さあ、いよいよ185系伊豆路の旅復路が始まる。
12:21、3番線に再び入線。
この時間帯に3番線への発着は無かったから、何故わざわざ電留線に引き上げたのか?
ホーム警備の都合なのか、そのあたりは窺い知れないが…
逆に考えれば、入換シーンが見られるのは貴重ではあったから良いかと。
そして復路も、乗車客中心に撮影で大賑わい。
伊豆半島の先でこれだけ集客できるのだから!やはり185系は大したものである。
…長かった40年間の定期運用時代、どうだったかは置いておいてね。
自分もそもそも伊豆急行線に初めて乗ったのが2016年と8年前までズレ込んでいた手前、あまり
偉そうなことを言えたもんでもないが、まぁ当時は少なかったよなと。
特に新製当初は転換クロスシートへの後退、普通列車にも運用する仕様というのが独り歩きして
人気があったとは決して言い難い形式だっただろう。
そのあたりが、登場10年足らずで251系を投入する“テコ入れ”になったのだろうとも思う。
そんな思いはあったが、結果的に251系よりも長く、40年も活躍したのは紛れない事実。
リニューアルで一時は湘南色デザインに塗装変更されたが、2011年頃から次第にストライプに
“原点帰り”していき、この姿で伊豆への輸送を全うしたのだった。
かくしてストライプ塗装の185系は、空白期を挟みつつも伊豆に欠かせぬ風景の一つとなった。
それは定期運用を撤退してから3年を経た今もなお、強いものであったのである。
12:31。
再び指定された1号車に収まり、185系は旅立った。
あとどれだけ、ここに戻ってこれるだろうかー?
そんなセンチメンタルな思いを抱きながら。
…ただまぁ、折り返しの時間はやっぱり短かったよね。
せめてあと1時間とか2時間、復路の発車が遅ければ日帰り温泉とか寄れたのになと思った。
そのあたり、やはり乗り鉄を利用ターゲットに据えているからなのだろうか?
ただでさえ混む土曜日に僅か1時間15分では、悠々ランチに行くにも心許なかったのである。
復路も快調に、唸りを上げて飛ばしていく。
かつて集中豪雨による甚大な被害を受けた谷津トンネルも、快調に抜けていった。
12:45、河津着。
ここでは4分停車。
不思議な絵画がお出迎え。
飲料を補給に歩いたところで…
対向からやってきたのは、朝に伊豆高原電車区に停車していた8000系赤帯復元編成!
…結局伊豆急下田側の、幕は読み取れなかったんですがσ(^_^;)
伊東側は新製初期の白幕風にシンプルに「団体」のみ。
ちなみに迎撃は急な登場で撮影をトチり、何故か動画になっていたのを切り出したものである。
ショックは大きかったが、気を取り直して近くの車両から乗り込んでいく。
12:49、発車。
伊豆急下田駅では曇りがちだったのに、北へ向かうにつれてまた晴れてきた。
相模湾も視界良好に…なんでやねん!
できることなら、もうちょっと下田でも晴れていて欲しかったなぁ。
年々減っていく後ろ髪(?)を引かれながら、さらに北へ。
伊豆稲取を経て、片瀬白田では運転停車して臨時「踊り子7号」と交換。
右側通行なのが自分的には馴染みが薄く、今更ながらに新鮮な気持ちになる。