古都「金沢」の歴史と文化の“粋”を思う存分堪能しませんか?
金沢の街は「おとこ川」・「おんな川」と呼ばれる二つの川にはさまれています。
おんな川から見上げれば、寺町台地は月見の名所、
月見といえば金沢一の料亭「つば甚」の「月の間」です。
この部屋には伊藤博文が揮毫した「風光第一楼」の額が掲げられ、
金沢三文豪の泉鏡花、徳田秋風、室生犀星をはじめ、芥川龍之介、
川端康成、三島由紀夫、遠藤周作そして五木寛之などが、
加賀鳶か取手川の銘酒の盃を傾けながら、名月を愛でたのか、
はたまた花街有情を愛でたのか………
花街といえば、おんな川沿いに「ひがし」と「主計町(かずえまち)」、
おとこ川には「にし」の3つの茶屋街があり、芸妓衆は総勢約50名。
その芸は、踊りはもちろん、太鼓、小鼓(こつづみ)、笛に三味線と唄です。
金沢の芸は生きています。
毎年、祇園・日本橋の芸妓衆と対抗試合を開催し、
芸の腕を競い合っています。
今年は金沢音楽堂で開催されました。
そこで「にし」の二人の名手によって演奏された
「一調一管(いっちょういっかん)、調はつづみ、管は笛」は、
お互いライバル意識むき出しの競演で、すばらしいものでした。
来年の正月に、その「にし」の芸妓衆と「つば甚」で
お座敷を一緒に囲みませんか?
実はつば甚の女将は元ミス金沢で、現在も魅力的な女性です。
芸妓さんは金沢一の「櫂(かい)」や、「ポン太」、「純子」さんたちです。
普段でも芸妓衆の風情にはなんとも名状しがたいものがありますが、
特にお正月の装束は、「黒紋付にお引きずり」…裾が長い黒の紋付で、
芸妓が作家に発注して手描きで作られるものです。
独特の色香を漂わせる、艶やかな息遣い…、
日本人にとってこれ以上心を引き付けられる“おもてなし”はありません。
そんな魅力的な女性から玄関で正座されて深々とお辞儀されたら………
お正月ですから名月を愛でるわけではありませんが、
金沢という名の小宇宙の時代の残り香をかぎとってみませんか?
開宴日時: 平成20年1月5日(土) 夕方5:30
場 所: つば甚