ラグビーロマン | 中央線で読む新書

ラグビーロマン

同志社大学のラグビー部を監督あるいは部長として指導し
続けた岡仁詩を取材し続けた後藤正治がまとめたもの。

94年1月2日。大学選手権準決勝、明治(元木がキャプテン
の年)と対戦し、15回もペナルティを得るも3点を得ることが
出来るPGをとらずに、トライを狙い続け、試合に負けた。
これはとてもいい試合であったうえ、実に同志社らしい試合で
あったと記憶する。

この作戦は選手自らが選んだとのこと。
また平尾が入学時、「こうせい」とはまったく言われず「どう思う?」
との問いかけられた。選手(岡は「学生」と言う)の自発性に委ね
られたチームであった。

もちろんその一方で松尾率いる新日鐵釜石との日本選手権では
ドロップゴールも狙っているわけで、トライを獲りに行くのが同志社と
言うわけでもない。いたって自由な発想の元の、ドロップゴールであり、
トライへの固執であったと言えよう。

岡自身「彼らは同志社ラグビーの卒業生ですが、共通するものは
別段ないんじゃないでしょうか。ましてや"岡イズム"の門下生などと
いうのはとんでもない。彼らに失礼です。大学で過ごすのは高々
四年間です」と語る。早稲田大学などではこうは行くまい。

【通勤用にGOOD】 2006年
後藤 正治
ラグビー・ロマン―岡仁詩とリベラル水脈