ワインは素敵な恋の道しるべ -379ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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丸の内、ブリック・スクエアでのランチの続き。


『A16』での食事のあとは、すぐ隣の『マルゴ』で食後のワインを楽しむことにする。


『A16』でカデル・ボスコを1本飲んだが、彼女が赤ワインも1杯飲みたいと言い出したのだ。


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頼んだグラスは、ドメーヌ・トプノ・メルムが造る、ブルゴーニュ・パストゥグラン、2011年。


トプノ・メルムは、1405年からモレ・サン・ドニでワイン造りを行う名門で、現在の当主は7代目。


1973年にはアンリ・ペロ=ミノの畑の一部を分割相続。


コート・ド・ボーヌとコート・ド・ニュイに畑を保有し、近年評価が高まっている。


ブルゴーニュ・ワインの価格が高騰する中で、パストゥグランは購入しやすいワイン。



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パストゥグランはピノ・ノワールを1/3以上使用することが必要であるが、トプノ・メルムはピノ・ノワール50%、ガメイ50%で造っている。


口に含むと、自然なぶどうの果実味を感じる。


綺麗にまとまったミディアム・ボディである。


ぶどうは2001年からビオロジック栽培されており、ステンレス・タンクで10か月間熟成させてリリースしている。




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お供は、海の幸のマリネ。


隣の『A16』で昼食を食べ、スプマンテを1本飲んだばかりなので、量はいらない。


でも、この海の幸のマリネ、かなり美味い。



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もう一皿は、スモークド・サーモン。


どちらも白ワインの方が合いそうなメニューだが、軽めの赤なので相性は悪くない。


このサーモンも肉厚でとても美味い。




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最初は1杯だけの予定だったが、飲み始めるともう1杯飲みたくなる。


次のグラスは、マルセル・ダイスが造るアルザス・ルージュ、2011年。


マルセル・ダイスと言えば、アルザスの天才と言われる造り手。


創業は1945年と新しいが、アルザスに”テロワール”の概念を初めて持ち込み、1973年からはビオディナミを実践している。


マルセル・ダイスのワインは、フランスの高級レストランの多くでリストアップされているそうだ。


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何故このグラスで供されるのか。


それは、ピノ・ノワール100%で造られているから。


少し濁ったルビー色。


沸き立つ果実香。


このクラスにしてはしっかりとした果実味とストラクチャーを持つ。


それにしても、今日は昼から飲み過ぎ。


ポカポカ陽気の外に出ると、気持ち良くなって寝てしまいそうだ。


彼女と過ごす、丸の内ブリック・スクエアの『A16』と『マルゴ』での美味しく楽しいランチでした。






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今日は彼女と、銀座、有楽町でお買い物。


色々回ったが、最後は開店したばかりの東急プラザ銀座店。


彼女は何度も買い物をしているそうだが、私は初めて。


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おや、グラニー・スミスだ。


三宿と青山に店があり、横浜の赤レンガ倉庫の店はパイ食べ放題メニューを求めて何時も長蛇の列。


でも、ここは店頭販売なのですぐに買うことが出来る。


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イートイン併設のワインショップ、徳岡にはびっくりするサーバーがある。


サーバーの中身は、シャトー・ムートン・ロートシルト、お隣はシャトー・ラトゥール、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・マルゴー、シャトー・オー・ブリオン。


