元漫画少女の雑記帳 -157ページ目

純情クレイジーフルーツ 21世紀編/松苗あけみ
















「純情クレイジーフルーツ」略して純クレ。
今は無き「ぶーけ」の看板的作品です。

最初はただの前後編だったのが、人気が出て続編として

9巻まで出ただけじゃなく、その後江戸時代に時代設定した

番外編が出て、更に2002年ヤングユー(だったよね?)にて、

またまた続編が連載され現在それは2巻まで出ています。
(ホントは「全」二巻だけどとても期待してます。沢渡くん幸せにしてくれ~)


良くある傾向として、続編って結構つまらなくなって
しまってたりするものですが、純クレは色あせない。
最初の前後編と続編では高校生だった主人公たちも
最新の続編
「純情クレイジーフルーツ 21世紀篇もう一度夢みたい!」
はみんな30代中盤になっています。
沢渡くん(※女性)はトップモデル、桃苗は有名な少女小説家、
実子とみよちゃんは子持ちの専業主婦に。
だけどちっとも衰えていません。
テンションもあの頃と変わりません。

非常に個性的な脇役たちとも再会出来ます。
梅本(わきやくですってっっっ)やパワーアップした
花椿くん、校長先生、教頭先生、そして小田島先生!
ネタばらししてしまうと、語るにも悲しい実子の
不幸な恋愛遍歴を経てやっとこさ小田島先生と
やっぱり結婚しちゃいます。子供は2人。
実子そっくりの三白眼の娘と小田島先生そっくりな息子。

そうそう、ハンサムな小学生だった実子の弟も2巻で
ようやく登場します。あの小学生が27歳・・・。

主人公たちの設定年齢がそのままの続編もいいけど
かつて少女だった読者と一緒に年を取った
主人公たちに是非再会して下さい。

「純情クレイジーフルーツ 全2巻」+「続純情クレイジーフルーツ 全9巻」 計11冊 松苗あけみ/作
純情クレイジーフルーツ 21世紀編(1)

純情クレイジーフルーツ 21世紀編(2)

凍りついた瞳/ささやななえ・椎名篤子


















子供の虐待についての漫画です。

椎名篤子さんの同名の活字本も発売されています。

個人的な感想としては、漫画で絵による衝撃があり、悲惨さが

かなり伝わりました。また、漫画の方が読みやすいかもしれません。

作画を担当したささやななえさんの絵柄は、非常に飾り気も

ありません。ですから余計に辛く感じてしまうのでしょうか。

リアル・・・そう。これも実話なのです。
日本の児童相談所で実際に記録されている、子供の虐待事件。

先ほどの「親に見捨てられた子」の手記もそうですが
なぜだと色々と考えさせられてしまいます。

子供を育てること、私はまだ2年しか経験していません。
子供を育てる前はただ怒りしか感じませんでした。
でも今は少しだけ違います。
子供を育てること。
本当に大変です。誰しもが子供の発育、教育や食生活、
などに悩みを持ちます。
また今まで生活ペースはがらんと変わります。
適度にストレス解消しないと正直きついです。
私の場合、犬連れて散歩したり映画を家で見たり
漫画含む本を読んだり、こうやってパソコンしたりと
やっています。また日中は仕事をするようになり、
ちょっとだけ気持ちも変わりました。
そんなだから、母親が他に好きな男の人が出来たから
などはやっぱり理解出来ないものの、作中にあった
行き詰った母親については気持ちも少しわかります。
もちろん虐待は絶対にしてはいけないこと。
そうなってしまう前に児童相談所や病院等で相談したり
仕事をしていなければ月に一度でもいいから、保育園の
一時保育等で子供をちょっと見てもらって、気分転換
することも虐待しないためにも大切な事なんじゃない
かなと思います。

この本は、もしそのストレスが子供に向けられたら?
それで子供を傷つける言動を起こしてしまったら?

