《前編》 より
 
 
【オーラが示すもの】
 オーラは誰にでもあります。その輝きはその人の魂の進化度を表すものでもあります。(p.80)
 権力を持っていても、お金を持っていても、外見がどれほど立派であっても、そんなのはオーラに比例するわけではない。
 オーラは 『他人を愛する心』を高め、『他人への奉仕』 『全体への奉仕行動』 を起こすことによって、つまり善念、愛念を高めることによってのみ、輝きを増します。この 『他人を愛する』 度合いが魂の進化度にもなっているのですよ。 (p.81)
 芸人さんたちが、互いに同業者をヨイショするために、「オーラがある」 とかってお世辞を平気で言っているけれど、歯が浮くというよりはデタラメすぎるから止めた方がいい。

 

 

【ミルクの木】
「結実すると乳のような実が成り、乳が溜まり、乳を垂らすので、食器を枝にかけて吊るしておくのです。三ヶ月くらい乳を出し続けますよ」 (p.91)
 遺伝子工学を駆使して、植物細胞と動物細胞を組み合わせて、ミルクの木をつくったと書かれている。
 現在の地球人のような低い愛のレベルでは、遺伝子組換えの技術が、F1種子のような穀物メジャーによる利益独占のために用いられてしまうのだけど、愛のレベルが高い星で遺伝子組換え技術が用いられるならば、本当に多くの人々を幸せにすることができるのである。
   《参照》   『イネゲノムが明かす「日本人のDNA」』 村上和雄 (家の光協会)
             【遺伝子組み換えの功罪】

 

 

【プレアデスの物流システム】
 私は都市と都市をつなぐ地下通路の全国ネットを画面で見ることができた。(p.98-99)
 必要な人が、必要な物を、必要なときに、必要な分だけ受け取るために、用途に合わせて何種類かの地下通路が造られており、廃棄物に関しても、公害が生じないように自然に還元されるシステムができている。
 ディズニーランド内にも物流用の地下通路が張り巡らされているけれど、ディズニーランドは、地球人類が良き未来の側へ移行できた場合の近未来の雛型だろう。(ただし、現在は、幼児誘拐システムを完備したレプティリアンの居城だろう)
   《参照》   『ディズニーランドはなぜお客様の心をつかんで離さないのか』 芳中晃 中経出版
             【非日常空間を演出するために】
             【非日常なる 『ユートピア』 と 『デストピア』 】

 

 

【障害児に関する医療】
 「私たちの医学はたいへん進歩していて、障害児は生まれないようになっています。妊娠の初期段階で、異常がある場合はすべてわかります。その場合、人になる前、卵のうちに分離し消去されます。その結びつきは、正しい結びつきではなかったからです。 ・・・(中略)・・・ 。これは人間性を欠いた冷たいシステムだと思われがちですが、むしろその逆なのです。 ・・・(中略)・・・ 。
 こういうことを、モラルがどうのこうのと騒ぎたてる地球人が、一方で、いとも簡単に人をあやめ、そして限りなく争いや戦争を繰り返す、その事こそが、まさに地球人のモラルが問われてしかるべき問題でありましょう。(p.114-115)
 まったく。
 後天的に障害者となってしまった場合は、
 ほとんどもとに戻りますよ。 ・・・(中略)・・・ その人の細胞を利用して、失った部分を成長させる方法ですから。蜥蜴の尻尾を切っても、またしばらくすれば尻尾がちゃんと伸びてくることや、蟹や蝦が手足を千切られても、しばらくすると再び生えてくることからヒントを得て、医学に応用したのです。(p.116)
 現在の地球上にも、再生医療という技術が出始めているから、ややましな発展段階になってはいるらしい。
 しかし、貨幣制度がこのまま続いてゆくのなら、この素晴らしい技術も人類の幸せのためには有効利用されなくなってしまうのである。

 

 