シュナン・ブランもアンジェルスもある。


でも、高額を払っても、飲めるのはわずか10ml。


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お買い物の後は、楽しいランチ。


有楽町から東京フォーラムを抜け、丸の内に至る。


丸の内パークビルと三菱一号館に囲まれた都会のオアシス、ブリック・スクエア。


都心に居ることを忘れさせる落ち着いた雰囲気が好きだ。


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今日のお店は、『A16』。


サンフランシスコで人気の南イタリアレストランだ。


人気店で、夜は予約が取りにくいが、ランチ・タイムは早めに来れば大丈夫。


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天気が好いので、テラス席で食事を楽しむことにする。


土日のお昼には、欧米系の老夫婦がお話しながらグラス・ワインを飲んでいたりする。


そんなのんびりとした時間を楽しむことが好きだ。


今日も彼女とゆっくりとした時間を過ごすことにする。


夏になれば、蔦に覆われた柱から水が噴霧され、涼しさを演出してくれる。


今日も昼になるにつれ気温は上がって来たが、霧を噴射するほどではない。


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泡で乾杯。


初夏の日差しを浴びながら、冷えた泡を飲むのは最高の贅沢。


選んだ泡は、イタリア、ヴェネト州のスプマンテ、カデル・ボスコ。


二人が好きなスプマンテだ。


以前、西麻布のイタリアンでカデル・ボスコ飲み放題のランチ・プランがあった。


その時は白ワインも赤ワインも飲まず、彼女と二人でカデル・ボスコを三本飲み干してしまった。


行きつけのお店だったので笑って済ませたが、そうでなければ顰蹙を買ったかもしれない。


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食事中に飲み干してしまったが、これがその空きボトル。


このスプマンテは透明のボトルに入っている。


だから直射日光の影響を受けないように、黄色のセロファン紙で包まれて出荷されている。


今回も黄色のセロファン紙で包まれた状態で持って来られ、これでよろしいですね、と確認してくれた。


彼女に、「ちょっと太ったクリスタルみたいだね」、と言うと、「クリスタル飲みたい!」と言われてしまった。


ルイ・ロデレールのプレミアム・シャンパーニュ、クリスタルは、ロシア皇帝アレクサンドル二世が暗殺を恐れたため、毒や爆薬を仕込まれないように透明で底がフラットな瓶が用いられたのだ。


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ランチ・メニューの内、パスタ・ランチを選ぶ。


ロメイン・レタスのシャキシャキ感がとても良い。


ドレッシングのオイル&ヴィネガーも美味い。



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スプマンテをぐいぐい飲んでいると酔ってしまう。


そこでパンをお共に食べる。


赤でなくても、パンとワインは良く合う。



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彼女が選んだのは、イカ墨を練り込んだパスタ。


写真を撮ろうとスマホを取り出していると、彼女は既に一口パクリ。


アーリオーリオソースと良く合って美味しいとのこと。


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私が選んだのは、ペンネのラグーソース。


強いラグーソースがアルデンテのペンネに絡んで美味い。


スプマンテにも良く合う。


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そしてデザート。


昼からスプマンテを1本飲んだので、この上デザートを食べるとカロリー・オ-バー。


でも、美味い。


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食後のコーヒーは格別。


暖かな午後を丸の内のブリックスクエアで過ごす、至福のひととき。


ところが、彼女が恐ろしいことを言い始めた。


「ねえ、赤ワインも一口飲みたくなっちゃった」


そこで、ブリックスクエアにあるワイン・バー、『マルゴ』に席を移すことにする。


飲み過ぎのランチの続きは、また明日。






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今夜は、有名なコスパ・ワインを抜栓。


アブルッツォ州のファルネーゼが造る、ファンティーニ、シャルドネ、2014年。


テッレ・ディキエーティIGTである。


ファルネーゼのワイン造りは、1582年にファルネーゼ家の王子と結婚したオーストリアの王女、マルゲリータがこの土地でワイン造りを始めたことに遡る。


その後途絶えていたワイン造りが再開されたのは1990年からで、ファルネーゼの名前が復活した。


ファルネーゼのファンティーニ・シリーズには、このシャルドネ以外に、サンジョヴェーゼ、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ、ピノ・グリージョ、トレッビアーノ・ダブルッツォ、スプマンテ・ココッチョーラがある。

