もうすこし前の話ですが、天皇陛下が前立腺がんで病院にご入院されていたことがありましたよね。そのとき、私はまさしくその病院に出入りしており、連日連日その病院の全景なり、時計のついている新入院塔なりがテレビで放映され、すごい宣伝だなぁ、と人事に思っていたことがありました。まぁ、国立病院に宣伝も何もないんですが。

で、それ以後、前立腺がん、という言葉はかなり浸透し、私もそうなのではないか、という男性の恐怖をあおっていたようで、検査に来る人数が急増しました。これがまさしくメディアの力だなぁ、と私が強く実感したときです。

で、もうひとつ典型的な例があります。それが、血がどろどろ、というセンセーショナルな言葉を使った情報番組です。正式な番組名は失念しましたが、たぶんおもいっきりテレビじゃなかったかなぁ、と思います。その番組で、血がどろどろしているとだめなんですよ、という大変視聴者に分かりやすい言葉と、印象に残りやすい映像を使ったことで、私も血がどろどろなのではないか、と視聴者は不安になったようで、翌日以後病院に、血がどろどろかどうか検査をしてくれ、という希望が殺到しました。

この場合問題なのは、血がどろどろ、という言葉の定義を医者がよく分からなかったことです。今となっては定着した感もありますが、血がどろどろ、といわれたところで、その番組を見ていないと何のことやらよく分からないんですよね。もちろん検査を希望されている方にそれを聞いても詳しくはよく分かりませんし、だからといって何もしないわけにはいかないので、医者がおもうところの検査をするわけですが、大変困った、という話を方々から聞きました。

現在、健康に関する情報を提供している番組は大変数が多くなりました。テレビを視聴する方々の健康に対する興味の高さを物語っているとはおもうのですが、最近特に思うのは、必要以上にあおりすぎじゃないかなぁ、ということです。テレビ的な演出、といわれればそこまでですが、実際に不安に駆られる視聴者も大変多いのが現実です。

この間何気にテレビを見ていたのですが、やはり健康情報番組がやっていました。で、それを見た感想ですが、やっぱりやりすぎじゃないかなぁ、と。話の筋としては、何らかの病気にかかっている人がいて、その人にいろんなシグナルが発されていたものの、その人が結局それに気付かず、症状が進行して死んでしまった、というものでした。だからこの症状が出たら注意しましょう、ということなんですが、医療には罹患率という言葉があるのですが、それを無視して何でも警告するのは意味がないんじゃないかなぁ、と思うんですよね。

もちろん、その番組を見ている人は何万人も何十万人もいるわけで、その中の数人しか対象となり得ない病気があったとすると、あえてその病気を取り上げることで、その数人、もしくは1人もいないかもしれない人の命が助かることの有効性、ということも重視しないといけないのかもしれません。
ただ、何人もの人がかかる病気ではない、ということを認識した上でその病気に対する知識をつける、というのが私は正しいと思うので、そのようにテレビ番組を作っていただけるとありがたいかなぁ、と。一視聴者の立場から思ってみました。
私がパソコンに触れはじめたころに、Life & Death、というアメリカのゲームがちょっと話題になりました。そのゲームは、いわゆる手術ゲームで、盲腸などの患者の手術をするというものでした。当時全く医療に対する知識がなかった私は、そのゲームをちょっと遊んでみたのですが、やり方がわからない上に、ゲームの判定がかなりシビアだったので、患者をどんどん死なせてしまい、すぐに投げてしまいました。

そのおかげで私のような適性の全くない人間が医者の道を志さなくなったということで、大変有益なゲームだったのかもしれませんけど。

時は流れ、今は結構医療を対象としたゲームがあるんですよね。来月任天堂がNintendo DSというハードを発売しますが、発売予定のソフトの中に2つも医療を題材としたゲームがあるものを見ると、隔世の感がある私は、今のゲームの流れについていっていないということなのでしょうか。

