いつもなんとなくつらい
いつもなんとなくつらい、という人がいます。
これさえあれば人生バラ色!というものもないけど、
これさえなければ人生バラ色!という程のものも思いつかない。
なんとなく自分に自信がなくて、
いつも仕事に集中できず、
苦手な人の一挙手一投足をうかがってしまいます。
そしてミスをするとこの世の終わりのような気持ちになって、ずっと引きずります。
家に帰ると、部屋の中は綺麗とは言えません。
物が散乱して嫌な気持ちになりますが、片付ける気力もありません。
たまにたくさん食べてしまったり、
寝る直前まで意味なくスマホをながめてしまいます。
お風呂に入ると、昔の恥をかいた記憶や悲しい場面を思い出して、とても気分が悪くなります。
死にたいわけではないけど、このままふっと消えてしまえたらいいなあと考えることもあります。
自分のことも他人のこともきっとあんまり好きじゃないのに、
どうして周囲の目には敏感で、すぐ傷ついてしまうんでしょうか。
皆ができている簡単なことを、どうして自分はできないのでしょうか。
苦しみは、近すぎると姿が見えない
いつもつらいのに、結局のところ何にそこまで苦しんでいるのかが自分にもよく分からないことがありますよね。
能力の低さ?
繊細過ぎるメンタル?
他人と比較してしまうところ?
そんな理由は思いつくけど、でもどうして「そう」なんだろう?
こういう人は、
「人生でトラウマになるようなこともそんなにありませんでした」
「傷ついたことはあるけど、トラウマになるほどの事ではなかったです」
とおっしゃることも多いです。
だから余計に、何のせいにもできなくなって、
自分はどうしてこんなに苦しいのかがもっと分からなくなる。
でも本当は、まず苦しいところから少し抜け出さないと、
自分の苦しみの理由は見えなかったりします。
近づくほど何にも見えなくて、遠くからだと見える字や絵ってありますよね。
あれと似たような感じです。
だからまずは、苦しい場所から少し抜け出しましょう。
カウンセリングに来るクライアントさんも、少し気持ちが落ち着いたり、心理療法が効き始めると、途端に自分のことがよく分かるようになる方がいます。
自分が何に苦しんでいたのかが分かると、とても面白いですよ。
それだけで変わっていくし、楽になっていきますからね。
*このブログは毎日19時に更新されます
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