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このシリーズは、とにかく評価が高い。


イタリア30万種類のワインの中で、ベスト・コスパ・ワインに選ばれているし、各種ワイン評価誌でも高価なワインと肩を並べる評価を獲得している。


2005年の第77回アカデミー賞の受賞記念パーティでも使われたことがある。


ファルネーゼは、多くの契約農家からぶどうを仕入れている。


ぶどう造りをきめ細かく指導し、収量ではなく作付面積で買い付けるため、良い品質のぶどうを確保できるのだそうだ。


また、このシャルドネは様々なエリアの畑のぶどうをミックスして使用し、毎年の品質の安定を図っている。


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色合いは、輝く黄金色。


パイナップルやトロピカルフルーツのような甘い果実香。


しっかりとした酸を持つため、後味は爽やか。


フレッシュで、綺麗なストラクチャーを持つ上質のシャルドネだ。


やはりファルネーゼは美味い。


今夜も楽しいお家ワインでした。






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今夜はスペインのワインを抜栓。


フィンカ・ローザル、モナストレル、イエクラ、2013年。


造り手のフィンカ・ローザルについて知らない。


購入したカルディの説明によると、遅摘みぶどうを使用しているそうだ。


産地は、スペイン東部のムルシア州のDOイエクラ。


ぶどうはモナストレル。


フランスのムールヴェードルと同じ種。


今ではムールヴェードルの方が有名だが、この種はスペインからフランスに伝わったとの説が有力だ。


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近年はスペインでもカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネ等の国際品種が人気で、モナストレルの作付面積は減少しているそうだ。


そんな中で、このワインの醸造責任者のデイヴィッド・トフトゥラップ氏によると、醸造の度にモナストレルの強い個性に大きな感動を覚えるそうだ。


このコメントを読むと、この醸造家が造ったワインに対する期待が膨らむ。


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コルクには何の情報も入っていない。


まだ若いワインなので、コルクはほとんど濡れていない。



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グラスに注ぐと、ふわりと果実香が漂う。


熟したダークチェリーやブラックベリーの香り。


口に含むと甘い果実味を感じるが、その後にはしっかりとした熟成感とタンニンが続く。


微かな樽香も心地よい。


完熟ぶどうを用いた、豊穣のワイン。


スペインのモナストレル、醸造家が言う通り素晴らしいポテンシャルを持っている。


今夜も楽しいお家ワインでした。






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彼女と過ごす銀座の『バー・シェイク』での素敵な夜の続き。


三杯目もアイラ・モルトを選ぶ。


ポート・エレンの7thリリース。


このボトルは1979年に蒸留され、2007年にボトリングされた5,276本中の2,200本目。


アルコール度数は53.8%と、先に飲んだ5thよりもちょっと低め。


この7thリリースは人気が高い。


毎年リリースされるカスクの中でも、バランスがとても良いのだ。



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アイラ・モルトはヨード香が強くそれが好きなのだが、蒸留後37年も経てば熟成感が前面に出て荒々しさが取れてくる。


とても洗練されたボディになっているのだ。


それでもアルコール度数は50%を超えるので、強いモルトであることに変わりはない。


7thはやはり最高に美味い。


まさに至福の時間。



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彼女には、古田土さんお薦めのカクテルを作ってもらう。


彼のシェーカーを振る姿は美しく、資生堂の『ファロ』でバーテンダーを務めていた時には、女性達がカウンターに陣取って彼の仕事を眺めていたものだ。


奥に見える女性は、古田土さんと同じく資生堂出身のバーテンダー、池上雅子さん。


池上さんのカクテルがコンテストで最高賞に輝いた実力者である。


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彼女の前に置かれたカクテルは、桜。


ほんのりピンク色をした、美しいカクテル。


ウォッカをベースに桜のリキュールが使われている。


ちょっと酔いが回った彼女の頬のようだ。


オンザロックスで供されているので、ゆっくり味わうことができる。



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時計は、新しい日付を示している。


そろそろ『バー・シェイク』を後にして、汐留に向かうことにしよう。


『ロイヤルパークホテル・ザ・汐留』には私が夕方にチェックインしておいた。


その上で、羽田に彼女を迎えに行ったのだ。


これはチェックインした時に撮影したもの。


汐留には高層ビルが林立する。


正面がシティ・センター。


ANAが入っているビルで、最上階の42階には大好きなレストラン、『ジ・オレゴン・バー&グリル』がある。


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ホテルの並びは、日本テレビ。


テレビ局は情報発信の基地でもあり、汐留の日テレ、お台場のフジ、赤坂のTBS、六本木のテレ朝と、どこも人が集まる場所にある。


ここでもビル前の広場で子供たちを集めて天気予報の生放送が行われているのを、テレビでよく見る。







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ここが今夜のホテル、『ロイヤルパークホテル・ザ・汐留』。


