さあ、気持ちの準備はできたか。
振り返るな。歩き出そう。
…とは言いつつ、もう少しだけ、恋ヶ窪で。
こちらももしかしたら、の思いがもう少しだけ粘らせる。
これまでの遭遇機の少なさが、記録の積極化を進めた。
できれば2031F・2419Fと組んで最後の正調10両編成なんて見てみたかった気もするが。
それはもうただの叶わぬ夢でしかない。
これからも、姿形の違う新2000系とのみ手を繋ぐ余生となる。
もっとも、それもいつまで続くのであろうか。
ここでの撮影も最後かもしれない。
そう思うとシャッターの押す力が増す。
できれば前パンが…という願いは、グッと飲み込んで。
また見送って、ここから小川に先回り。
小川に着くと、また2031Fに遭遇。
交換場面をじわじわと撮りつつ…
国分寺行きとして、発車を見送る。
2023年9月25日月曜日、12時45分。
これを持って、自分と2031Fは永遠にお別れとなった。
もう少し小川に留まって、動き続ける新2000系4両編成の姿も抜かりなく。
そして、この日最後の2527Fと…
2417Fの到着を迎え。
そして、乗った。
この日の最後は、2417Fで小川→東村山間を乗車。
2両編成車との再会が、またあることを祈って。
ーそして2023年10月5日木曜日。
2031Fは予定通り、横瀬に向けて走り去った。
2007Fと同じくさよなら運転があっただけ、幸せな編成だったのだと思いたい。
残るは2両編成のみ3本、遂に残数一桁。
一時代を築いた形式も、風前の灯。
そしてサステナ車両の導入も控え、西武鉄道全体が大変革の坩堝に飲み込まれていく。
いよいよの変化に、これから先ますます目が離せない。