人体 失敗の進化史
アマゾンでたいへん評判がいいので読む。
動物の死体を解剖し、骨などを考察するのが職業の著者、
きりんの死体をばらし、満面の笑みを浮かべている写真が
本書にある。あの笑顔が脳裏から離れない。
本書では焼き魚を解剖したりと、切り口が面白い。
評価が低いのは、あまり私には興味が湧く分野ではないからだ。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
動物の死体を解剖し、骨などを考察するのが職業の著者、
きりんの死体をばらし、満面の笑みを浮かべている写真が
本書にある。あの笑顔が脳裏から離れない。
本書では焼き魚を解剖したりと、切り口が面白い。
評価が低いのは、あまり私には興味が湧く分野ではないからだ。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
- 遠藤 秀紀
- 人体 失敗の進化史
新版 霊柩車の誕生
葬送の変遷から登場した霊柩車、その誕生から日本近代の
キッチュ(本書ではこの言葉が使われているが「へんてこりん」と
いいたいところ)なデザインを考察する。
葬送をはじめ、なんでも見世物にしてしまう日本人のメンタリティは、
いつを境になくなったのだろうか。
【つまみ読みにGOOD】 朝日選書 1990年
キッチュ(本書ではこの言葉が使われているが「へんてこりん」と
いいたいところ)なデザインを考察する。
葬送をはじめ、なんでも見世物にしてしまう日本人のメンタリティは、
いつを境になくなったのだろうか。
【つまみ読みにGOOD】 朝日選書 1990年
- 井上 章一
- 新版 霊柩車の誕生
ラグビーロマン
同志社大学のラグビー部を監督あるいは部長として指導し
続けた岡仁詩を取材し続けた後藤正治がまとめたもの。
94年1月2日。大学選手権準決勝、明治(元木がキャプテン
の年)と対戦し、15回もペナルティを得るも3点を得ることが
出来るPGをとらずに、トライを狙い続け、試合に負けた。
これはとてもいい試合であったうえ、実に同志社らしい試合で
あったと記憶する。
この作戦は選手自らが選んだとのこと。
また平尾が入学時、「こうせい」とはまったく言われず「どう思う?」
との問いかけられた。選手(岡は「学生」と言う)の自発性に委ね
られたチームであった。
もちろんその一方で松尾率いる新日鐵釜石との日本選手権では
ドロップゴールも狙っているわけで、トライを獲りに行くのが同志社と
言うわけでもない。いたって自由な発想の元の、ドロップゴールであり、
トライへの固執であったと言えよう。
岡自身「彼らは同志社ラグビーの卒業生ですが、共通するものは
別段ないんじゃないでしょうか。ましてや"岡イズム"の門下生などと
いうのはとんでもない。彼らに失礼です。大学で過ごすのは高々
四年間です」と語る。早稲田大学などではこうは行くまい。
【通勤用にGOOD】 2006年
続けた岡仁詩を取材し続けた後藤正治がまとめたもの。
94年1月2日。大学選手権準決勝、明治(元木がキャプテン
の年)と対戦し、15回もペナルティを得るも3点を得ることが
出来るPGをとらずに、トライを狙い続け、試合に負けた。
これはとてもいい試合であったうえ、実に同志社らしい試合で
あったと記憶する。
この作戦は選手自らが選んだとのこと。
また平尾が入学時、「こうせい」とはまったく言われず「どう思う?」
との問いかけられた。選手(岡は「学生」と言う)の自発性に委ね
られたチームであった。
もちろんその一方で松尾率いる新日鐵釜石との日本選手権では
ドロップゴールも狙っているわけで、トライを獲りに行くのが同志社と
言うわけでもない。いたって自由な発想の元の、ドロップゴールであり、
トライへの固執であったと言えよう。
岡自身「彼らは同志社ラグビーの卒業生ですが、共通するものは
別段ないんじゃないでしょうか。ましてや"岡イズム"の門下生などと
いうのはとんでもない。彼らに失礼です。大学で過ごすのは高々
四年間です」と語る。早稲田大学などではこうは行くまい。
【通勤用にGOOD】 2006年
- 後藤 正治
- ラグビー・ロマン―岡仁詩とリベラル水脈
イスラームの日常世界
読みにくいうえ、無理に読んだところで面白いわけでなく。
刊行が1991年の1/21で湾岸戦争の開戦5日後。
中東ブームに便乗したものであったのか?
【読みにくい】 1991年
刊行が1991年の1/21で湾岸戦争の開戦5日後。
中東ブームに便乗したものであったのか?