三菱地所傘下のホテルだ。


このビルの下半分は資生堂で、24階から最上階、38階までがホテルとなっている。


この写真は地下二階の地下道から撮ったもの。


新橋駅(JR、都営地下鉄、メトロ、ゆりかもめ)から直接繋がっているので、地下二階入り口を何時も利用している。


車で来るときは、一階の正面入り口を利用することになる。


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地下からは歩いてくる人しか来ないので、エントランスも小振り。


普段はここから入るが、雨が降っているときは資生堂側の入り口から入れば、中でホテルに繋がっている。



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24階のレセプションに進む。


海外からの来客が多く、館内には和の飾り付けが見られる。




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今夜の部屋は36階。


汐留のホテルはどこも高層にあるが、ビルが林立しているので眺めは決して良くない。


特にここの西側の部屋は日テレのビルしか見えない。


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ということは日テレからも見える訳で、何時もカーテンを閉めておかなければならない。


そこで、ここに宿泊する時は東側の部屋を取るようにしている。


部屋は決して広くないが、これでも銀座辺りのホテルに較べればかなり広め。


『ロイヤルパークホテル』は、水天宮がオリジナル。


東京シティエアターミナルに直結しており、羽田、成田行きのリムジンバスに乗るのに便利だ。


でも両空港へのアクセス時間はここの方が短い。


ホテルから3分で行くことが出来る都営浅草線に乗れば、羽田も成田も乗り換えなしで行くことが出来る。


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特に羽田には、30数分で到着するのだ。


汐留のホテルのロゴは、”THE”。


コンプリメンタリーのミネラルウオーターにも、このロゴが入っている。





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眺望の開けた側でも、両隣のビルが一部視界を遮る。


右側が東京汐留ビルで、上層階はヒルトン・グループの高級ブランド、コンラッド・ホテル。


左側はカレッタ汐留で、電通が入っている。


46階、47階はレストラン・フロアーで、眺めの良い人気レストランが幾つもある。


ビルの間に見えているのは、浜離宮。


江戸時代は将軍家のお狩場だった。


ここから水上バスに乗れば、墨田川を遡って浅草の吾妻橋に行くことが出来る。


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カレッタ汐留は、ブレードのようなフォルムをしている。


このホテルの部屋からは薄い面しか見えないので、視界を遮る範囲も少ない。


でも並びのシティ・センターは広い平面側に面しているので、まるで壁のように見える。








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足元を見ると、はるか下方に行き交う車が見える。


私は高層階の部屋が好きだ。


少々価格が高くなっても、できるだけ高層の眺めの良い部屋を予約するようにしている。


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『トロ・ガストロバー・トーキョー』で食事をし、『バー・シェイク』でナイトキャップを飲んで部屋に戻ると、窓の外の景色も変わっている。


浜離宮は暗闇に沈み、墨田川の向こう側、豊洲の高層マンション群にもほとんど明かりは灯っていない。


彼女は、「今夜も美味しかったけど、ちょっと食べ過ぎ飲み過ぎね」と言ってバス・ルームに消えた。


窓際の椅子に座り、深夜の東京の景色を眺めながら今夜を振り返る。


忙しかったけど、とても楽しい銀座と汐留の夜でした。






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『トロ・ガストロバー・トーキョー』で食事のあとは、彼女が好きなアイラのシングル・モルトを飲みに行くことにした。


