元漫画少女の雑記帳 -143ページ目

夢の子供/波津彬子

夜、吐きて嘆きたり。飲みすぎてしまった。 この短編集に入ってた一つのお話です。

なんかジーンときてしまったので、これだけ独立。

とてもとても不思議な話です。

子供が死んでしまい、それによって奥さんも精神に病が

生じて長い事入院しているというランドルフが、亡くなった

叔父の家を訪ねるところから始まります。

そこには残された少年と2匹の猫がいました。

その少年は身内でもなく、叔父が引き取った子供でした。
少年の名前は「ジェレミー」

どことなく不思議な雰囲気を持っています。

子供はランドルフに言います。

「ミスタの子供にしてもらえるの?」

ミスターではなく、「ミスタ」です。

そんなちょっとした言葉もどことなく繊細に

ミステリアスに感じさせられてしまいました。

第一「ミスター」だと長島さん思い出してしまうところでした。

ああ。雰囲気、ぶち壊し。

子供は夜、猫たちに囲まれて眠ります。

そして「こわい夢を見た」と泣きながら目を覚まします。
同じく怖い夢を見て目をさましたランドルフに

「レヴィおじさんは、夢の子供を捜していたんだよ。

ミスタも夢の子供を捜している人だったら良かったのに」

と、不思議なことを言うのです。

当然ランドルフは亡くなった息子のことを思い出します。

そこから始まるランドルフと子供と猫たちの生活が

楽しげでもあり、絵柄のせいか儚げでもあり、

不思議な感じがします。

そして悪夢と少年の正体とは・・・。

たった52ページの作品だと気付いた時、夢から醒めた

感覚に陥っていました。

続編を読みたいのですが、ないのでしょうか?


夜はきて愛を語り ( 著者:波津彬子 出版社:朝日ソノラマ )

Z~ツエット

Z Z君


「魔弾の射手」同様「エロイカ」のサイドストーリー。


今回の主人公は、情報部一のぺーぺー(新米)部下Z君。
彼の初任務から、「笑う枢機卿」で少佐の怒りを買い

アラスカに送られた部下A~Yのいない間のコメディチックな

話までこの「Z」に収録されており、最終話のみ

「エロイカより愛をこめて」の30巻にあります。


スパイの非情でハードで冷酷で「くらいかこ」さは

やっぱり魔弾の方が上だと思いますが、Zはそういう部分も

コメディも程よく盛り込まれている上、スパイの愛・・なんて

いうのまであるのでオトクかも。

コメディ要素もありますが、伯爵ファミリーは出てきません。

でも部長を始めNATOの面々はちゃんと出てくるので

私の場合ですが、魔弾よりはこちらの方が読みやすかったです。



エロイカではあんまりなかった「泣けるシーン」も「Z」には

ちゃんとあります。

一時期(最近は飽きたのか、それとも伯爵よけのために

部下G君とコンビを組まされているのか)伯爵に狙われて?

いた美青年・Z君だから、女性にも人気がないわけはない。
時には涙し、時には襲われかけて少佐に怒鳴られ

Z君の苦難は続きますが、ラスト(エロイカ30巻)では

立派に成長しておりました。


といってまだちょっと頼りない所が可愛らしいのですが。

★Z コミックス版 白泉社 全2巻(おまけ漫画つき。ロレも出演)
Z 文庫版 白泉社 全1巻
★Z 豪華コミックス版 秋田書店 全2巻 1巻2巻

最終話(エロイカ~・第30巻) 秋田書店



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私流・名?シーン

ひのきさんが少女漫画の名シーンの本について紹介して

いました。

名シーン・・・

ガラスの仮面だと、発熱して寝込むマヤに真澄さんが

接吻しちまうシーンが選ばれていたそうです。

 

えええええっ

 

当時はこれ見てドキドキした私ですが、今読むと

「このヘンタイめ」としか思えなかったり。

それで自分でも名シーンを選んでみようかなと。

但しちょっと皮肉れた見方で選ぶ「名?シーン」でやんす。

つきかげせんせ「ガラスの仮面」美内すずえ

まずは普通の名シーン

・泥団子を食べて演技の本能が復活するシーン

・亜弓さんに負けて、なんという恐ろしいことをしたと

 やっと気付く乙部のりえのシーン。

・紫のばらのおっさんの正体に気付いたシーン

名?シーン

・携帯男の携帯電話に接吻シーン

・携帯男、「ぼくはヒースクリフじゃねえ」と叫んで一人で
 むくれるシーン。アンタも俳優でしょうが。

・正月に海に飛び込んだシーン

 

ジェイムスくん「エロイカより愛をこめて」青池保子

まず普通な名シーン。

・皇帝円舞曲のラスト。伯爵が「私はプロだよ」と少佐に

 マイクロフィルムを渡すシーン。

・少佐とQの対決シーン。伯爵の機転により銃を手に入れ

 そこから。なんか2人とも格好良かったぞ。

・「笑う枢機卿」だっけ。ぼけがらすに捕まった部下たちを

 救出に向かうシーン全部。/その他多数

名?シーン

・密航していたジェイムズ君を船員が発見した時の

 証拠写真。

・ネズミたちを笛ひとつで誘導するジェイムズ君の後姿。

 あれ以来、山岸涼子さんの「パイドパイパー」読むと笑う。

・KGBによりサウナに閉じ込められた少佐の介抱を

 めぐる伯爵と部下G君。/その他多数


4「ヨコハマ物語」大和和紀
名シーン

・海で自殺しようとしたお卯野ちゃんと新太郎

・銃撃されそうになった竜助をかばう万里子

・感動のラスト。暁子の話読みたいです。

ばっくれ「THE B.B.B」秋里和国

名シーン

・友美へのGUYの告白シーン

・獅子丸のアナベル・リーのシーン

・ミワコに高知弁で告白するシーン

オージ「日出処の天子」山岸涼子

・(私は布津姫好きです)姫と毛人がやっと結ばれるシーン

・物部との戦いでの王子の神がかりなシーン

・毛人と王子の初対面の不思議なシーン


キリがないのでひとまずこのへんで。

8ビートギャグ/志摩あつこ

 

