「自分に合った生き方」をするためには、
まずはトラウマをある程度どうにかしてあげないとダメだったりします。
実は、トラウマや心の傷が深いと、自分に合った暮らしを選ぶのが難しくなるんです。
なぜならトラウマって、「まるでそういう人格であるかのような症状」をだしてくるから。
ショックを受けた時に適切に処理できなかった感情が、形を変えて「不安」や「苦手」として現れると、
それが、「自分の性格(生まれつき)」なのか「心の傷(後天的)」なのか判断がつかなくなってしまいます。
そうすると、「自分に合った生き方」を選択出来ていても、心の傷がうずくたびにすぐに疲れたり不安になってしまって全然楽になれない!という感じに。
例えば全身が痛い時に、高級ホテルのケーキを食べても味が良く分からないですよね。
ケーキはおいしくても、フォークを持ったり口元へ運ぶ時に体に強烈な痛みが走ったら、「ホテルの味を堪能するどころじゃない!」となりますよね。
それと同じで、そもそもトラウマや心の傷がひどい状態では、「ちょっとした生活の工夫で生きやすくなった」を実感するのが難しいのです。
ちまたには「自分で機嫌を取る方法」や「気持ちを切り替える方法」、「自分の変え方」などの情報があふれていますが、それをやっても改善しないからといって気にする必要はないんですよ。
やり方が悪いのではなく、メンタルが弱いのでもなく、「まだそこまで心が追い付いていない」状態です。
心の回復にも、実はちゃんと順番があるんです。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。