■千葉県動物愛護センターからの引取りが始まります
今月6日、千葉県動物愛護センターへ見学
に伺い、千葉の収容犬猫の現状について、このブログでも紹介させていただきました。
見学に行く前から、私たちに何か出来ることがないだろうか・・・そう思い始めていたのは6月。
傍らで、これからの一歩のための準備を進めながらの、先日の見学でした。
私たちに出来ることは限られていますし、小さなことですが、門戸が開かれたセンターの譲渡事業が地域で活性化することを願って、微力ながらお手伝いをさせていただくことになりました。
このたび団体登録申請が正式に受理され、引取団体としての登録が完了致しました。
今後は、当会の千葉在住スタッフが活動の柱になり、センターからの引取りを進めていくことになります。
千葉支部として、6月に立上げ準備を始めたばかりで、体制を整えるのはこれからです。
今月末に千葉支部スタッフミーティングを行い、今後の活動について皆で検討していきます。
今後、千葉在住スタッフの募集、一時預かり家庭の募集等、広く皆様にご協力をお願いすることになりますが、どうぞよろしくお願い致します。
8月上旬に千葉支部体制について、このブログでご報告をさせていただきます。
東京都動物愛護相談センターからの引取りは、今まで同様、続けていきます。
どのセンターから引取った犬猫でも、当会の保護犬猫として、皆で協力しあって、良いご縁が見つかるように頑張って行きます。
千葉県動物愛護相談センターから6匹の犬を引取りました。
一時預かり・里親さん募集開始します。応援よろしくお願い致します。
●子犬♂茶黒(茶太) 生後4ヶ月 体重6キロ 成犬時12~15キロの見込み
引取時5.1キロ 5種混合ワクチン1回目済・検便済
とても人懐こく元気いっぱいです。
室内トイレシートはトレーニング中。
預かり日記はこちら → ●茶太くん預かり日記(ママさがし)
kotajijiさん宅でお世話になっています。
センター収容時にパルボに感染しましたが、回復してこんなに元気に!
7月6日のセンター見学の記事で写真を掲載している子です(写真左)
右の写真は収容動物情報に掲載されていた写真。
なんとも寂しそうな横顔に見えて、この子のことが気になって連絡しました。
銚子市収容だったので、「銚子の子犬」と呼んでいました。
●子犬♀茶(朱里) 生後2ヶ月 体重3.2キロ 成犬時12~15キロの見込み
引取時2.4キロ 5種混合ワクチン1回目済
パルポ感染中だったので当会にて入院治療を行う。現在、回復して元気いっぱい
人を見ると鼻をキュンキュン鳴らすほど。
人懐こく甘えん坊。
プチ?預かり日記はこちら → ●朱里ちゃん預かり日記(旅の途中~ほんとうのおうち探し
この子もセンター収容時、パルボに感染。
まだ小さいので、ちょっと心配でした。
引取り後すぐに入院。インターフェロンと24時間の輸液で生還。
7月6日、センターに見学に行った際に、大きな犬に混じって広い犬舎の餌箱の中にいた子犬。
センターの担当者の方に早く出して別の部屋にして欲しいとお願いしましたが・・・・
隔離部屋が満員ですぐには無理とのことで、収容5日目にして大部屋を出ましたが、
やはりパルボ感染の危機は免れませんでした。
この子を見ているだけで涙が出そうでした
一緒に写真に写っている白い犬は、いえ、あの日会ったほとんどの子を救えませんでしたが、
この子はたくさんの命に支えられて助かりました。
今は猫屋敷に近づいている?ナツママさん宅に滞在中です。
●シーズー♀白茶(かのこ) 推定7~8歳 体重4.6キロ
血液検査(問題なし)・フィラリア抗原検査(+)
5種混合ワクチン済・マイクロチップ装着済・ヒート中なので1ヶ月後に避妊手術
フィラリア陽性のため治療開始(通年のフィラリア予防薬投与で対応)
右目に角膜炎あり(白濁しており光を感じる程度)、左目は問題なし
独立心がありマイペース。無駄吠えいっさい無し。室内トイレシートOK。
手のかからない大人しい子。飼主持込処分犬。
預かり日記はこちら → ●かのこちゃん預かり日記(小梅ロマンチカ)
この子は飼主の処分持込犬です。
千葉のセンターでは、収容犬で小型犬はほとんどいませんが、処分持込では時々いるようです。
トリミング後の丸刈り姿から想像するに、ひどい状態だったと思います。
●パピヨン♂茶白(フィル) 推定2歳 体重4.6キロ ※一時預かり先募集
去勢・5種ワクチン・フィラリア抗原検査・マイクロチップ装着済
気を許した人には甘えん坊。初めて会う人には警戒心あり。
犬の飼育経験があるご家庭で、小さなお子さんのいないご家庭を希望。
この子の写真はまだたくさん撮っていないので、携帯写真の1枚だけ(汗
動物病院に預かっていただいています。
猫に攻撃的なところが見られるそうなので我が家には置けず、預かり先を探しています。
慣れるととってもフレンドリーで、お座り&伏せはできます。
でもとって臆病なので、初めて会う人や、いきなり知らない人に触られるのはダメ。
怖いので、唸ったり、恐怖からお口が出ることも・・・・。
私は2回目に会ったときに、もう手をペロペロしてくれて、3回目はご覧のとおり。
ちゃんとこちらを見てくれます。
この子も7月6日にセンターにいました。
ずっと怯えて動けなかった子です。
●Mダックス・ロング♂チョコタン(茶豆) 推定1歳半 体重3.5キロ ※里親決定
フィラリア抗原検査(-)、近日、去勢・ワクチン予定
引取時より後肢に問題あり。歩けるが後肢弱い。レントゲン検査済。