場所は、銀座の『バー・シェイク』。


今夜は彼女が羽田空港に夜到着し銀座で食事をするので、帰りを気にしなくてよいように、汐留の『ロイヤルパークホテル・ザ・汐留』に部屋を確保しておいた。


だから深夜になってもゆっくり飲むことができる。



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『バー・シェイク』は、古田土雅行氏が経営するバー。


古田土氏と知り合ったのは、銀座資生堂の最上階にある、『ファロ』。


コンテストでの優勝歴もある有名なバーテンダーであり、日本バーテンダー協会の理事も務めている。


彼が独立した後は彼の店にボトルをキープし、時々顔を出している。




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最初の一杯は、ポート・エレン、5thリリース。


ポート・エレンはスコットランド西方海上に浮かぶアイラ島の伝説的モルト。


1983年に蒸留を中止してしまったため、残った樽を少しづつボトリングして販売している希少なモルトなのだ。


私は、2nd、3rd、4th、5th、6th、7th、8th、9thを購入したが、価格は高騰の一途をたどり、これ以降は手が届かなくなってしまった。


この5thは、1979年に蒸留されたもので、2005年にボトリングされた5,280本の内の2,834本目なのだ。


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ストレートで味わう。


彼女もストレートが好きだ。


アイランズ・モルトの特徴は、海藻が混じったピートを使用するため、強いヨード香が付いていること。


子供のころに薬箱に鼻を近付けて嗅いだ香りを思い出すとは、彼女の言葉。


初めて飲んだ時はなんて臭いんだろうと思ったが、すぐにこの臭さがたまらなく好きになってしまった。


因みに、この5thのアルコール度数は57.4%。


シングルカスクなので樽そのものの度数なのだ。


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そして二杯目は、アイランズ・モルトの中でも好きなタリスカー、25年。


アイラ島の近く、スカイ島の唯一のモルト。


タリスカーもヨード香が強いので、好きなモルトである。


タリスカーの最高峰は30年。


一度キープしていたが、飲み干してしまった。


なかなか手に入らない、レア物である。


今は25年を置いているが、これもそう簡単に手に入るものではない。


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アイラ・モルトやアイランズ・モルトは本当に美味い。


もちろんハイランズやスペイサイド等のモルトも好きだ。


でも、このヨードの混じるピート香のインパクトは強烈。


このボトルのアルコール度数は、54.2%。


さて、この次は何を飲むことにしようか。


彼女と過ごす銀座の『バー・シェイク』の夜はまだ続きます。






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有楽町のメキシカン、『トロ・ガストロバー・トーキョー』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。


カヴァの次は、メキシコの赤ワインを飲むことにする。


ラ・セットが造る、プティ・シラー、バハ・カリフォルニア、2013年。


イタリア移民のドン・アンジェロ・セットが、メキシコ北西部、アメリカとの国境の町、ティファナで1926年にワインの販売を開始したのが、ル・セットの始まり。


メキシコでのワイン生産は古く、スペイン征服後の16世紀末に遡る。


しかし近代的ワイン生産が始まったのは、20世紀に入ってから。


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メキシコのワイン生産の中心地は、バハ・カリフォルニア(カリフォルニア州に隣接)沿岸で、ラ・セットもここのグアダルーペ・ヴァレーに1,000haを超えるぶどう畑を所有している。


ラ・セットで栽培されているぶどうはカリフォルニアと同じく、カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、プティ・シラー、ソーヴィニヨン・ブラン等である。


私もメキシコでは毎晩メキシコ・ワインを飲んだが、面白いのはそのセパージュ。


スペインとカリフォルニアの影響を受けているため、テンプラニーリョとカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローがマリアージュされていたりするのだ。


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チュラスコ(お店のメニューの表記)が焼き上がった。


上から、タマネギ、カジキマグロ、ビーフ、チキン、ラム、ソーセージで、重さは合計650g。


これが美味いのだ。


ヴォリュームもたっぷりで、ここの人気メニューである。


串に刺したままの状態で運ばれるので、目を引く。


二階のレストランのメニューであり、既にラストオーダー時間を過ぎた一階では本来食べることが出来ない料理なのだ。


それだけに周りの目を引き、何人もの人が振り向いてこちらを見ている。


ちょっと恥ずかしいような、得意なような不思議な気分。














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焼き上がった肉を、熱した鉄板に並べる。


う~ん、この香りがたまらない。


でも早く食べないと肉に火が通ってしまう。


美味い。



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急いで飲み食いしたので、お腹がいっぱいになってしまった。


そこでテキーラを消化剤として飲むことにした。


飲み方は、メキシコ国旗と同じ、トリコロール(三色)。


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テキーラ、サングリータ、ライム、そして塩。


サングリータは、オレンジジュース、スパイス等を入れたトマトジュース。


このテキーラは、テキーラ・マエストロの小山内さんが選んでくれたもの。


メキシコではイモムシ入りのテキーラを飲んでいたと話したので、特別な1本を選んでくれたのだ。


シナイ・メスカル、100%アガヴェ。


アルコール度数は40%。


シナイは、1942年にマルチネス・ヘルナンデスという人が設立した蒸留所のようだ。


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これが、そのイモムシ。


テキーラの原料となるリュウゼツランに付く虫で、食用にされている。


このイモムシを乾燥させて粉にしたものと塩を混ぜた、茶色のイモムシ塩を舐めてテキーラを飲むと美味い。


彼女は気持ち悪いと言いながら、このテキーラは美味しいとのこと。


さて、お腹もいっぱいになったので、ホテルに戻る前にナイトキャップを飲みに行くことにしよう。


彼女との楽しい夜はまだ続きます。






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夜の羽田空港国内線第二ターミナル。


彼女が戻ってくるので、迎えに来たのだ。


到着ロビーをうろうろ。


頻繁に利用している場所だが、迎えに来るのは初めて。


自分が到着する時には、さっと通り過ぎるだけなので、印象が薄い。


フライト情報を見て、出口が1番か3番かを確かめる。


荷物を預けていないので、2番から出てくることは無い。



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話しはいきなり飛んでしまうが、彼女を迎えると、急いで食事に向かう。