以前、雑誌のところで中学時代、洋楽にはまり込み

VIVA ROCKという雑誌を講読していたと書きました。

そこで連載されていた志摩あつこさんの「8ビートギャグ」

という洋楽漫画がとてもお気に入りだったことも。

先日、あの人は今調べをしていて、ふとその志摩あつこさんは

どうされているんだろうと思い、一緒に調べてました。
確か洋楽より邦楽のビジュアル系バンドに夢中になってて

洋楽の漫画は今は描いてないとは聞いてたんだけど。

調べたら見つかりました。

しかもご本人さまのサイトが!

 

その名も「8ビートギャグ・ギャラリー」です。
トップページで踊るでびちゃんに思い切りノスタルジー。
みかんを丸ごと大口に押し込む「もんちゃん」にも

また懐かしくて見入ってしまった。


邦楽のところはイマイチ良くわからなかったけど

洋楽のところではもうしっかりと堪能させて頂きました。

結局私も伯爵同様、ミーハーだったんだなあと

すっかり中学生の気分に戻って、でびちゃん、ぢょん、

大顔連、りっちー、るぼんお父さん、もんたろー、

カマカマ地蔵、すてちゃんなどを見てました。

もしかして良くわからんが、「萌え」ってこんな感じ?

更にここでは志摩あつこさん(今はシマあつこさん)の

ブログが読めました。

なつかしの☆子さんや万理ちゃん、水野レイさんなどの

名前が出てきてまたおおはしゃぎ(気持ちの中でね)。

ともにシマさんの近況も知る事も出来ました。

なんとまあお母様になられていたんですね。

そしてPTAの役員になっちゃったとか。

旦那さんってどんな人なんだろ。

更に更に嬉しくてはなぢ出そうな単語も発見。

 

シマさんは青池保子さんのファンで、(はなぢ、ぶーーーっ)

ファンレターも出したこともあって(おおおっ)

 

でも青池さんの作品を読んで

「どう逆立ちしたってあの緻密な構成&ハチャメチャな

センスは超えられない」と思って漫画家を諦めたんだとか。

でも実際8ビートギャグは笑い死にしそうになりましたし

ハチャメチャなセンスはやっぱり青池さんの「イブの息子たち」

みたいに「なぜここにこの人が」と驚き爆笑させる

素晴らしいセンスだと思います。


単行本もB5版で中学生の経済能力では大変高価

だったけど、友達に借りたのをきっかけに集めていて

私のある意味バイブルで御座いました。


人気もあったんだなあと見つけて嬉しかったのが

復刊ドットコムの8ビートギャグの復刊要望ページ
もちろんわたくしもかなり前に投票しててよ。フッ。

しかし私のせぇしゅんの1ページを飾った漫画家さんが

実は青池保子さんのファンだったなんて

めちゃめちゃ感動いたしましたのでゴザイマス。

そういえば「耽美」という言葉を知ったのもこの漫画だ。

 

 

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魔弾の射手

しょーさ もし、エロイカの世界に伯爵もジェイムズ君も

ボーナム君もミスターLも部長も執事さんも、ミーシャも白クマも

そしてあのロレンスもいなかったらどうなってたでしょう。

きっとこうなってたと思います。

それは少佐主役の非情なスパイのエピソード「魔弾の射手」。

"くらいかこ"がやたらとお気に入りのローデも

「これを読むんだ・・・・」と勧めてくれそう。

エロイカをずっと読んでいて、これを読むとびっくりします。

少佐って伯爵たちに振り回されなかったら、普段以上に

渋くてカッコイイ諜報員なんだと。

まずしょっぱなは少佐、なんとソ連(ロシア)にいます。

実はドキドキしながら「その他大勢」の白クマやミーシャを

探してみましたが、別の任務があるのか不在でした。

そしてまたマイホームパパに化けて、事もあろうかバレエを

見ています。タイツ姿の男を。

そういえばジリー君の所で、以前任務でバレエを見た事は

あると伯爵に言ってましたっけ。これの事だったのね。

しかしここでは少佐はあくまでシリアス。

タイツ男を見ても「げー」なんて言いません。

今回の任務はバレエを見る事では勿論ありません。

KGBの二重スパイと接触すること。

巧みで優雅な方法でその二重スパイと接触し、極秘任務

の内容を聞かされ、更には最強の殺し屋と対決することに

なります。

この殺し屋、ミーハーな伯爵がシリを追いそうな美青年ですが

この話では一切そういう事はありません。

あくまでもシリアスに緊迫した雰囲気で話は進みます。

そうだ・・・(白目)

本来、スパイ物とは非情でハードで"くらいかこ"なお話なのだ。

今頃気付いたぜ。ふっ。


ハードカバー版はカラー満載。
魔弾の射手 青池保子 文庫版
魔弾の射手 青池保子 ハードカバー版

BGMにこれを流すと雰囲気UP。美形の殺し屋のお気に入り。
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