【プレアデスの宇宙船建造テクノロジー】
 さまざまな分野のスペシャリストが一堂に会します。 ・・・(中略)・・・ 。 会議で決まった内容をヘッドコンピューターに読みとらせていきます、担当者の思考を読みとって知識として情報を吸収させ、人間の思考をヘッドコンピューターの思考とするのです。その結果、ヘッドコンピューターは自らの知識を駆使して、主人のために、最高にして最良の宇宙船を設計します。 ・・・(中略)・・・ 
 目的にかなった最高の設計図が一度確定されれば、各分野、各セクションのコンピューターへと指令が出され、それぞれのセクションにおいて、必要な部品が製造されて、先に使われる順番に組み立て工場へ送られます。そこからはロボットによる流れ作業です。(p.74-75)
 コンピューターが人間の思考を読みとれるというのが、凄いところ。しかし、このようなコンピューターは、既に地球上に存在している。それ以外も、現在の地球の科学力で可能だろう。
 しかし、文明を高度に発展させる上で、絶対に必要だし素晴らしいと思うのは、下記にある教育方法である。

 

 

【知識はレコーディングマシンで脳に記憶】
 脳に記憶を植えつけ、脳に知識をレコーディングして行きます。年齢別にレコーディングの種類、量も決められています。そのために、図書館にはあらゆる分野の知識がつまったチップがそろっています。(p.121)
 勉強とは「苦労して学ぶもの」と思い込んでいる地球人は多いのだろうけれど、それは単に、知識や情報を蓄積し利用する手段がなかった時代での、やむを得ない方法なのである。そんな方法に倫理だとか美徳だとかの理屈を被せて語るのは、恐ろしく馬鹿げた話なのである。プレアデスのような方法で知識が習得できるならば、知育に割く時間は少なくて済み、学校は詰まらない授業をする所から、行くのが楽しい所になるのである。
 現在の地球のように、十数年も学校に通っていながらこの程度の知識しか持てず、この程度の科学技術文明しか造れていないという限界を超えて、超高度な文明を築くためには、やはりプレアデスのような方法が絶対に必要だろう。
 我々の科学においては、人間の脳の記憶を消すことも、記憶を与えることも自由にできます。(p.121)
 これって『時をかける少女』がやったことだけれど、原作者の筒井康隆さんは、プレアデスからインスピレーションを受け取っていたのだろう。

 

 

【プレアデスの科学を手に入れたいなら】
 もし地球人類がプレアデスの科学を手に入れたいのなら、まず心のありかた、人間の生きかた、社会のありかたを変えなければなりません。 『助け合い、協力、奉仕が基本となる社会』を形成しなければなりません。『他人を愛し、奉仕を基本とする社会』にしなければなりません。人間は知識を得ることも必要ですが、それ以上に 『心のありかた』が重要なのです。その心のありかたが、地球人はあまりにも幼稚でありすぎるのです。(p.126)
 地球人類の『心のありかた』がある程度のレベルに達して、良き未来の側へ移行して行けたら、時空の制約を越えたプレアデスと同等の科学が、地底人類からも与えられることになっている。
   《参照》   『いま二人が一番伝えたいこと』 船井幸雄・中丸薫 (徳間書店)
             【過去世を体験できない現在の地球人】

 しかし、地球上の諸悪の根源である「貨幣経済制度」を支配している「闇の権力」もまた、彼らの支配力を維持するために、近年、高度な科学力を蓄えつつ、銀河連邦や宇宙連合や地底世界の地球人類へのアクセスを拒んでいる。
 どの国の政治家であれ殆どは「闇の権力」の支配下・影響下にあるから、プレアデスは、著者のような一般人を経由して地球人類の進むべき方向を示唆し続けるしかないのが実情であるらしい。

 

 

<了>

 

  《地球外文明関連》

 

  エンリケ・バリオス著の読書記録

     『アミ3度目の約束』

     『戻ってきたアミ』

     『アミ小さな宇宙人』

 

  ミシェル・デマルケ著の読書記録

     『超巨大[宇宙文明]の真相』