虚しさを抱えていると、おなかが空きます。
正確に言うと、おなかが空くという健康的な反応ではなくて、何かを食べたいという衝動が出てきます。
「虚しい」というのは、空っぽで、中身がなくて、意味や利益がないような状態のこと。
頑張っても頑張っても報われない時、
分かってほしい人にわかってもらえない時、
「なんのために生きてるんだろう」と考え始める時。
人間はいろんな場面でふと、自分の中に「空っぽ」を感じます。
といっても、もともと「私は完璧で満たされている」と思える人なんていないので、
みんないつも何か「足りない」と思っているのかもしれませんが。
でも、その「足りない」が「空虚」として感じられたときに、
人は実感として虚しくなります。
虚しさを感じた時、何かをふと口に入れたくなる。
そんな風に思う人は少なくありません。
何かを食べると、おなかがいっぱいになるので「満たされた感じ」の一時的な代理になります。
血糖値が上がりやすいものを食べれば、眠くなったりだるくなるので、頭もぼーっとして「虚しさ」もちょっとだけかすみます。
だけど、
それは「本当に欲しいもの」ではないから、食べても食べても満足することがない。
虚しさの正体がわからないから、
埋められるもの(=食べる)で埋めるしかないけど、
結局それでは満たされないから、食べ続けるしかない。
その悪循環のなかで、満たされなさや自己嫌悪が募っていきます。
何かが虚しくて食べてしまう方は、
食べるのをやめようとしたり、自己嫌悪にさいなまれるのではなく、自分の虚しさの正体を知ることが必要かもしれません。
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