物語 現代経済学 | 中央線で読む新書

物語 現代経済学

どこがどう「物語」なのか。

ノーベル経済学賞など世の中にはなくて、これはあくまで俗称で
「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン銀行経済学賞」であり、
ノーベルの遺言にはないものとのこと。
でもってノーベル経済学賞の受賞者は権威が与えられ、その言説が
あたかも科学的に正しいとの先入観と権威を与えてしまうと著者。
ミルトン・フリードマンは「消費分析、通貨の歴史と理論。および安定
政策の複雑性の実証」で受賞したのであって、マネタリズムで受賞
したのではないが、「ノーベル経済学賞のフリードマン教授のマネタ
リズム」と言ってしまうと、マネタリズムが科学的で正しい事柄と思わ
れてしまうわけだ。

本書で面白いのは、この「第七章 ノーベル経済学賞の憂鬱」である。

【つまみ読みにGOOD】 2006年
根井 雅弘
物語 現代経済学―多様な経済思想の世界へ