このようなゲームに触れることで、特に子供たちは医療に対して何らかの興味を持つことは間違いなく、その方向性が出来るだけ間違ったものにならないようにするということは、ドラマにおいてと同様に、医療の業界としては大変重要なものです。なので、医療はゲーム業界ともしっかりとつながって、正しい医療情報を流す素地をサポートしてもらいたいですね。実はちょっと医療の業界の人はゲームを軽視する傾向があるので、業界団体がゲームの監修をするとかはまだないんだろうなぁと推測するのですが、比較的若い年代の医者の方は、ゲームにも抵抗ないでしょうから、個別に監修するなどはしているんだと思います。

他にゲームと医療というと、ゲーム脳の恐怖、という本が話題になったこともありましたが、あれ自体は大変怪しげとしか思えないものだという個人的な感想を持ってますけど、とりあえずゲームは子供の正しい脳の発育を阻害するものだ、という意見が世間一般にあることは間違いないようです。

それに対して、ゲームをやっている医者は手術がうまい、という統計が出されているものもあります。内容が英語なので、リンク先の内容を簡単に説明すると、ゲームを1週間に3時間以上している医者は、ゲームを全くしない医者と比較して、腹腔鏡を使用する手術で、ミスを犯す確率は約37%少なく、治療時間も約27%短縮されている、というものです。
これを読むと、え、そんなにミスする確率って高いの?と思われるかもしれないのですが、腹腔鏡を使う手術というもの自体、最近取り入れられた新しい手法なので、まだ技術が成熟している人が少ないんですよね。なので、その手術の中でミスをするということは、他の手術と比べて頻繁に起きているとはいえます。もちろん重大なミスを犯すのは少ない、と信じたいですが。

医者が手術の訓練をするシュミレーターというものがあって、そのもの自体、言われてみればゲームと一緒なんですよね。私たちが運転免許を取るときにゲームのようなものをやりますが、あれと原理は一緒です。車に慣れていないときに車に乗ってミスを犯すよりは、シュミレーターでミスを犯したほうがいいですもんね。医療においても、さすがに患者さんに実験台になってもらうのは許されないことなので、シュミレーターを使って経験を高めておくのが普通です。そういう意味で、ゲームの得意な医者は手術が得意ということにつながるんだろうなぁ、と感覚的になんとなく理解することが出来る気がします。

ということで、医療においてもゲームは大きな意味を持ってるんですね。ゲームセンターで、ものすごい手の動きが出来るゲーマーの皆さんは、ぜひ医者を目指してみてはいかがでしょう。本当に適性があるかもしれないですからね。
今日、東京で木枯らし一号が吹いたそうです。
あまり意識してなかったんですが、木枯らし一号が吹きましたというのを話題にするのは、東京と大阪だけなんですってね。なぜこの2都市だけなのか、ということには理由は特にないそうですが。とりあえず大きいからでしょうかね。個人的には、札幌と仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、でやればいいのかなぁ、とも思うんですが、そこまでしてやる内容でもないのかもしれないですね。大体、自分自身今まであまり意識したことなかったですし。

さて、今日はドラマの話です。
とはいえ、私はあまりドラマ見ないんですよね。3ヶ月ごとにいろんなドラマがやってますけど、最近そういう民放のドラマで続けてみたものってなんだろう、と考えると、ナースのお仕事4かも、と思うくらいなので。

で、ちょっと前になっちゃうんでしょうけど、日本発の医療系のドラマが花盛りでしたよね。同時に何本も医療をネタにしたドラマがやっていたりして。いまだと「ナースマンがゆく」だけかな。いま放送中のドラマはちょっとわかんないですが、医療系のドラマの終わりのスタッフロールとか見てもらうと、日本医師会、とか、日本看護協会、という名前を見ることが多くなりました。

ドラマで医療のことを取り上げた日本で最初のドラマとなると、たぶん田宮次郎版白い巨塔じゃないでしょうか。そのときは、日本看護協会も日本医師会の名前はなかったはずです。でも、いまはちゃんと協賛する(つまりそのドラマになんからのお手伝いをする)んですよね。これは、ドラマを通じて医療のことを正しく分かってもらいたい、という広報活動の一環としてちゃんと効果があることだと認知されたためです。