写真左:茶豆 右:りりちゃん 茶豆 お友達ダックス りりちゃん
この子を引き取ったのは、後肢がヨロヨロして歩行がままならない状態だったからです。
処分持込犬とのことでした。
引取ってすぐに我が家に連れ帰りましたが、こちらの病院では、レントゲン検査に大きな異常はなし。
軽度のヘルニアを起こしたのかも・・・・とのことでした。
引取後、日に日に足の調子はよくなり、たまに転びながらも普通に20分くらいのお散歩も可になりました。
チョコタンなので、すぐにRYOさんのことを思い出し、彼のことをお話をしました。
心配が全くない子ではないのでお願いするのも申し訳なかったのですが、早々にトライアル開始し、
おうちの子として迎えていただけることになりました。
RYOさんが信頼おける先生に診せてくださり、小さい頃から日に当たらない生活をしてきて、
成長期のビタミンD不足が原因とのことでした。
これから普通の生活を送ることによって、筋肉もついて、きっともっと良くなることを願っています。
RYOさん&ご主人様、茶豆くんのこと、よろしくお願いします。
●ラブラドール♀うす茶(メイ) 推定8歳 体重25キロ ※一時預かり先募集
避妊・歯石除去・5種ワクチン・マイクロチップ装着済
血液検査(問題なし)・フィラリア抗原検査(+)
乳腺腫瘍があり、避妊手術時に切除済(腹部の乳腺腫瘍)
フィラリア陽性のため治療開始(通年のフィラリア予防薬投与で対応)
おとなしく落ち着いて優しい女の子。無駄吠えなし。
他の犬とも問題なく過ごせます。
この子は7月6日のセンター見学で最終日の部屋にいました。
月曜は処分がないので、7月10日の朝には処分に送られるはずでした。
スタッフのペリさんから連絡があったのが9日。
自分がしばらく預かるので引き出してもらえないかと・・・・・。
正直、迷いました。
この子がどうだということではなく・・・・
あの日、最終日の部屋には、まだ若い生後半年くらいのMIX犬の姉妹3匹、ほか、若犬2匹。
引き取れるキャパシティがあるなら、若い子を引き取るほうがいいのではないかと。
3匹は無理でも1匹だけでも・・・・。
でも、預かり出来る環境に会った子を選ぶことも、必要な選択なのです。
大きくても大人しく温和な子なら手がかかりません。
元気いっぱいでバタバタしている子は、高齢犬の多い家庭には不向きです。
同じ命をどう扱ったらよいのか、この日も、残りの子たちが処分された日も、今でも心に残ります。
正直、千葉の収容動物情報
を見るのは辛いです。
東京都のように、引き取られる子・引取れる子のほうが遙かに多い状況と、ほとんど引き取れない現状。
ただサイズが違うだけで、運命が別れる。
千葉の収容動物情報で、犬の大きさ「中」と書かれていても、成犬ばかりではなく、生後4~6ヶ月くらいの、ちょっと大きくなった子犬もたくさんいます。
写真をクリックしてみていただけると、いかに幼い子たちがたくさん収容されているかわかります。
いつか、この現状が変わることを願うだけではダメなのかも知れません。
今週、別途、千葉県動物愛護センターから、子犬・子猫の引取りを予定しています。
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私自身、犬猫の保護を初めて6年になります。最初は個人で捨て猫を保護したことから始まりました。
それ以前に、我が家にすでに捨て猫・野良猫から保護して家族として迎えた子がいましたので、特に新たな保護活動と呼べるレベルではありません。以前は、拾って育てることを、取り立てて「保護した」とは言わなかったように思います。
「保護」という言葉が犬猫に使われ始めて浸透したのは、動物愛護が広く世間に謳われ始めてからでしょう。
「保護をして新しい飼い主さんを見つける」 この一連が継続したものを「保護活動」というのでしょうか。
インターネットの中で色々な犬猫問題を知ることになり、わからないことばかり、ただただ命を救いたいと、無謀・無知だった私に、多くの方からアドバイス・サポートをいただき、今があります。
その中で学んだことの一つに、「地域の問題は地域で」ということでした。
地域での問題は、地域住民が関心を持ち、考え、行動していかないと、誰かの手が入って、一瞬、表面だけキレイになっても、根本的に解決に至ることは難しいと感じています。
事実、多頭飼育崩壊現場にレスキューに入っても、そこにいる子たちは助かりますが、結局、その場所から犬猫がいなくなるだけ、どこかから愛護団体が来て助けてくれたと、それだけで終わってしまいがちです。
命を繋ぐレスキューは、私は必要だと思っていますし、時間があってからだが動くなら、どこにでも飛んでいきたい気持ちです。その気持ちは、今でも変わりません。
でも、そのレスキューが行われたことが、だた良かったという結果だけに終わらず、その地域に住む方の意識に何かを残すものであって欲しいですし、そういう活動にならないといけないでしょう。
千葉県動物愛護センターからの引取りを検討する際に、千葉県在住の方に関心を持っていただき、この現状を知って欲しい、そしてどうすれば良いか考えていただくには、どうすることが一番いいのだろうか・・・と考えてきました。
会として、千葉県を活動拠点とする千葉支部を立上げ、県在住者の方に活動に参加していただき関わっていただくことで、より多くの県在住者の方に現状を知っていただく機会が出来るのでは・・・と思っています。
これを機会により広報・啓蒙活動も進めていきたいと思います。