虐待された子供たちはだんだんと目つきが変わると
この本で知りました。無表情になってしまい
タイトルにある「凍りついた瞳(め)」と化すのです。

子供たちはそれでも親を求める姿も描写されています。
周りの
「あなたをこんな状態にした人なのに」
は、子供には通用しません。
どんな目に合わされても親が一番なのです。
その姿はただ切ないと表現出来ません。
それ以上の複雑な沢山の気持ちが交差します。

虐待がなくなるにはどうしたらいいんだろう。
もちろん子供も動物もです。



凍りついた瞳(め) ささやななえ・椎名篤子
続 凍りついた瞳 ささやななえ・椎名篤子
新 凍りついた瞳 ささやななえ・椎名篤子

凍りついた瞳が見つめるもの~被虐待児からのメッセージ
椎名篤子

「親に見捨てられた子」の手記













漫画ではないのですが、昨晩一気に読み込んでしまった本です。

これは悲しい事に実話です。創作であってくれれば

まだ希望があるのに、実話なのです。

こんなことを実際にこの作者が経験してきたのです。

作者は現在60歳くらい。なのでこの話はWW2の終戦後で

ある昭和20~30年代の出来事になります。

作者と弟妹は母親に捨てられます。
母親が子供たちを置いて帰ってこなかったのです。
近所の人の通報により警察がかけつけた時、子供たちは
ドッグフードで空腹を満たし、一番小さな弟は既に死亡
していました。このとき作者は4歳。妹は3歳位、
そして亡くなっていた弟は生後数ヶ月でした。
4歳の作者が既に亡くなっていた弟を抱いていたそうです。

この後兄妹は義理の父親(作者の父親は不明)の実家に
引き取られ、血の繋がっていない祖父母に育てられる
ことになりますが、作者だけ親権が母親のみにあったので、
ゴタゴタしてしまい、また(激しくムカムカしたけど)
母親が子供を返せと今更のように言ってきたため、祖父母は
知的障害者ということにして、その子供たちの入る施設に
入れてしまおうとします。
そんな頃に祖父母による虐待が始まりました。

結局近くの人に通報され、作者は孤児院へ。
ここで幸せになったらまだ救われますが、ここもとても
酷くて常識では考えられない孤児院でした。
職員がまるでストレス解消のように子供たちを虐待します。
その描写は読んでいて、当時の作者より少し小さな子がいるので
余計にでしょうか・・もう言葉で表現出来ない位酷い。
孤児院ですよ。。
ここでの虐待は暴力や言葉の他、驚くと共に本気で憤りを
感じた性的な虐待まであるのです。
震え泣いて恐がる子供を性の対象で見る。
もうそのそのオヤジと女性がいたら張り倒したくなりました。

孤児院といえば「サイダー・ハウス・ルール」 という映画を
以前見ました。親がいない子供の悲しみは共通しています。
(時代もまあ同じくらいです。ずれは10年程度?)
だけど作者の悲しみは親に捨てられただけじゃありません。
子供が普段の生活で当たり前にしている事が、この子たちは
出来ないのです。ごくたまに出来る時はそれだけで大きな
幸せを感じます。それは何か・・
たた「テレビを見ること」です。
そのテレビを見るのも私語厳禁、動いたり喋ったり
笑ったりすると退場。
教育のためにテレビを見せないならまだ少しは
理解出来ないこともない。だけど明らかにいじめで
見せないというのは・・・。
食事も海軍払い下げの虫の湧いたシリアル。
これが子供の食事です。

それでも作者は初恋を経験したり、野良犬を世話したり
近所のおじさんに優しくはされますが、なぜと怒って
しまう程に幸運からも見捨てられています。

救いはずっとありませんでした。
だけど作者は現在もお元気で、可愛い孫娘のいるおじいさんに
なっています。
半生を振り返るのもどんなに辛かったでしょう。
実際孤児院時代の友だちは「思い出したくない」と泣いた
そうなんです。