この方法の先駆者は、ERです。もう人気が下火になってしまったのが大変残念ですけど、医療のことを正しく描いているということで(もちろん、色恋沙汰に関しては別ですが)、日米の業界でも話題になったドラマです。このドラマを通じて、アメリカでは医者志望の人数が激増したということが実際に起こったのですが、それ以外にも、このドラマで扱った病気に対する認知度が正しく高まった、ということが研究で発表されたことがあるんです。それから始まって、メディア学で大変有名な南カリフォルニア大学では、ERのドラマを通じて、実際に医療の教育を学生に対して行うプログラムを開発し、アメリカではそれに基づいた医療教育も行われています。

で、この考え方が実際に日本でも取り入れられて、いまのドラマ制作に生かされている、ということなんですね。私が見ていたナースのお仕事でも、入院患者がナースの目を盗んで、大好きなグレープフルーツジュースで飲み薬を服用して、そのせいで腹痛を起こしてしまった、という話題が出てくる回があります。これは明らかに、日本医師会もしくは看護協会が、このようなことが医療の現場で起こっているので、それを改めてもらうようにここで話題にした話だと思われます。本当によくあるんですよね、ジュースなどで薬を飲んでなんからの異変が起こってしまうことは。

実際に、この話題がドラマで取り上げられてから、グレープフルーツジュースで薬を飲まないこと(もしくは、ちゃんと水で薬を飲むこと)は、以前と比べてちゃんと認知度が高まりました。ナースのお仕事は、視聴率が30パーセントくらいあったお化けドラマだったので、影響力も強かったんでしょうね。

メディアの影響力の低下が叫ばれている昨今ですが、こと医療に関してはメディアのしっかりとした利用がされるようになってから日が浅いので、まだまだやれることは多そうです。でも、医療の教育だけが重視されたドラマが作られても、それはそれで面白くなさそうなので誰も見ないんでしょうけどねぇ。
アレルギー症状を持ってる人は、結構いると思うんです。
花粉症もそうですし、ハウスダスト(つまりダニの死骸などですね)ももちろん。あとは卵アレルギーとか、カニエビなどの甲殻類、そのほかにもそばや金属類など、本当にさまざまです。

アレルギー反応とは、体の中に何らかの異物が入ったことに対する過剰な免疫反応ことです。

くしゃみがとまらなくなる、といったものや、触れると肌が荒れる(もしくは赤くなる)なんてのもあると思いますが、アナフィラキシーショックもアレルギー反応のひとつです。で、先日こんな記事が載ってましたね。

小中高校生の1万人に1人 食事後の運動でアレルギー

 特定の食品を食べた後に運動をすることで起きる急激なアレルギー「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」が、小、中、高校生の1万人に1人程度の割合で発生していることが、横浜市立大の相原雄幸助教授(小児科学)らの11日までの調査で分かった。
 最初の発症は10代前半が多いが、正確に診断されないまま発症を繰り返すケースもある。相原助教授は「再発防止が肝心。病気の存在を広く知ってもらうことが必要だ」と話している。
 食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、全身のじんましんや顔面の腫れ、呼吸困難や血圧低下、意識障害が特徴。運動により、食品中の抗原の吸収が活発になることなどが原因とされる。重症例も多く、そばを食べた後に水泳をして死亡した例がある。
(共同通信) - 11月11日7時43分更新


このなかで、

> 全身のじんましんや顔面の腫れ、呼吸困難や血圧低下、意識障害が特徴。

とあるのは、実はアナフィラキシーショックの典型的な症状です。なので、この「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」ってものの独特な症状ではないんですが、ここで一番重要なのは、

> 特定の食品を食べた後に運動をすることで起きる急激なアレルギー

という部分です。これこそこの「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」のまさしく特徴です。
通常、アレルギー反応は、アレルギーの原因となる物質が体内に入って、早ければ数分でアレルギー反応が起こります。遅くとも数時間のうちには何らかの反応が起こるのですが、この場合、実は安静にしていると特に何の反応も起きません。

