今日10月5日、小手指→横瀬間で行われた廃車回送を兼ねたさよなら運転をもって、西武鉄道の
旧2000系最後の6両編成となっていた2031Fが引退した。
これをもって、旧2000系はいよいよ2両編成3本のみとなり、活躍機会が大幅に縮小。
先頃の“サステナ車両”導入の流れもあり、いよいよ風前の灯というところまで来た。
相方的な存在だった2033Fが引退してから、はや1年2ヶ月。
その後は満身創痍だった2027Fも廃車され、6両編成はついに2031Fのみに。
時には国分寺線でひたすら往復、時は新2000系と組んで新宿線・拝島線を疾駆してきた。
…しかし今回は、これまでの2031Fや2027F、さらに昨年4月に引退した8両編成の2007Fと
いった面々と違い、それこそ短いスパンで追うようなことはしてこなかった。
前述の各編成であらかた追い尽くしていることもあるし、果ては西武鉄道自体からも離れ気味。
そうしている間に6000系6101・6102Fは機器更新をメインとしたリニューアルもあり…
先の“サステナ車両”導入形式決定もあり、時々国分寺駅で通りがかりに少し顔色を伺った以外は
昨年の気合いの反動か、取り立てて記録のために動き回ることは無くなってしまっていた。
…そんなところで、2031F引退決定に際してイベントが3回仕立てられた。
9月30日の上石神井、昨日の小手指での撮影会、そして今日のさよなら運転。
しかし仕事のスケジュールや私的事情も多くあり、どのイベントも参加見送りに。
ワンチャン今日のさよなら運転を撮影できるかなと考えていたが、仕事が抜けられなくなった為
結局朝8時の時点で断念することとなってしまった。
まぁ特に2007Fの際に折々手を尽くしていたから、極めて穏やかに現実を受け入れられている。
でも、またこういう時に限って他のネタもチラホラあるのが悩ましくもあり…
…さて今回は、9月25日午前に国分寺線に赴いて、事実上最後となった記録に赴いていた。
もう何度もというか、昔から定番になっている国分寺駅の中央線上りホームから撮影開始。
いよいよこのスタイルも見納めになってくる…来年は小田急8000形が来る、と
むむむ??
国分寺側に、旧2000系2両編成を連結した編成が来た!
実はこの日は、2031Fともう1編成、2527Fと連結した2417Fが国分寺線内で稼働していた。
このため、今回は2031Fと組み合わせて撮影に動くこととなった。
2両編成は、まだもうしばらくは残る。
とはいえ、その特性故にどう運用に入っていくのかがまるで見通せない。
一番の理想は、西武新宿方に入って10両編成で新宿・拝島線を走ってくれることなのだが。
↓理想(2022.10.2 西武立川にて)
…さて、一度2417Fを見送り、およそ4分後。
今度こそ、今回のメイン、2031F。
もう何度も、ここで撮ってきた。
気になってカメラロールを再確認してみたら、前回に撮ったのは8月8日だった。
40年以上見慣れたこのデザインも、いよいよ見納めが近づいている。
更新工事を受け、4扉の特性から3000系よりも生き延びてきた。
…そして、ここでは一度見送る。
これまでさんざん日常的に利用してきたから、乗り鉄に拘らない動きを仕掛けていく。
それから16分後。
また2417Fを迎撃。
国分寺線は30分も待てば1往復するサイクルなので、撮影にも動きやすい。
加えて、交換駅も把握できているから後は編成を気にしながら動くだけである。
ちなみに、2417・2419Fは1988(昭和63)年製で、田無事故の代替新造車。
この年から新2000系の製造が開始されているので、正真正銘の旧2000系最終グループ。
もっとも、下回りはほぼ新2000系と変わらず、過渡期の折衷仕様というべきか。
更新工事で撤去されたが、屋根のベンチレーターもグロベンでなく押し込み式だった。
運転台も変化無し。
シートも2031Fなど、他の更新車と同様の水色モケット。
窓も下段が固定化されている。
さて、まずは恋ヶ窪で下車。
ここで対向列車を待ち合わせるが…
おっ。
対向列車は2031Fだった。
2417Fに国分寺から乗ると、必ず恋ヶ窪で行き違いになる。
ここで、最後の旧2000系顔同士の並びを収めて…と
おっっ??
ふと、後ろからの気配に気づいた。
そうか、その手があったか!
そこからまた、動きを仕掛け直していく。