今は児童福祉も整い、このような事は殆ど無いとの事ですが
気になるのが「ゼロではない」。

作者の母親のように男をポンポン変えたり、育児放棄して
家出する母親もアメリカでも日本でも現実にいます。
(日本だと「誰も知らない」 という映画がそうです。
子供たちを残して母親は男の元に行ってしまいます。
ただこれは美談のようで悲惨さはあまり伝わってきません。
実際は2才の女の子が空腹のあまりカップラーメンを食べ
怒った兄と兄の友だちにより殺害されています。
うちに2歳児がいますが、お湯なんて沸かせません。
おそらくそのまま食べたのでしょう・・・。)

子供の虐待はここ最近経たすると毎日のように報道されています。
どうすればなくなるのか・・・。


「親に見捨てられた子」の手記

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誰も知らない Nobody Knows DVD

外科医東盛玲の所見/池田さとみ
















これもジャンル分けが難しいです。
ヒューマンでもあるし、妖怪や幽霊も出てくるからヒューマンに

してしまうのも違う?と悩んだ結果ホラーにしました。

先日「今日のふたり」を紹介した池田さとみさんの自分に

とっては一番お気に入りの作品です。

主人公はタイトルにもある、外科医の東盛玲(とうもりあきら)。
彼はブラックジャックを彷彿とさせるスーパー外科医であり、
かつちょっと人とは違う不思議な力を持っています。
幽霊を見たり気付かぬうちにタイムスリップしていたり。
またそういう話でも素っ頓狂さを感じさせず、自然に読めて
しまう不思議な作品集です。また一話ごとに締めくくっている
のでとても読みやすいです。

主人公がこういう人ですから、登場人物も不思議な人が多く
出てきます。霊感のある看護婦、キノコに寄生された人、
鳥に見えるけど実はそうじゃない妖怪、自然発火させるという
超能力をもった少女、霊にとりつかれた人、豪傑坊主、等等。

だけどただ「恐い」で終わらせないのはこの作者のスタイル
でしょうか。どの話も恐かったけど考えさせられたり
素直に感動出来てしまったり。

良かったら是非これも読んでみて下さい。
ついでに絵もすっきりしてていい感じです。


新書版 全11巻(だけどまだ新刊も出るかも)
文庫版 全8巻(内1冊は番外編)

外科医東盛玲の所見 (1)
外科医東盛玲の所見 (2)
外科医東盛玲の所見(3)
外科医東盛玲の所見(4)
外科医東盛玲の所見(5)
外科医東盛玲の所見(6)
外科医東盛玲の所見(7)
さよならのjamu 外科医東盛玲の所見番外編


久々にガラスの仮面につっこんでみようか

















つなさん のところでちょっとガラスの仮面について突っ込んで

きたのでなんならとこっちにも書くことにしようかと。

しかもそのつっこみ(長文)が「只今混みあっています」と

渋滞時のサービスエリアのトイレのような簡潔な文句だけで

消えてしまったので、その憎しみも込めて。(笑)

6年ぶりの42巻でのいきなりの携帯電話登場にある意味

泣けた事は以前書いたのですが、実はまだまだ突っ込み

たくなる事満載なこの漫画。
どうせまた何年か43巻を待たされる事になるのでしょうから
ちょっとガラスの仮面にも愛をこめて書きます。

ストーリーはとにかく某演劇少女の演劇への目覚めと
数々の困難を乗り越えて一流の女優へと成長し、
更に最高傑作とも謳われる宗教がかった舞台「紅天女」を
めざし、ライバルである某お嬢様女優と戦う。
その中で密かに彼女を応援する「紫のばらのひと」や
某大手芸能会社の社長、某若手俳優などなどが
織り交ぜる大変長く壮大な演劇ストーリーです。

この社長が実は紫のばらのひとだと判り、主人公は恋をします。
そしてその社長も彼女が好きなのですが、全然進展せず
やきもきしてしまいます。
なかなか単行本が出ないため、余計にやきもきするのかも
しれませんが。