アレルギーの場合、自分のアレルギーを起こす原因物質がなんであるのかを知るのが大変重要なことだといわれてきました。これは血液検査などで分かったりするのですが、このように運動後に起こる、といった、アレルギーの起こる場合を知ることも、実は大変重要なんですね。ただ、これは一度起きてみないと起こる場合の特定は出来ません。
ただ、アレルギー反応は、一度起こると大変苦しいこともよくあり、場合によっては死に至ることさえあります。何度も起こすようなものじゃないので、出来るだけ早く原因や起こる特定な場合を突き止めて、知っておくようにすることが重要です。

また、何度も言うようですが、医療においては今日の常識は明日の非常識ですので、なるべく新しい情報を手に入れておくことも重要です。なので、なるべく間を置かない程度に病院と付き合っていくことも必要ですね。…確かに面倒くさいですけどね。でも必要なことだとは思います。
今回は短いエントリーで。

医師に対する不信感って、いろんなところで生まれたりしますよね。
私的な身近な例だと、子供(生後3ヶ月)が風邪気味だったので妻が病院に連れて行ったのですが、鼻水がすごかったので、鼻水の吸引をしてください、と要望したのですが、医師は、そういうのは意味ないですから、と言うだけで、それ以上何の処置もせず薬だけ処方されて帰ってきました。

こういうのって、実はすごく多いと思うんですが、患者側としたらはっきり言って医師に不信感を抱かずにはいられません。

個人的に一番不信感を抱くところは、要望に対して、それに意味はありません、といったような返しをされる場合です。
今回の例で言うと、鼻水の吸引に意味はない、という医師の意見ですが、鼻水の吸引をすること自体に意味がない、のか、いま鼻水の吸引をしてもいずれまた鼻水が出てくるから意味がない、のか、または他の意味なのか。これらすべての場合でまた意味合いは変わってくるはずなので、本当なら、どう意味がないのか、ということを少なくとも説明するべきだと思うんですよね。

インフォームドコンセントなど、医師の説明責任は今後も高まってくるはずなので、そのあたりをどうやってこなしていくのか、すごく重要な視点だと思います。こういうことをちゃんとフォローしてくれる医師は、その医師の腕のよしあしによらず、まずはいい先生だと思うんですけどねぇ。

皆さんはどんなときに医師(または病院)に対して不信感を抱きますか?
ビタミンEに関して、前に脂溶性ビタミンなんですよ、という話をちょっとしました。つまりは飲みすぎご注意、ということなんですが、今日こんな話が飛び込んできました。リンク切れ防止のために下に転載します。

【ワシントン10日共同】老化の原因になる体内の活性酸素を消す働きがあるビタミンEをサプリメントなどで大量に摂取すると、健康に有害な恐れがあるとする研究を米ジョンズホプキンズ大などがまとめ、10日、米心臓学会で発表した。
 欧米と中国で主に高齢者を対象に行われた、計19の臨床試験(患者総数約13万6000人)を分析した。1日に267ミリグラム(400国際単位)以上を摂取すると、最長約8年の追跡期間中の死亡率が、偽薬をのんだ人に比べ約10%高かった。摂取量がその半分以下だと、逆にプラスの効果も推定された。
 死亡率が高くなる原因は不明。試験参加者の大半は持病があったため、研究者らはさらに研究が必要と認めているが「無害と分かるまで大量摂取は控えた方がいい」としている。
(共同通信) - 11月11日10時20分更新


さすがに死亡率が上がる、なんて話を聞くとドキッとしますが、こういう発見は、実は日々やられてるんですよね。事の大きさはいろいろありますけど。だから、今日の常識が明日の非常識、なんて話は本当に珍しくないんですね。