予約している店のラスト・オーダーが22時なので、それまでに到着する必要があるのだ。


場所は、銀座の『トロ・ガストロバー・トーキョー』。


アメリカを中心に世界でレストランを展開する”メキシコ料理の父”、リチャード・サンドバル氏の日本一号店。


最初は泡で乾杯。


スペイン、カタルーニャのコドーニュが造る、コドーニュ、クラシコ・セコ。


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コドーニュは1551年創業の名門ボデガ。


自社畑は3,000haに及び、ボデガの建物はスペイン近代主義三大建築家の一人、プッチ・イ・カダファルク氏の設計で、重要文化財となっている。


一昨年バルセロナを旅した時に三大建築家の建築物を幾つか見学し、感激したことを思い出す。


コドーニュは1872年に初めてカヴァの製造に成功し、今もカヴァのNo.1生産者である。


急いで羽田空港から有楽町まで来たので、喉が渇いていた。


冷えたカヴァが美味しく、どんどんグラスが進む。


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最初の料理は、コブサラダ。


アボカドがたっぷり入っていて美味い。


二人ともお腹が空いているので、物も言わず食べ進む。


ヴォリュームのあるサラダが嬉しい。



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続いて、ケソフンディード。


私が大好きな料理。


熱々の溶けたチーズをトルティーヤで巻いて食べる。


熱いうちに食べないと固まってしまうので、この料理を頼むとますます二人は無口になってしまう。


お腹が空いていたので、トルティーヤを追加でもらう。





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続いて彼女が好きな、ハツの串焼き。


串の下には、ミントソースが敷かれている。


ハツの歯ごたえがたまらなく美味い。


これも熱いうちに食べなければと頬張っていると、メインのチュラスコが届いてしまった。


既にラスト・オーダー時間を過ぎているので、今夜は忙しい。


彼女と過ごす、銀座の『トロ・ガストロバー・トーキョー』の楽しい夜の続きは、また明日。




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今夜はフランスの赤を抜栓。


モンスティエール、カベルネ・ソーヴィニヨン、2014年。


サクラ・アワード2015の金賞受賞と言うことで買ってみたワインだ。


正式な名称は、”サクラ・ジャパン・ウイメンズ・ワイン・アワーズ、2015”。


女性が選んだ優良ワインなのだ。


調べてみると2015年は29ヶ国、2,904アイテムがブラインド・テイスティングで審査され、ダブル・ゴールド165、ゴールド577、シルバー481が選ばれている。


全体の42%が受賞しており、特にゴールドの受賞率は20%。


普通は金、銀、銅だが、ここでは特金、金、銀と称されているので、普通のコンクールで言えばこの金賞は銀賞に相当するのだろう。


初めてのワインなので、サクラ・アワードのH.P.で調べてみると、産地はシャンパーニュとなっている。


そんなはずはないとエントリー・リストで調べると、このワインだけ産地が空欄になっている。


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そこで輸入元の㈱オーバーシーズのH.P.で調べようとしたが、何とモンスティエールは掲載されていない。


恐らくラングドック・ルーションのワインだと思うのだが、何とも不思議なワインである。


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エチケットの上のシールには、英語で”プレミアム・セレクション”、”ゴールド・セレクション”と書かれている。


そしてネックには、サクラ・アワード2015の金賞受賞のシールが貼られている。


このサクラ・マークのシールは目立つので、私のようにこれに釣られて購入する人も多いのだろう。


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ボトルは肉厚のある、肩の少し張ったクラシック・タイプ。


色合いは薄めのガーネット。


ミディアム・ボディのカベルネといった色合いだ。


プラム、カシス、ブラックベリー等の黒い果実のニュアンス。


チャコールも感じる。


酸味があり、タンニンも充分に強い。


熟成感は強く無く、余韻も短い。



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サクラ・アワードで金賞を付けるだけあって、この価格帯にしてはしっかりした出来だ。


不思議で美味しい、今夜も楽しいお家ワインでした。






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今日は、 スペインの赤を抜栓。


ヴァルデペーニャスのボデガス・フェルナンド・カストロ社が造る、カスティーリョ・レアル、フィンカ・エル・レホネオ、テンプラニーリョ、2012年。


D.O.ヴァルデペーニャス、テンプラニーリョ100%のワインである。


ボデガス・フェルナンド・カストロ社は、1850年創業の家族経営のワイナリー。


家族経営のワイナリーとしては最も歴史が長く、現代の当主は5代目。


フィンカ・エル・レホネオとは、騎馬闘牛場の意味。


ワイナリーの近くにスペイン最古の闘牛場があることから命名された。


エチケット上部に描かれた騎士の絵は、騎馬闘牛士なのだろう。


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エチケットの下部には、D.O.ヴァルデペーニャスと書かれている。


フランスで言えばAOCワインである。


その上、ぶどうはスペインを代表する赤用のテンプラニーリョ100%。


それでいて、このワイン、実に安価なのだ。


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ヴァルデペーニャスは、カスティーリャ=ラ・マンチャ州の都市。


ヴァルデペーニャスとは、”岩の谷”という意味。


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コルクもしっかりしたものが使われている。


2012年とまだ若いので、ほとんど濡れていない。



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ヴァルデペーニャスはラ・マンチャに隣接するワイン生産地で、リオハに似た赤を生産することで有名。


このフィンカ・エル・レホネオには、レゼルヴァ、グラン・レゼルヴァの上級クラスがあり、このボトルは最も普及版。


それでも、しっかりとした果実味を持ち、酸味とタンニンのバランスも良い。


事実、タンニンはなかなか強い。


スペインのワインは、本当にレベルが上がっている。


安くて美味いテンプラニーリョに納得した、今夜も楽しいお家ワインでした。