その社長はそんな状態だというのに、いきなり婚約します。
親の意向だそうです。それに特に反発もせずあっさり従います。
社長がそんなで会社は大丈夫なんでしょうか。

大丈夫らしいです。
とりあえず会社では鬼社長らしいです。ただ父親に背けないだけ。
その父親も母親の再婚相手なので仕方ないと言えばそうだけど。

相手の女性は「ものすごい」財閥のお嬢様。
おじいさんはなんと「天皇」とまで称される人。
そりゃ確かに社長の親父がチャーンスと思っても
仕方ないよね。しかも一応美人らしいし。

美人なんだよ。きっと。たとえ目が柿崎普美さんの昔の漫画に
出てくる幽霊や異星人のように、黒目だけでも。
良かったら柿崎普美さんの「白い手の殺意」という本の
表紙を探して見てください。
とりあえず楽天フリマでやっと見つけたけど、個人の方の
出品なのでリンクするのはやめておきます。
その表紙の幽霊とそっくりです。婚約者・鷹宮紫織さん。

彼女は病弱で子供の頃からお友だちもあまり作れず、
植物を相手にしてきたそうです。
語り口はまさにお嬢様。「なになにですわ」なんて
私が言えば頭大丈夫?と言われるに決まってる。
でも彼女はまあ似合ってる。柿崎普美さんの幽霊顔でも。
(紫の)薔薇に象徴される速水真澄社長と蘭のしおりさん
確かに似合っているといえば似合ってる。

だけど・・・もしこのお嬢様に恐ろしいもうひとつの顔が
あったら?

彼女は病弱なんでぇと自称していますが、もしそれが
ウソであったなら?

病弱のお嬢様で思い出すのが大和和紀さんの名作
「ヨコハマ物語」。この一巻に「病弱なお嬢様」は
登場します。しかしこのお嬢様は着物姿で木登りするわ
挙句の果てには船のマストまで登ってしまうワンパク少女で
すぐに病弱はウソだとばれてしまいます。
しかしこっちのお嬢様は決してばれません。なぜだ。
病弱なんてとんでもない。一般女性よりずっと体力あるのに。

そんな彼女のエピソード その1「不法侵入するお嬢様」
婚約者が別荘にいると聞きつけ、彼女はその別荘に
向かいます。「今から行きますわ」という電話一本せずに。

到着してピンポン鳴らしても彼は出てきません。
普通ならそれで帰ります。置手紙を残す位ならアリでしょう。
彼女は合鍵なんかも貰っていません。

だけど彼女はすごい!
なんと彼の家のベランダ・・テラス?から侵入するのです。
普通しますか?婚約者ですよ。奥様でもそこまでしないと思う。

家の外観も見ました。
そのベランダの下は海。その間は崖なのです。
道はあるかもしれませんが、舗装なんてされてなさそう。
そこをスカート、ハイヒールという格好で入り込みます。
驚く婚約者!(そりゃ驚くさ)
その足元に注目。スリッパはいてます
が、しかし彼女はしっかり土足です。
何考えているのでしょうか。


その2「ハイヒールで山登りも余裕ですわ。ホホホ」

更に彼女の体力は病弱どころか、並みの女性以上じゃないかと
思ったのが、41巻での出来事。
伝説の「紅天女」の舞台が山奥の秘境で、伝説の女優の
1人芝居として開演されるというので、みなさん山道を
のぼっていきます。車が入れないほどなので狭かったり
多少急だったりするかもしれません。
スーツ姿の男性に混ざって女性ではただ1人その中にいる
しおりさんですが、彼女のいでたちはなんとまたスカートに
ハイヒール。これで遅れも取らず、脱落もせず
列に入って進んでいくのです。すごいです。
もしこれがスニーカーなら「皆様遅くてよ。ホホホ」と
一番前を歩くのでしょうか。
登山靴なら「こんなの楽勝ですわ。ホホホ」とヒマラヤ
あたりを軽々と登っていくような気さえしてしまいます。

なんだか伝説さえ作れそうな婚約者様でございます。