この記事を読んでいて、なんだろうこれ、と思われたこともあるかもしれません。例えば、

> 最長約8年の追跡期間中の死亡率が、偽薬をのんだ人に比べ約10%高かった。

偽薬、って何?とか、

> 死亡率が高くなる原因は不明。

え、もうこれで明らかなんじゃないの?など。

こういう研究をする際の手法として、二重盲検法、もしくは単純盲検法が通常取られます。それらは、まず、本物の薬と偽物の薬を用意します。偽物、というと聞こえは悪いですが、もちろん有害なものは用意しませんのでご安心。で、それらの薬を検査の対象となる人に服用してもらうのですが、その薬が本物なのか偽物なのかはその人には伝えません。これが単純盲検法です。その上で、服用を勧めている側(つまり研究をしている側)も、どっちの薬が本物なのかを知らない、というのが二重盲検法です。もちろんいずれはちゃんとどっちの薬が本物なのかはわかるようにしておくんですけどね。で、偽者の薬を飲んだ人(つまり何もしなかったのと同じ意味の人)と、薬をキチンとを服用した人との間で、これまたしっかりとした統計手法を用いて比較をするのです。

なので、この記事中の「偽薬」という言葉から、この2つの研究手法のうちどちらかがとられたんだなぁ、ということが分かります。それとともに、しっかりと手順を踏んだ研究をしているんだな、ということももちろん分かるんですが、ジョンズホプキンス大学(アメリカの名門大学)にそんなことを言うのは釈迦に説法なのでさすがに小声でしか言いません。

なぜこのような手法がとられるんでしょうか。これは、プラセボ効果が大いに関係あるんです。例えば、検査をする前に検査の対象となる人に、今回の検査の目的は何で、そのためにこの薬を飲んでもらって、大体こんな結果が出ると思います、なんて説明をしたとします。そうすると、本当はその薬にそういう効果はないのに、検査の対象となる人は、事前にこういう話を聞いてしまったがために、なんとなく自分にそのような効果が出ているという思い込みをすることがよくあります。これがプラセボなのですが、もちろん研究をする上においては大きな問題ですので、これらがなるべくしっかりと取り除かれるように配慮しているのですね。

さて、この記事を読むと、13万人以上を対象として、8年は追跡調査も行い、しかも、披検対象が欧米+中国ということで、人種的な差異もしっかりと考慮されているように見えるのに、いまだに原因は不明、ということしか言えていないようですよね。つまり、ビタミンEを大量に摂取すると死亡率が上がる、ということを言うためには、8年という年月は短すぎて、もっともっと時間がかかる、ということなんです。

これは新薬の研究にも同様のことは言えるわけで、ほんとーーーうにすごい時間とお金と人手がかかります。下手したら、研究者一人のライフサイクルを軽く超えるような期間を要するものもあったりして、こういうことは歴史の積み重ねなんだなぁ、と、元弱小研究者だった私なんかは思うわけです。

こんなことで、新たな発見があるまでには大変な時間やお金人手がかかるというお話でした。
最近、何がほしい?ともし聞かれたら、真顔で西武ライオンズと答えることにしている私です。もちろん、こんなこと聞かれるわけもないんですけどね。クリスマスプレゼントをもらう年齢も当に過ぎてしまったものですから。
でも200億円ですって。聞きました?奥さん。ロシアの石油富豪ならポーンと買っちゃうんだろうなぁ。しかも、200億円で買っても、年間40億円の赤字を出すのが前提らしいので、そのまま行ったとすると、10年で計600億円出費しないといけないんですよねぇ。はぁ。はぁ、としか言えませんねぇ。

さて、もう微妙に冬な最近です。朝夜は特にちょっと冷えますよね。
冬が来るとどうなるかというと、病院がはやるんですよ。外来も入院も。とりあえず風邪をひく人が増えますからね。そしたら老いも若きも病院にこぞって行く状態になりますもんね。入院に関しては、入院されるのは高齢者の方が多いんですが、とりあえず夏と冬は体調を崩す方が多いんです。だから入院患者の数も絶対に増えるんですよね。

さて、そんな感じで病院を使う機会が多くなる冬ですが、病院を受診される誰もが経験するであろうことに、自分が主張することを医者が分かってくれてない、ということがあるだろうと思います。つまり、風邪をひいて病院にかかって、頭が痛いから何とかしてくれ、と言っているのに、どうも違うところに効くらしい薬しか出してくれなかった、とか、あまつさえ、とりあえず様子を見ましょうといって何も処方してくれなかった、とか。

