ミッチーブーム | 中央線で読む新書

ミッチーブーム

皇室を尊敬はするが、神さまとは決して思わない教育を、戦前から
私たちはしてまいりました」(正田冨美子)

そうして教育を受けたのが現在の皇后である。

オールドリベラリスト(大正教養主義の時代に青年期を送った者)は、
自由主義に共感したが故に、共産主義にもファシズム・軍国主義にも
反発し、それ故に天皇が政治と密着した昭和期にも嫌悪を抱いた。
敗戦後は天皇と政治が密着した昭和初期以前に戻しさえすれば、
天皇制と民主主義は矛盾しないものと考えた。

正田家の皇室観は、このオールドリベラリズムに基づいたものであった。

恋愛結婚でもって、平民の正田美智子さんが皇室に嫁ぐ。この一大イベント
がなんであったのかを、女性誌(皇室ファッションはミッチーブームより今日
まで延々と続けている。皇室の大衆化の主力媒体である)を中心に1973年
生まれの著者が追ったもの。

【話のネタ本としてGOOD】 2006年
石田 あゆう
ミッチー・ブーム