【読みにくい】 1991年
- 片倉 もとこ
- イスラームの日常世界
ミッチーブーム
「皇室を尊敬はするが、神さまとは決して思わない教育を、戦前から
私たちはしてまいりました」(正田冨美子)
そうして教育を受けたのが現在の皇后である。
オールドリベラリスト(大正教養主義の時代に青年期を送った者)は、
自由主義に共感したが故に、共産主義にもファシズム・軍国主義にも
反発し、それ故に天皇が政治と密着した昭和期にも嫌悪を抱いた。
敗戦後は天皇と政治が密着した昭和初期以前に戻しさえすれば、
天皇制と民主主義は矛盾しないものと考えた。
正田家の皇室観は、このオールドリベラリズムに基づいたものであった。
恋愛結婚でもって、平民の正田美智子さんが皇室に嫁ぐ。この一大イベント
がなんであったのかを、女性誌(皇室ファッションはミッチーブームより今日
まで延々と続けている。皇室の大衆化の主力媒体である)を中心に1973年
生まれの著者が追ったもの。
【話のネタ本としてGOOD】 2006年
私たちはしてまいりました」(正田冨美子)
そうして教育を受けたのが現在の皇后である。
オールドリベラリスト(大正教養主義の時代に青年期を送った者)は、
自由主義に共感したが故に、共産主義にもファシズム・軍国主義にも
反発し、それ故に天皇が政治と密着した昭和期にも嫌悪を抱いた。
敗戦後は天皇と政治が密着した昭和初期以前に戻しさえすれば、
天皇制と民主主義は矛盾しないものと考えた。
正田家の皇室観は、このオールドリベラリズムに基づいたものであった。
恋愛結婚でもって、平民の正田美智子さんが皇室に嫁ぐ。この一大イベント
がなんであったのかを、女性誌(皇室ファッションはミッチーブームより今日
まで延々と続けている。皇室の大衆化の主力媒体である)を中心に1973年
生まれの著者が追ったもの。
【話のネタ本としてGOOD】 2006年
- 石田 あゆう
- ミッチー・ブーム
”日本離れ”できない韓国
2ちゃんねるバカが喜びそうな新書。
同じ著者・同じ版元の「韓国人の歴史観」の方が面白い。
満州の地で、抗日ゲリラだった金日成と日本軍の将校だった
朴正熙、この二人の対比は面白い。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
同じ著者・同じ版元の「韓国人の歴史観」の方が面白い。
満州の地で、抗日ゲリラだった金日成と日本軍の将校だった
朴正熙、この二人の対比は面白い。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
- 黒田 勝弘
- “日本離れ”できない韓国
物語 現代経済学
どこがどう「物語」なのか。
ノーベル経済学賞など世の中にはなくて、これはあくまで俗称で
「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン銀行経済学賞」であり、
ノーベルの遺言にはないものとのこと。
でもってノーベル経済学賞の受賞者は権威が与えられ、その言説が
あたかも科学的に正しいとの先入観と権威を与えてしまうと著者。
ミルトン・フリードマンは「消費分析、通貨の歴史と理論。および安定
政策の複雑性の実証」で受賞したのであって、マネタリズムで受賞
したのではないが、「ノーベル経済学賞のフリードマン教授のマネタ
リズム」と言ってしまうと、マネタリズムが科学的で正しい事柄と思わ
れてしまうわけだ。
本書で面白いのは、この「第七章 ノーベル経済学賞の憂鬱」である。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
ノーベル経済学賞など世の中にはなくて、これはあくまで俗称で
「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン銀行経済学賞」であり、
ノーベルの遺言にはないものとのこと。
でもってノーベル経済学賞の受賞者は権威が与えられ、その言説が
あたかも科学的に正しいとの先入観と権威を与えてしまうと著者。
ミルトン・フリードマンは「消費分析、通貨の歴史と理論。および安定
政策の複雑性の実証」で受賞したのであって、マネタリズムで受賞
したのではないが、「ノーベル経済学賞のフリードマン教授のマネタ
リズム」と言ってしまうと、マネタリズムが科学的で正しい事柄と思わ
れてしまうわけだ。
本書で面白いのは、この「第七章 ノーベル経済学賞の憂鬱」である。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
- 根井 雅弘
- 物語 現代経済学―多様な経済思想の世界へ
「悪所」の民俗誌
いわゆる「色物」の芸や「流し」の芸で生きてきた漂白の芸人たちも、
戦後復興の波に乗ってあちこちに小劇場ができて、ラジオも民間放送が
始まると、なんとか人並みに暮らしていける時代がやってきた。(32)
小林信彦なんかでは決して書けない文章である。
これを書いたのは釜ヶ崎で育ち、玉ノ井から東大に通った男・沖浦和光。
本書は遊・色・悪の視座からの日本文化史である。
遊女や役者などの「制外者」(にんがいもの)の歴史を辿る文化史である。
しかし何よりも魅力的で読み応えがあるのは前口上。
「わが人生の三つの磁場」。
1927年生まれの著者は大阪摂津の農村で生まれで幼少時、
「トボトボと街道を旅する遊芸民と遊行者と乞食巡礼」に出くわす。
その後、小学校低学年の時に日本最大のスラム・大阪の釜ヶ崎に移り住む。
東大進学後は玉ノ井付近に下宿する。筋金入りの「悪所」好きである。
【書物としてGOOD】 2006年
戦後復興の波に乗ってあちこちに小劇場ができて、ラジオも民間放送が
始まると、なんとか人並みに暮らしていける時代がやってきた。(32)
小林信彦なんかでは決して書けない文章である。
これを書いたのは釜ヶ崎で育ち、玉ノ井から東大に通った男・沖浦和光。
本書は遊・色・悪の視座からの日本文化史である。
遊女や役者などの「制外者」(にんがいもの)の歴史を辿る文化史である。
しかし何よりも魅力的で読み応えがあるのは前口上。
「わが人生の三つの磁場」。
1927年生まれの著者は大阪摂津の農村で生まれで幼少時、
「トボトボと街道を旅する遊芸民と遊行者と乞食巡礼」に出くわす。
その後、小学校低学年の時に日本最大のスラム・大阪の釜ヶ崎に移り住む。
東大進学後は玉ノ井付近に下宿する。筋金入りの「悪所」好きである。
【書物としてGOOD】 2006年
- 沖浦 和光
- 「悪所」の民俗誌―色町・芝居町のトポロジー
芸術とスキャンダルの間
読みにくい。タイトルも大袈裟もいいところ。
日本の戦後の贋作事件+盗難+天皇コラージュ+おなじみ源平の一万円札。
同じようなのが平凡社から今月出たが、そっちの方がよさそう。
【読みにくい】 2006年
日本の戦後の贋作事件+盗難+天皇コラージュ+おなじみ源平の一万円札。
同じようなのが平凡社から今月出たが、そっちの方がよさそう。
【読みにくい】 2006年
- 大島 一洋
- 芸術とスキャンダルの間――戦後美術事件史