これは何が原因なんだろう、というと、実はたくさんありすぎて問題がなんなのかもよく分からなくなるほどなんですが、まず大きいのは、医者はこれから起こりうるであろう二次的な被害というものを、患者よりもよく知っているという自負があるから、ではないでしょうか。これでは漠然としていますね。

つまり例を出すとこういうことです。
熱が40度近くあって、せきがひどい患者がいたとします。明らかに風邪の患者です。でも、患者の主張は、とりあえず鼻水を止めてほしい、というものなのです。でも、医者の見立てでは鼻水はたいしたことはなく、放っておいても一日のうちには症状が軽減することが明らかなわけです。
このときに医者はどのように判断をするのでしょうか。もちろん個人差は大きくありますが、すごく考えられるのは、まず解熱とせきを止める薬を処方するだろう、ということです。明らかにここに何らかのケアをしないと、症状が悪くなるのは目に見えているからです。
でも患者側としたら、何で鼻水にケアをしてくれないのか、ということにもちろんなります。ここの部分になんらかの満足度を感じるサービスを提供しなければ、患者の側は釈然としないままサービスの提供が終わってしまったことになりますよね。自分の主張を何も分かってくれなかった、と思うと思います。

でも、医者の側からしたら、患者のことを考えてサービスを提供している、ということを主張するのは間違いないことです。ここに生じている両者の相違を出来るだけなくすためにはどうしたらいいのでしょうか。

まず自分が何をしてほしいのかということを強力に主張することです。こう書くと当たり前なんですが、意外にこうするのも難しいことがあります。相手(医者)は医療に関してプロで、患者の自分は医療に関しての知識が乏しいとき、そのプロを前にして自分の意見を押し通そうとするのも気が引けてしまうことはよくあることではないでしょうか。これは外来でも難しいと思いますが、入院になるともっと難しいんですよね。でも、医者の側からしたら、主張してくれないと患者側のニーズはよく分からないのです。これはこれで当然のことですよね。

なので、医療サービスでの満足度をあげるためには、自分の主張を強力に、そして最後まで押し通す。これをまずは実践することが大切なようです。
薬には説明書が付いてるんですよ。読んだことありますか?
読んでみると意外と面白かったりするわけですが、そんなものを読んで面白いと思う人は、傍目に見ると相当気味悪い人かもしれません。どうもすみません。

もちろんそこにはいろんなことが書いてあるんですが、PL法(Product Liability、つまりは生産者の責任という意味ですね)が施行されてから、その内容も結構変化してきているようです。

その説明書、正式名称を、薬剤添付文書といいます。
市販薬にももちろんついてますし、薬局で処方されるものにも実はついてるんです。ただ、薬局によってはくれない場合もありますし、その薬局独自の文章で作られている場合もあります。最近は、薬局で処方される薬に関して、インターネットでその薬剤添付文書を見ることが出来ます。それが医薬品医療機器情報提供ホームページです。…名前長いですね。

そのホームページから検索していただいて、お好きな薬剤添付文書を見ていただくとよく分かると思うのですが、いちいち見る気がしない方は見なくてもちろんいいんですが、正直一般の人が見て分かりやすいものとはとてもいえません。
薬剤の名称から、使用上の注意、禁忌、副作用、薬効薬理などについて書かれているのですが、その内容を分かりにくくしている理由は医学用語と、医療文章に用いられている独特の言い回しによるのではないかな、と思います。例えば、

本剤の血中濃度が上昇し,中毒症状(眼振,構音障害,運動失調,眼筋麻痺等)があらわれることがあるので,このような場合には,減量するなど注意すること。

なんて文章が実際にあるんですが、中毒症状のカッコ内にある単語の意味って、分かるものもあれば、分かりそうでわからなかったり、なんだろこれ、ってのもあると思います。こういうことにつまづくと、読む気がしないというか、読み進めても頭に入ってこなかったりするんですよねぇ。

