤ人には、改宗することでユダヤ教徒になったアシュケナシーと、血族的に繋がっていたスファラディーといわれる大きな区分があるけれど、ホロコーストの被害者であるユダヤ人と言っても、その霊統・血統はアジア方面に移住して日本に住み着いた古代ユダヤ人(スファラディー)とは違う。
 ホロコーストの被害者であるユダヤ人たちは、そのことを正義の御旗に用いて、戦後のアメリカにおいてユダヤロビーを構成してきた。中東における火種を維持するための戦略である。ホロコーストの加害者側であるナチスも、被害者側のユダヤも、実際のところは戦争をビジネスとして巨万の富を収奪してきた「闇の支配者」が操っている俳優たちなのである。「闇の支配者」たちの近代における目的は、「アジアの封じ込め」だったのであり、最重点事項は「日本封殺」だったのである。
 しかし、「闇の支配者」たちは、その目的を完遂することはできないだろう。光の王家・日本が輝きを失うことはない。