「親に見捨てられた子」の手記 | 元漫画少女の雑記帳

「親に見捨てられた子」の手記













漫画ではないのですが、昨晩一気に読み込んでしまった本です。

これは悲しい事に実話です。創作であってくれれば

まだ希望があるのに、実話なのです。

こんなことを実際にこの作者が経験してきたのです。

作者は現在60歳くらい。なのでこの話はWW2の終戦後で

ある昭和20~30年代の出来事になります。

作者と弟妹は母親に捨てられます。
母親が子供たちを置いて帰ってこなかったのです。
近所の人の通報により警察がかけつけた時、子供たちは
ドッグフードで空腹を満たし、一番小さな弟は既に死亡
していました。このとき作者は4歳。妹は3歳位、
そして亡くなっていた弟は生後数ヶ月でした。
4歳の作者が既に亡くなっていた弟を抱いていたそうです。

この後兄妹は義理の父親(作者の父親は不明)の実家に
引き取られ、血の繋がっていない祖父母に育てられる
ことになりますが、作者だけ親権が母親のみにあったので、
ゴタゴタしてしまい、また(激しくムカムカしたけど)
母親が子供を返せと今更のように言ってきたため、祖父母は
知的障害者ということにして、その子供たちの入る施設に
入れてしまおうとします。
そんな頃に祖父母による虐待が始まりました。

結局近くの人に通報され、作者は孤児院へ。
ここで幸せになったらまだ救われますが、ここもとても
酷くて常識では考えられない孤児院でした。
職員がまるでストレス解消のように子供たちを虐待します。
その描写は読んでいて、当時の作者より少し小さな子がいるので
余計にでしょうか・・もう言葉で表現出来ない位酷い。
孤児院ですよ。。
ここでの虐待は暴力や言葉の他、驚くと共に本気で憤りを
感じた性的な虐待まであるのです。
震え泣いて恐がる子供を性の対象で見る。
もうそのそのオヤジと女性がいたら張り倒したくなりました。

孤児院といえば「サイダー・ハウス・ルール」 という映画を
以前見ました。親がいない子供の悲しみは共通しています。
(時代もまあ同じくらいです。ずれは10年程度?)
だけど作者の悲しみは親に捨てられただけじゃありません。
子供が普段の生活で当たり前にしている事が、この子たちは
出来ないのです。ごくたまに出来る時はそれだけで大きな
幸せを感じます。それは何か・・
たた「テレビを見ること」です。
そのテレビを見るのも私語厳禁、動いたり喋ったり
笑ったりすると退場。
教育のためにテレビを見せないならまだ少しは
理解出来ないこともない。だけど明らかにいじめで
見せないというのは・・・。
食事も海軍払い下げの虫の湧いたシリアル。
これが子供の食事です。

それでも作者は初恋を経験したり、野良犬を世話したり
近所のおじさんに優しくはされますが、なぜと怒って
しまう程に幸運からも見捨てられています。

救いはずっとありませんでした。
だけど作者は現在もお元気で、可愛い孫娘のいるおじいさんに
なっています。
半生を振り返るのもどんなに辛かったでしょう。
実際孤児院時代の友だちは「思い出したくない」と泣いた
そうなんです。

今は児童福祉も整い、このような事は殆ど無いとの事ですが
気になるのが「ゼロではない」。

作者の母親のように男をポンポン変えたり、育児放棄して
家出する母親もアメリカでも日本でも現実にいます。
(日本だと「誰も知らない」 という映画がそうです。
子供たちを残して母親は男の元に行ってしまいます。
ただこれは美談のようで悲惨さはあまり伝わってきません。
実際は2才の女の子が空腹のあまりカップラーメンを食べ
怒った兄と兄の友だちにより殺害されています。
うちに2歳児がいますが、お湯なんて沸かせません。
おそらくそのまま食べたのでしょう・・・。)

子供の虐待はここ最近経たすると毎日のように報道されています。
どうすればなくなるのか・・・。


「親に見捨てられた子」の手記

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