もちろん、この文章自体、一般の人用には書かれていないということはあります。市販薬の薬剤添付文書に関しては、もう少し手加減して書かれているというか、分かりやすくしようという努力のあとがしっかりと見える文章で書かれています。ただ、インターネットで広く見られる状態にしているので、薬局でもらったものを調べようとする人に、これでは不親切な感じは否めないですよね。

ここで何に関係してくるかというと、以前話題にした、コンビニでの薬販売解禁、というところなんですよ。だって、薬には説明書が付いているんですから、それがしっかりと理解できさえすれば、仮にその薬剤を説明する人(つまり薬剤師)が存在しなくても、薬剤に対する説明責任は果たせる状況にあると思うのです。どちらにしても、最終的には使用する側にその薬剤を使用する権限があるわけですから。ただ、市販薬のように平易な言葉に言い換えたりするようなことは、文章の再現性の問題にもかかわりますから、なかなか難しい問題があるんですけどね。

で、これはもちろん薬剤師の方の仕事を取ろうとか、薬剤師の存在を認めないといったことではもちろんありません。ただ、薬剤添付文書を最大限活用することは、薬剤を買おうとする側の利便性を向上させるためのひとつの方法ではあるなぁ、とは思ってます。

今後は薬剤はもちろん、医療全般に対して、それを利用する側の責任が問われてくるのは間違いないです。でも、医療関係者ではない方が、医療に対する知識がないのは当たり前な話ですし、何も責任を感じることもないと思います。問題は、医療者の側が、そのような方々に対してどのように、そしてより利用する側の負担が少なく、説明責任を果たしていけるか、ということではないかな、と思っている今日この頃です。
個人的に本屋が大好きなんです。
小さいころ、休みになると親に本屋に連れて行ってもらって、朝から晩までずーっと立ち読みしたりしてすごしていました。だったら図書館でもいいじゃん、という気もするのですが、実際親にもそういわれていましたが、でもやっぱり本屋なんですよ。

まず、本屋は色とりどりで、見た目に楽しいんです。あとはやっぱり雰囲気でしょうか。みんな楽しそうに読んでる気がするんですよね。あとはいるだけで頭がよくなる気がしたり、って私だけでしょうか。

こんな本屋好きな私ですが、唯一本屋で不満があるとしたら、トイレが狭かったり汚かったり、あまつさえトイレ自体がないところがあることです。もちろん例外的なところはありますけど、本屋ってそういうところはあまり力入れてないですよね。

本を読んでいると、なんとなくトイレに行きたくなるので、やっぱり本屋とトイレは切っても切り離せない関係だなぁ、と昔から思っていたら、やっぱりこの2つには相関関係があるようなのです。
それが、青木まり子現象 です。とりあえず簡単に説明すると、本を読むとトイレ(特に大きいほう)に行きたくなるのは、インクの匂いが便意をもよおすなど、ちゃんと理由がある、ということだそうです。

こういうのって面白いなぁ、と思うのは、名前がつくと広まりやすいってことなんですよね。「昨日本屋でトイレに行きたくなってさぁ~」「あ、青木まり子現象だね」なんて会話は結構されていそうです。

そういう意味では、エコノミークラス症候群はその典型でしょうね。
エコノミークラス症候群とは、長い間座っていると、気分が悪くなるといった現象が起こることなんです。日本ではサッカーの高原選手がこれになったことがマスコミに大きく取り上げられてから一般化したような印象があります。で、医学用語ではこれを肺塞栓症といいます。

でも、肺塞栓症、ではあまり一般に普及しそうにないですよね。「昨日肺塞栓症になっちゃってさ~」「へぇ」なんて会話で終わってしまいそうです。もしくは、「え、それって重病なの?」なんてことも言われそうです。そういう意味では、医療用語を普及させようと思うと、一般に普及しやすいような名前の別名をつける、というのが重要っぽいです。

で、狂牛病です。これは失敗例だと思うんですよねぇ。この言葉は行きすぎだと思うんですよ。実際に狂牛病が話題になっていたころにはそういう話も出ていましたが、その言葉が持つ必要以上の恐怖感が一般に浸透しすぎなんじゃないか、と。でも、正式名称の牛海綿状脳症ってのも分かりにくいですよね…。こういうときに適切な名前がつけられるセンスを持っている人が大変うらやましいです。

[追記]青木まり子現象とは
意外にリンク先が説明不十分な気がしたので、思い出しながら書いてみます。
青木まり子現象とは、青木まり子さんという方が、雑誌に、本屋に行くと便意を催す、という内容の投稿をされたことからこの名前がついています。つまりは、立ち読みをすることでリラックスし、また、本に集中することで視野が狭まりトイレにいるのと似ているため、便意をもよおすということを指します。あとはインクの匂いも刺激になるという話だったような気がします。
先週のR25というフリーペーパーには、現在結婚されたけれど青木さんと結婚されたので性が変わっていない、ということがかかれてました。へぇ~。
今回は世間話的に。

傷を作っちゃったりすることってたまにありますよね。
大人になってからは転んだりすることはあまりないんですが、それでもたまーにどこで出来たんだろう?って感じの傷が出来ちゃったりします。もちろんそれはぜんぜん深くない傷で、引っかいた程度浅いものなんですけど。

傷の手当、って、実は結構いろんな方法があるんです。最近は、きれいに治す、というのが結構重要視されているので、それようにいいものが売られていたりします。それを使うと、ほんとにきれいに治るので、医療は進んだなぁ、と思ったりするんですが、でも医療の業界的には前から使われているものなんですよね。それが一般向けにやっと売り出されたということで、それまでに時間がかかってしまったということだけなんですが。それは本文の最後のほうにでも。

傷の基本的な処置は、まず、出血をしている場合はそれをとめる。傷の中に砂やごみが入ってしまっている場合は、水道水などの流水で流す。その後、水気をふき取り、傷の保護をするもので覆う。これでしばらく様子を見る、というものです。こう見ると簡単ですよね。

ここでよくあるものが抜けているな?と思った方もいらっしゃると思います。傷の消毒ってのがないですよね。普通のお宅にも、傷の消毒をする用の薬剤が結構あると思うんですが、本当はそんなに傷って消毒する必要がないんですよ。

もちろんここで勘違いしちゃいけないのは、傷を消毒しないといけない場合はもちろんあります!ということです。傷の中に泥が入っちゃっている場合とか、犬にかまれて傷が出来た、とかの場合は、ぜひ消毒しましょう。あと、化膿してしまった傷にも消毒したほうがいいですね。

そうではない傷には、ぜひ消毒せず、流水で洗い流す程度で終わりましょう。これはなぜかというと、傷が出来ると浸出液というものが体内から出てくるのですが、これには傷を治す効果のあるものが含まれているんですね。これが消毒薬によって効果が半減してしまうんです。

あと、傷が出来たときにガーゼ(もしくはティッシュペーパーとか)で覆う、ということもすると思うんですが、それもあまりよくないですね。ガーゼなどをすると、乾燥するので皮膚とくっついちゃうんです。それをはがそうとすると、傷を余計広げてしまうことにつながりますし、実は衛生的にもよくない場合が多いんです。

以上のことは、もちろん傷を治すということに大変有効ですし、他には、傷をきれいに治す、ということにもつながります。で、先ほどちょっともったいぶったことなんですが、最近、絆創膏に、普段のものとちょっと違ったものがあるなーって思ったことありませんか?バンドエイドのキズパワーパッドがそれです。別に回し者じゃないので特に広告する必要がないのですが(笑)、市販品の中ではこれに準ずるものって他にないんですよね。これは、医療の現場で使われているドレッシング剤、といわれるものと同一のものです。傷の治癒に大変有効なのと、きれいに治すことにつながるものなんです。実際私はよく使っているのですが、といってもそんなに傷を作るわけじゃないのですけど…(いいわけですかね)、すごくきれいに治るなぁ、という印象が強いです。ただ、高いのがちょっとなぁ、という感じですが。安ければ言うことなしです。今後に期待したいですね。とはいっても、ジョンソンアンドジョンソンの方がここを見ているとは思えませんけど…。